情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
と、いうか、なんでこんなに集まるかなあ……。
[は、と一つ息を吐き。
近づく黒衣の修道士に気づくと、ども、と言いつつ手を振って]
……とにかく、まあ。
こんな感じで、鈴でもちゃんと独奏はできる、って訳だ。
[手首から鈴を外しつつ、こちらを見やるベッティに軽い口調でこう言った]
っと、失礼。
[傍まで来てから、挨拶をしていないことに気が付く。
3人に改めて頭を下げてから、青年に向き直った]
鈴一つであれ程とはね。
驚いたよ。
[対象は演奏それ自体であったり、集まった客であったり。
一瞬の表情には気が付かなかった]
―広場・露店―
「ニィさんすげーな!!」
「楽団の子よね。楽しみにしてるんだから!」
「楽しい音をありがとうねぇ」
[それぞれにアーベルを褒めて再び人波が流れ始める]
[その中心で一瞬掠め見えた複雑そうな表情]
[軽く眉が上がるがその場で何かを言うではなく]
はは、そこまで難しく考えなくてもいいんだよ。
心を篭めれば音は応えてくれる。
そうした音は人の心に響く何かを持っている。
そんなところだ。
[興奮気味の店員に微笑んだ]
[ライヒアルトが近くにいるのに気づけば軽く会釈をしたり]
[散っていく人々にも、手を振って答え。
ライヒアルトの言葉に、がじ、と蒼の髪を掻く]
……こういうの使うの、好きだから。
それが、ちょっとでただけですよ。
[返した言葉は、ほぼ、本音に近いもの]
それだけアーベルの演奏が凄いってことだわ。
……ただのサボり人じゃなかったのね。
[ハーモニカの演奏は何度も聞いているが]
[集まった人の数を見て、改めて彼の力を思い知ったり]
[彼の一瞬の表情には気付くことなく]
心を篭める……できるかしら。
でも何かこう、わくわくしてきたわ。アタシも練習してみたい。
師匠、色々教えてくれますか?
好きでも、使いこなせるかっていうとまた違うからね。
やっぱりそこは才能なんだろう。
[横から聞こえた『サボり人』に小さく笑いながら、青年にはそう言葉を向ける]
[『サボり人』という評価に一瞬むぅ、となるものの、楽しげなベッティの様子に、突っ込みは押さえて]
才能……って、言うのかな。
これがそうなら、無駄遣いしてる、とか言われそうなんですけど。
[ライヒアルトに返す言葉は、冗談めかしているものの。
同時に、どこか皮肉っぽい響きを帯びて]
[『サボリ人』にはやはり小さく笑う]
やりたいと思うこと。
音楽を好きだと思うことができればきっとできるよ。
[ひたむきな熱意][それもまた懐かしいもの]
[続く言葉は少しだけ遅れて]
……ああ。
俺に出来る範囲でならね。
[言ったこと言うことに嘘はない]
[けれどそれらは][自分にも返ってきて]
[寂しさを押し隠しながら頷きを返した]
無駄遣いだなんてことはないさ。
今もほら、みんな楽しそうだったろう。
[皮肉めいた響きには気が付いたのかどうか。
いずれにせよ、彼はいつもの調子で言葉を返すだけだった]
とと、そろそろ時間だ。
ぼくはこれで。
[空を見上げてから、青年と露店の2人にも頭を下げる。
孤児院への土産を手に、教会の方角に*向かった*]
よーし。師匠のお墨付きですね。頑張ろっと。
よろしくお願いしますっ。
[師匠の心の中にある感情には気付くことなく]
[浮かれた気分を表情に出し、頷きに笑顔を返す]
それなら……いい、のかな?
[ライヒアルトの言葉には、小さく呟いて。
教会へと向かうその背を見送る]
……ってと。
俺も、そろそろ行く、か。
[まだ練習所に戻る気分にはなれていないから、多少寄り道はするだろうが。
ともあれ、露店の二人にじゃ、と手を振ると、*ゆっくりとその場を離れた*]
アーベル、ありがとー。修道士さんも、また。今度は何か買いに来て下さいね。
[露店から去る二人を見送って]
師匠、その鈴しばらく借りてもいいですか?
[アーベルが演奏に使った鈴を指差して。許可が出れば、露店で売り子をしながら時折、鈴から鈍い音を*鳴らすだろう*]
こちらこそよろしく。
[音楽を楽しもうとする人が増えるのは純粋に嬉しい]
[だから笑顔には笑顔を返すことができた]
[去ってゆく二人の青年には挨拶を返し見送って]
ああいいよ。
[鈍い音は広場に響き渡るとまでいかないが]
[何度か通るものの足を止めたりも*するのだろう*]
―孤児院裏―
[指定された場所。
既に同業者の姿も、自衛団長の姿もないそこに、光球が一つ浮かんだ]
滞りなく済んだか。
…さて。
[普段端末で聞かせるような、平坦な声で呟く。
同時、彼の足許から伸びる影が蠢いて、光に照らされた場所を覆い隠した。
少女が老体を引き摺った跡や足跡等、彼の意識の及ぶ限りで状況証拠となりそうなものを飲み込んで行く]
―宿屋/食堂―
[ピークからは、やや外れた時間。
カウンターではなく隅の一席に腰を下ろしたエリザベートは、結わえた髪を肩上に通して前へと流し、指先に絡めていた]
あ、枝毛。
[片手を添えて、ぴっと裂く。躊躇いもなく抜いた。
摘まんで弄っていると、軽食を運んで来た宿の主に「手入れをしろ」と忠告されて肩を竦めた。混雑時には給仕があくせくと働いているが、今は彼一人でも十分なようだった。
楽団の休憩時間からは外れた時間の注文に、彼は何も言わず去っていく。こちらが言わなければ、相手は何も言わない。昔から、変わらなかった]
[外の喧騒は遠い。
パンを齧りミルクで喉を潤した。
焼きたてからは大分経っていて、少し硬い]
[指先が机を叩く。一定のリズムを取っていた。
簡素な食事はすぐ終わり、皿の上は空になる]
ねえ、フーゴーさん。
どうして、この仕事に就いたの。
[――親父の真似だよ。
一拍の沈黙の後に素っ気なく言い、主は食器を片付けていく。続きはあるようだったが、語られることはなかった]
楽しい?
[組んだ両の手に顎を乗せ、窓の外を眺めやる。
弟はもう練習所に戻っているだろうか。
太陽が角度を変え、自衛団長失踪の報が告げられるのは、*まだ先の事*]
―どこかの屋根の上―
[広場を離れた後、練習所に戻る気にもなれず。選んだ居場所は屋根の上]
……。
[ただ、鈴を鳴らしただけの演奏。
それでも、それは楽しくて。
集まっていた人たちの声や表情が、嬉しかったという実感。
それらが余韻として残っていた]
俺は……。
[奏でるのが、それで導けるものが好きで。
でも、それと共に求められる『形』は嫌で。
目を閉じて漏らすのは、嘆息]
いい加減……決めないと、か。
[小さな呟きを聞くのは、傍らの隼だけ]
……ん?
[不意に感じたのは落ち着かないざわめき。
閉じていた目を開き、そ、と手を上に差しのべる]
……どした?
[短い問い。向ける相手は揺らぐ風。
明確な答えはない。
伝わるのは、ただ、不安]
……なんか、あったのかな……?
[呟きは、不安の陰りを帯びる。
伝わる不安が、いつか感じたものと*似ている気がして*]
─広場・噴水傍─
[手巻きタバコを一本、吸いきるまでそこで休息を取る]
[頭の疲れと身体のだるさ]
[休息によりそれらはだいぶ楽になってきた]
…そろそろ行くか。
ったく、制約やら疲労やら、代償がでかいもん寄越しやがってあの婆。
[短くなった手巻きタバコを弾き燃やし尽くしながら舌打ちをした]
[尤も、その代償の分の能力を有しているのもまた事実である]
[新たな手巻きタバコを作って咥え、火を灯し]
[徐に立ち上がると両手をジーンズのポケットへと捻じ込み]
[ゆっくりとした足取りで広場を出て行く]
[向かう先は、自衛団詰所]
─ →自衛団詰所─
[一応二度のノックの後に詰所の扉を開け]
[中に居た団員に隻眸を投げる]
……団長は居るか?
[ぴり、とした空気にいつもの挨拶もせず本題を切り出した]
[返ってきたのは否定]
[ある時を境に誰も見ていない、と]
……嫌な予感ほど的中すると言うが。
なぁ、誰か目撃者とか居ねぇのか?
[動揺の走る詰所の中]
[一人冷静に情報を集めようと]
[詰所に居る団員に*訊ねかけて行く*]
―どこかの屋根の上―
[落ち着かない風の感触。
それが掻き立てる不安は、じっとしている事を良しとせず]
……爺様んとこ、行ってみるか。
何か起きてるなら、あそこに流れてるはず。
[口にした当人に異変が起きているとも知らず。
花弁舞い散る風の中、最短ルートで詰所へと走り出した]
― →自衛団詰所―
[屋根の上を身軽に駆け、目的地の屋根もわずかに踏んづけてから、路上へ飛び降りる。
一歩遅れて、ついて来た隼が肩に舞い降りた。
どこか慌ただしい雰囲気の詰所、その扉を開いて]
爺様、いるかっ!?
[開口一番、問いを投げかける。
返されるのは、否定。
逆に、団長を見かけなかったか、と問われ、困惑する]
え? 見かけなかったか、って、見かけてたらここに会いに来るかよ!
……なんか、あったの?
[問いに答え、更に問いを重ねる。
答えとしてなされた説明に。
蒼に浮かぶは、*不安と困惑*]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新