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[ふらふらと周りながら、何故かライヒアルト攻略の最大の敵ー! とか言われて、女子生徒を中心(時々男子)に襲われるも、何とか天球儀まで戻ってきた...は座り込むや仰々しい溜息をついた]
なんだってのよ……。大体「ライくんは私のものー!」とか「貴女さえいなければー!」とか「うをぉぉぉぉぉ! アルトを返せー!」とかなんだってのよ。折角ゲルダがライの仲間だって教えてるのにそれを無視してさぁ。
[勿論、襲ってくる学生は全て倒したが、おかげで手持ちの符が心もとなくなった]
とりあえず、符を作っておこう。確か無地のルーン札が残ってたよね。
[腰に備え付けていた鞄から札を取り出すと、親指を犬歯で噛み切ると流れ出る血で文字を刻み込んでいった]
─食堂─
[出て行く者たちを見送りつつ、のんびりとカップを傾け。
空になると、銀糸をふわり、と揺らして立ち上がる]
さて、と。
それじゃ、また行ってみるか。
[肩に水晶龍を再び乗せて。
未だ、そこに居残る者たちにじゃ、と手を振り食堂を離れる。
新たに来る者とすれ違ったなら、よう、と言いつつ軽く手を振って、外へと]
―食堂―
「ですから、最近やる気のない主に」
…ほう…
「この魔除けの儀に参加してやる気を出して欲しいのですな」
…ふむ…
「鬼を捕まえるでも、鬼を捕まえるものを妨害でも、治療をするでも。何でも構いません
… … … ………
「なんでもいいのでとりあえず話を聞いていただきたいっ」
[外では戦いなんかもなってるなかで、説教タイムであった。]
─食堂─
やーっとゆっくり出来るぜ。
『でもずっとここに居る訳にも行かないでしょ。
それじゃ魔除けの儀が成り立たないわ』
[灰銀の言葉には「わーってるよ」と返しながら、飲み物と軽食を貰いちゃっちゃと腹に収めた。髪の合間から左耳に付けたイヤーカフスがきらりと光る。それによりライヒアルトが鬼役であることに気付いた者も多いだろうか]
さーて、どうすっかな。
逃げるだけで済むとは思ってないけど、それで済めば越したことないよなぁ。
『アンタはそうでしょうけど。
他の人は何が何でも捕まえようとしてくるんじゃない?』
まぁね、だからやり合う覚悟はしてるよ。
俺に追い付いたらの話だけど。
[その言葉に『精々頑張りなさい』と灰銀は言い、ゆらりと尾を揺らした]
─第一別館─
……珍しいところに出たな。
[抜け出た先は。殆ど寄り付かない第一別館。
剣やら何やらには、余りいい思い出がないせいか、ここに来る事は稀なのだが]
さて。
色々と、気配はあるようだが……。
どう、出るかね?
[愉しげな口調で呟きつつ、ゆっくりと歩き出す]
― 第一別館・廊下 ―
しかし。さっきの音は何だったんだ…?
[廊下を歩いても。
辺りを見回しても、音の発生源や理由が分からず顎に手をやりつつ]
何が起きたか、くらいは押さえておきたいモノだが。
難しいか…?
[軽く眉をひそめる]
[しばらくはうだうだと椅子に凭れかかって休息を取りつつ]
…なぁベル。
空間ずらして姿隠す方法って無かったっけ?
『……アンタあれだけ空間の勉強しておきながらなんで覚えてないのよ』
[むしろゲームバランスが崩れそうだからやるなと突っ込みたかった灰銀だったが、忘れてるなら良いかと突っ込みはそこまでに]
[すたすたと、しばらく歩けば、敗者らしき姿を発見。
どうやら、脳震盪を起こしているらしい]
女子の争いは熾烈だな……。
[妙にしみじみと言いつつ。
負傷の程度は軽そうなので、そちらは委員に任せる事にして、更に先へと歩みを進めた]
…鬼って何人だっけ
「確か二人であったな」
追う側は?
「大人数」
とはいえ…ほぼサバイバルだったよなぁ
[やっとこさぽつぽつどうするか考えた主に狼は感動しつつも、ぼんやりと、ライヒアルト…性格にはその左耳についている魔道具を眺める]
─食堂─
[左耳のイヤーカフスに視線が集まっても、隠す気はあるわけもなく。そも隠したら意味がない。ここが中立場所である故に堂々と椅子に座っている]
やれやれ、ここを出た途端にってのもあり得るかな、こりゃ。
『食堂があるエリアはまだ大丈夫だとは思うけれど…。
後を付けられる可能性はあるかしらね。
尤も歪みに足を踏み入れたらバラバラになるでしょうけれど』
それで篩にかけっかねぇ。
大人数に押しかけられるよりは良いや。
[そんなことを言いながら左耳に付けたイヤーカフスを指で撫でた]
…もしや。
人に会わない…ここは虎穴かい?
[突然、くく、と小さく口の中で笑った]
それならば、ここに他の生徒が居ないのも。
納得がいくんだが。ねぇ?
[歩きながら一人話す。
角を曲がれば、銀が廊下の先に見えた]
……願い…ごと…か
[ライヒアルトの左耳を見て呟き、そしてレーグを見る。何を望んでいるのかはなんとなく…というかそれなりに予想が出来て嘆息する]
…なら少しだけ…な
[いって、レーグにまたぐってりもたれかかる。が、現在素直に鬼を捕まえる気もおきずに、狼にのったまま食堂より出る。
次元はただ気ままに歪むまま{4}へとつくだろう]
―第一別館・廊下―
[情報得るために協力してもらっていた風をつい解放してしまい。
歩いているうちに不安になって、近くの窓を大きく開けた]
――暫くの間のお手伝い、よろしくね。
[取り出した口風琴を差し出して呼びかける。
精霊術が便利だけれど不便な点だった]
あら、誰か来る?
[カラカラ、ピシャン]
[近づく気配に歩みが止まるのと、角の向こうから金が姿を見せるのは、どちらが先だったか。
口元に、ふ、と浮かぶのは笑み]
……おや。
お望みのものは、見れたのか?
[それでも、問う口調は常と変わらぬ軽いもの]
そうだな…一人の鬼は、ボクの想像以上だった。
…何がとは言わないが。
[満足に笑いながら、問いかけに答えて]
でも…まだ、かな。
まだ"見足りない"。
[ふ、と笑いながら、其方へと歩き始める]
さっき聞こえた音の正体も。
もっと前に見た、強烈な光の正体も。
未だ分かっていない。
お疲れ様。
何とかこれたみたいだけれど
出て行く時はどうするか考えてるの?
[アルトに視線を向けないようにしながら語りかけた。]
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