情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
[昨晩の様子を見る限り、元から風邪を引いていたとも思えない。
―――ある程度の仕事疲れは有り得るだろう、が。
それなりにお年を召している主人なら
幾らあの元気な人でも、何度か体調を崩す事はあっただろう。
新人の侍女ならば兎も角、此処まで混乱を来すものなのか。]
……お世話になった挨拶だけでも、しておきたかったんだけど。
[体調が思わしくないのなら、そも叶わないわけだが。
幾ら催しを終えた後とは言え、邸内を漂う違和感に僅か溜息を吐いて]
今夜中には、落ち着く…かな。
[あくまで、希望的観測にしか過ぎないのだけれど。
流石に黙って邸を出るのは失礼だし、気が引ける。
事が落ち着く様なら今夜一杯は待つか、と独りごちれば
階下へ向かうべく階段を下る。その足の向く先は、庭園へと]
んーー……
[客室を出てすぐのところで...は突っ立っている。
目の前を通り過ぎていく。
忙しい…というよりも物々しい様子の使用人達に、何があったのか。と。
興味本位程度で聞くのも憚られたままどうするべきか。
でも何かあったのだろうことはあっさりと伺える。
その”何か”まではわからないものの。
一応、何も盗っていないよな。と、先程詰めた荷を確認する。
大丈夫だ、と無意味なところで安心感を抱いた。]
まあまずは情報だな。
[同じ招待客からのほうが気分的に聞きやすかろう。初めて屋敷にきた自分より色々詳しいかもしれないし。ぐらいの気持ちで、三階のギュンターの部屋にいくのをやめ、荷を一旦客間に戻すと、ホールへといった]
─2階・客室─
[ばさり、と音を立てて、レポートの束をテーブルに投げ出す。翠の瞳はどこか、苛立たしげなものを帯びているだろうか]
予想が当たっていたとして……いや……当たってるとしか、思えん訳だが……。
[それならそれで、どうすればいいのか。
問題はそこな訳なのだが]
手持ちの資料調べても、大した情報出てきやしない……。
……知ってそうなのはいても、『こいつ』はそもが厄介もんだからな。
「……エーリぃ……」
[ため息混じりに呟けば、カーバンクルが不安げな声を上げて尻尾を揺らめかす。
白く、柔らかなその頭をふわり、と撫ぜてから、立ち上がり、窓辺へ]
さて、どうしたもんか……。
―庭園―
ここなら、邪魔にならない…だろ。
…多分。
[主の体調が思わしくない時に、恐らく庭園に主だった用は早々無い筈だ。
使用人たちの邪魔になる事は無さそうだと判断すれば
庭園の端にあるベンチに腰掛け、漸く一息吐いた。
本当なら、邸を去る前に今一度ピアノに触れて置きたかったけれど。
慌しい中、悠々と弾いている訳にも行かないだろう。
…何より、少なくとも一階には響いていた様だし。
人前で弾く様な根性は更々無かった。というか恥ずかしい。]
[ホールにやってきた。理由としてはどうせ招待客のだれかがいるだろう。と思ってのこと。
ここ数日そうだったからという浅はかといえば浅はかな考えで決めた行動であるが……]
意味ねぇ…
[いるのは使用人ぐらいで、客間と出た頃と変わらない。
思わずがっくりして、手近な椅子に座り込んだ]
[はふ、と一息吐いて背凭れへと凭れかかって。
空を見上げるように顔を上げれば、月を遮るように掌を瞳へ当てる。
―――蒼の瞳が、その内へと隠される]
…――――だか、
[…何時もの青年より、僅か低く響く落ちる呟き。
蒼の髪を揺らす風に掻き消えて。]
―――何処の誰だか知らないが。
…随分と面白い余興を見せてくれる。
[くつ、と僅か喉を鳴らす。
掌に遮られた赤の瞳は、僅か細んで]
―2F:客室―
[しゃっと音がして、彼女の手の中で紙はちぎられた]
…やっぱり無理。
あんな綺麗なもの、描けない。
[その目は、再び、十字架が浮かび。]
[窓を大きく開けて身を乗り出すようにしつつ、月を見上げる。
そこにあるのは、静謐。
だが、それは妙に重苦しく思えたか]
……嫌な、空気だな……。
[ぽつり、呟いて。
気分を変えるように、月を見つめつつ歌を口ずさむ]
…どうしようかしら。
かけないと、かけないのに。
…ほんと、嫌になっちゃう。
ギュンターさんの病気が治ったら、きっと見せてくれるとは思うけど。
…それまで仕事もできないかぁ…
[幾度か瞬き。そのときにはすでに瞳は元のよう。
絵を描いているところを誰かが見ていたなら、その十字架は見えていたろうか。
そしてふと、思い出して、置いたままだった鎖を手に取った。]
ありません、か。
[銀髪の侍女と報告を交わして、執事は溜息を零す]
そして、レーヴェ様がお知りに……と。
まあ、いずれは知れる事でしたから、仕方ありませんね。
[結局、四方八方に手を尽くしても、オルゴールは見つからずに。
後は個々人の部屋と手荷物のみだが、それも期待は出来まいか。
その為に事情を明かさねばならないのも厄介と言えば厄介だが、
このまま内密に事を済ませられるとも思えなかった]
…ドレスのままだった。
また駄目にしちゃうところだった!
[絵の具を使っていなかったのが幸い。
慌てて服を脱ぎ捨てて、鞄から普段着を取り出す。
散らばった白の紙の上に、黒のドレスはふぁさ、と落ちた。]
……ああ。
誰か、いるのか……。
[部屋の明かりも落としているせいか、誰か、までは判別できないものの。
今、この時間に庭にいるとしたら招待客の誰かだろう]
……一人で……いない方が、いいかもしれないな、俺。
[小さく呟いて、右手を胸元に押し当て。
それから、窓を閉めて部屋を出る。
誰かと話すか、声を聞くか。
それをしていないと、落ち着かないような、そんな気がしていた]
…―――、…うた?
[薄く開いた口唇から、小さく息が零れる。
微かに、聞えた気がしたけれど―――気のせいだろうか。
ゆっくりとズレた掌の向こうに現れた瞳は、何処か視点が彷徨って。
ふるり、と何かを吹き飛ばすかの様にゆっくり頭を振る。
二、三度緩く瞬きを繰り返せば、背凭れから身を起こして]
−客室/午後−
[女がベットを離れたのは、昼を少し過ぎた頃。
常と変わらぬ様子でベルを鳴らし、召使いに軽食を運ばせる。
慌しいのだろう、運ぶだけで直に去ろうとする背に声を投げた]
…ネェン、貴女…馬車の手配をお願いできますゥ?
そろそろォ…お暇しようと思ってますのォ。
[召使いは困ったような顔で、今日は事情があって出来ないといった言葉を口にして、逃げるように去っていく]
……ゥフフ、まァいいわァ…。
もう少し音色を楽しんでからでもォ、遅くないしネェ。
[カップを手にくすくすと零す笑い声は、召使いには届かない]
[部屋の中央には黒塗りの鍵盤楽器、
開かれた窓の傍には気高き真白の花。
合間に佇む執事は黒と白とを纏いて、
靡く髪を纏める輪の金ばかりが映える。
軽く握っていた拳を開けば、そこには白薔薇の一片。
見つめる孔雀石は普段とは異なる輝きを持ち、
薄い口唇が音の無い言葉を、或いは旋律を紡ぐ]
――……………
[風に揺られてか、掌から飛び立つ白の欠片。
けれど外へと出る事はなく、花弁は室内を、螺旋を描くように巡りゆく。
暫しの時を経て、満足したように舞い降りたそれを、白の手が再び掴み取った]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新