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[遠吠えは数を増し、イレーネの表情にはどこか尋常ではないものが感じられる]
嬢ちゃん……イレーネ!
[身上書の中にあった名を思い出して呼んだ。]
落ち着け、ここがどこか判るか?
[それでも耳が拾うのは、宴に沸き立つ獣達の声。
窓の外を走っていく、大きな背中に気がついて。]
俺も行く!
[傍観者に袖を通すのももどかしく、出ていこうとして立ちふさがる男。
…師匠と同じ銘柄の煙草の匂い。]
心得もあるし、武器も帯びてる。
何より、外にも人居るんすから!
[そこを通せと、押しのけようとする。]
…イレーネさん?
待って、今は違うの。
[一瞬、過去を思い出したのかと思い、だけど微妙な齟齬に気付く]
今は外に出てはだめ。ね?
[説得は、通じるかどうか判らない]
[外へ出れない。][それは若干不満だったが。]
[入り口からすら届く血の匂いに、低い笑いがこみ上げる。]
[楽しげな、蒼色の声にも満足気に。]
[男はイレーネを押しとどめようとして、ミハエルの動きに対応するのは遅れた]
待て!出るな!
[止める声だけは届いただろうか?]
大丈夫だよ、レーネ。
…俺が見つけてくる。
[何故か唐突にこぼれた言葉。
…そんなことをいつか言ったような気がしなくもなくて。]
[アマンダが言った声は届いたが、見渡す光景は返事を返すどころではなくなっていた
血を散らせて雪の白を赤で染めている自衛団員と、それに群がる狼
血の臭いと獣臭に否が応でも精神が昂ぶるのは傭兵の性か。
倒れている自衛団員の中で生きてるものはいない。だからといって放置する気もなかったが]
アーベルか…って待てっ!
[その光景を見て錯乱でもしたのかただ走るアーベルにはその声は届かなかったのか、認識できなかったのか
死体を喰らう狼を放置しておく気はなかったが、だが死者よりも生者のほうが重要と判断して、木箱から、いつでも武器が取り出せるようにして後を追った]
……何、これ……。
[問うた所で、答えなんて出るわけない]
……じーさん?
[呼んでみた、けれど。
白の上に伏したひとは、答えない。
否、答えられる訳はない、だろうか。
喉が真紅に染まって、抉れているのだから、声の出しようはないだろう]
どうしてそこで、二人の名前が出るんですか。
保護者じゃないんだから。
[が、本当に報告されたら、何かしら言われるのは目に見えていた]
……普段は普通に見えてるんだから大丈夫です。
[普段、が何かまでは言わなかった。
振り返らずに簡潔に述べて、来たときのように走りはせず、けれど早足に、広間へと向かった]
[ハインリヒを見上げ、その手を振り払おうとした。
服の袖はハインリヒの手の中で。
必定、胸元が引っ張られて右肩の部分が大きく開く]
…あ。
[リディの声に振り返った右肩で咲き誇るのは朱色の花。
必死に認めまいとしている、対の花の一つ]
でも、だって。
[ハインリヒに反論しようとした時。
優しい声が響いてきた]
…兄様。
うん、兄様が行ってくれるなら。
私、ここで待っているわ。
[エーリッヒの声に腕の力は抜け、その場にペタリと座り込む。
横を抜けていこうとするミハエルにも気付かぬままに]
[血の匂いも、異変も、戦場に身をおいたことなどない彼女には、
なにも感じられなかったけれども。
その先に何があるのかは、わかる。わかってしまう。]
こんなん知りたくないっつーのよ。
ああ、やだやだ。
[苛立ちながら、ただ追いかける]
待ちなさい!
一人でいったら、あなたが!
[そして気づく。]
[普段微量の薬草を嗅ぎ分ける鼻が]
[外から香る血の匂いを。][それが衝動的に突き動かした。]
[ミハエルに続いて。][イレーネに留まったハインリヒをすり抜け。]
[外へ。][走り出す。]
[早足になって、逃げた(と認識した)ユリアン]
[ため息を吐いた]
これは言いつけ確定ですね。
しかし
[窓を見る]
良い月夜だ。
枷は外れましたかね?
……て、おい。
なんで。
なんなんだよ。
……なんで、そんなに、なってん……の?
[ぽかん、としたまま。問う。答えなんてあるわけない。
心臓のあった所も、深く、抉れて。
……何も、ないのだから]
あはは……。
あははは……。
こんなに、簡単だったのに、なんで。
今まで、できなかったんだろ。
[笑う、笑う。
楽しげなコエが、響く]
かわいそうな、人狼の血を引く人間だ。
ギュンターさんも酷いものですよ。
…わざわざ場を完成させてくれるなんてねぇ
[広間には入らない]
[廊下の窓を開ける]
[鳴き声が響いた]
[口元が、笑んだ]
―一階・広間―
[昨晩に似た、けれど、どこか異なる雰囲気。
幾人かが、緊張の空気を持って、扉の外へと出ていく。
暖炉の火は変わらず盛っているのに、寒かった]
……なに?
[問いかけ。]
[一度踏み出してしまえば止まらない。
空気に流れる小さいながら大きな異変と、何処からともなく聞こえるアーベルの叫び。
仮説を肯定してしまうような巨大な不安は、すでに仮説から真実に変貌しかけている。
だが...はそんな不安を打ち払うように、アーベルの声の方向に走り出した]
あ!まって!待ちなさいブリジット!
外に出ては……!
[立ち上がって]
[だけど]
[間に合わない]
[不安だけが、大きくなっていく]
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