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―回想―
[サンドウィッチを勧めれば、断り去るミハエルを心配するものの
ゼルギウスの1番は、イレーネから変わることはなく。
だから、後ろ髪を引かれつつも追わずにいて。
その後、話を振られたのならば、2,3言葉を返す。
細工を褒められれば、嬉しそうにするものの
どこかぼぅっとした様子だったのは、
ゼルギウスの過去を識っていれば、納得できるだろうか。
今より身体が弱い少年時代、闇に生きていた男は、
未だ実のところ、多人数に囲まれることに慣れてはいない。]
ん?私が、ライ君と浮気???
[何がどうなってそうなったのか。
そんな話題にも随分遅れてキョトリとした貌で反応したり、
ブリジットの本に言葉には出さぬまま関心を示したりしつつ。
妻がギュンターの元へと行くと云うならば共にとは、
言葉にせずとも伝わった所か。]
…、……―――。
[そして、詰所での出来事には、オロオロとしたりするものの
基本的には口を挟まぬまま。
クロエの件に関しては、妻の身を思えば割って入ることがないのは
火を見るより明らかなのだが……―――。
クロエを見る紅の眸がつっと細まる。
言葉の代わりに微笑を浮かべるは
―――嫌いにならないよという意か。]
大丈夫、だよ。
君だけは、私が命をかけてでも護るから。
[そして、宿へと変える最中。
銀の刀を託された為か、いつもより手を握る力が強い人に
小さく囁く言の葉を紡ぐ紅は何処か遠く……―――。]
―宿屋・食堂―
[アーベルとライヒアルトの宿代の話、自分に振られれば]
飯代も酒代も含めて全部全部出してもらうさ。
だから皆も遠慮なく飲み食いしちゃってくれ。
[出してもらえないことは考えておらず、部屋の鍵の話には二人に任せることにした。
さすがに厩舎に寝ろとかそんなことにはならないだろうと。
それからクロエにも笑いかけながら]
遠慮なく食ってくれ。
イレーネは水、いるか?
[そしてイレーネの様子に気遣わしげにそう聞いたりした]
[ベッティやブリジットも見守っててくれたのに感謝して。
ブリジットから心配性だと言われれば、えへへ、と苦笑した。]
うん、ごめん。
ブリジットもベッティもありがと。
でもベッティ、いくらなんでも親ってのは無くない?
[そう笑顔でツッコミを入れるのは、常の調子を取り戻した証拠か。]
ン…好いのだよ
[クロエから礼が言われるとそう答えて。
あの時打ち明けてくれた幼馴染の言葉を娘は疑う事はなく。
周りの反応を気にしつつも、内心はらはらしていたか。
そして、可愛らしい御腹の音が聞こえてくると、くすっと笑って。]
ふふっ…御腹がすいたときは、一杯食べようよ
食べてくれるみたいで好かった
今度はベッティと凄いの作っちゃおうかな?
[等とベッティに持ちかけて言葉を待ち。]
問題は起こしてねぇな。
読書の時間なのにさぼって外を走り回った挙句
怪我してピーピー泣いたりする奴がいないこともないが。
ま、子供だから仕方ねぇだろ。
[ユリアンの言葉>>60に頷き一つ向ける。
青年は子供相手だと甘くなる傾向があるが
当人は全くもって気付いていない]
あ、流石に苦蓬の酒を飲もうとした時は
しっかり叱っておいたけど。
―宿屋―
[遠くを見詰めていた紅は、宿屋にミハエルの姿があれば安堵の色を灯し。妻が託された銀の刀を置くのには、心配そうな色も灯し。
そうするうちに、常の紅の色にもどれば]
へぇ、ライ君の意中の人……誰だろ?
[妻の言葉を真に受けて、揶揄うでなくニコニコと]
誰かを愛するって、とても素敵なことだよ。うん。
――……あ、私もお腹減ったかも。
[そんなことをのんびりと発言した。]
危ないなぁ………銀の剣、まだあったのね。
[ユリアンからの告白に、ふうっと内でもため息が零れる。
知らずにかかれば、深手をおっていたかもしれないと]
リヒト、ギュン爺、銀の長剣も持ってるみたい。
[手に入れた銀の情報は、同胞へとすぐに伝えられた。]
[カルメンの呟きは聞こえていなかったものの、笑みが消えた彼女の様子にはやはり拒絶される恐怖が心にあり声がかけられず。
ユリアンから嫌いはしない、と言われれば少し安堵の息を洩らした。]
うん…解った。
え、えと…うん。
[ゲルダやライヒアルトと同じようなことを言って自分を諭すアーベルの手がまた頭をなでてくれるのには、うん、と素直に頷いたが、お腹の音を聞かれ笑いながら飯を食おうと言われればやっぱり恥ずかしくて真っ赤になりながらもう一度頷いた。]
ああ、ふんだくっちまえばいいさ。
[宿代に関してアーベル>>64を支持するのは
自分の懐をいためないからだろう]
アーベルで運任せ。
その方が面白そうだなーっと。
文句なんて言わねぇよ。
さすがに厩舎で寝ろとか言われたらあれだけどな。
[幼馴染に似た笑みを向けて期待の眼差し]
―宿屋 食堂―
[暫くはクロエとアーベルとを見詰めたまま、無言を貫いていたが。
腹の虫を取り繕う様に小さく噴き出し、それと共にいつもの微笑に戻る]
わたしもいただこうかしら。
[そう言って]
いやね、ブリたん、私はまだぴっちぴちよ?
[右の手の甲を左の頬に当てながら、ジェズチャー付の突っ込みにそんなことを言って、
ブリジットからも突込みがくると]
まぁ、元気が一番だよ、元気がな。
[いつもの様子に戻ったブリジットに笑いかけて]
うじうじしたって、何も始まらないし解決もしないしな。
すごいのか?
そうだな、皆がびっくりして、思わず笑顔になるような料理とかな。
[ゲルダの提案に、そうなにかすごい料理という実に抽象的なイメージを思い浮かべたり]
まぁ、それは冗談にしても、皆がおいしいって食べてくれるものは作りたいな。
信じられる者なんて、誰も居やしない…!
[じわりと瞳に滴が浮かぶ。
今までも感じていた他の者との隔たり。
ここへ来てはっきりと見せつけられた気がして、不安は頂点へと達していた。
泣き出しそうになるのを必死に堪え、席を立つ。
ここに居続けるのが嫌で、泣くところも見られたく無くて。
外へ逃げようと駆け出した]
さすが。
んじゃ、遠慮なく頂かせて貰うか。
[ベッティ>>70の言葉に安堵して
彼女が用意した食事へと視線を向ける。
ふと、ゼルギウスの言葉>>75が聞こえれば]
その話は忘れていいから。
とりあえず私は修道士なんだ。
分かるか?
[ニコニコした彼に思わず脱力しかけた。
素敵なことだというのは彼らを見ていて分かるから
曖昧に頷くのみに留めておいたけれど]
[詰め所について行くか、と問われた時、是と答えて以降。
なんとはなしに沈黙をずっと白銀は保っていた。
遠くを見詰めながら、
ぽやっと白銀は白銀なりに色々考えていたらしい。]
―宿屋 食堂―
[宿屋の看板娘から声をかけられれば、
少しはっとしたように顔を上げて。]
あ、ええ。
頂けるかしら?お水。
コップをいくつかと、水差しがあれば嬉しいのだけど。
[他にも水を求める人も居るだろうと、
ベッティの気遣いに、嬉しそうな様子でそう頼んだ。]
あんの爺め。
ちゃっかりしてやがる。
銀の長剣、か。
……二刀流でもする気か?
[リーチがある分面倒ではあるが
同胞からの情報にゆると頷き思案する]
うん、遠慮なくもらうね。
[ベッティやクロエからもいっぱい食べてと言われると恥ずかしいながらも心遣いが嬉しくて微笑み頷いた。
今度はすごいのを作ろうと相談しあう二人には、どんなのが出来るのかな、と楽しそうに表情をほころばせ。
カルメンからも噴き出されれば、自分のお腹の音そんなに大きかったかな、と恥ずかしくなりながらも微笑んでくれたことに安堵してそちらを見た。]
え?
あ、み、ミハエル君!?
[自分のことに手一杯で、ミハエルの様子がおかしいことに気付きながらもライヒアルトが話しているならと安心しきっていて気を向けておらず。
いきなり駆け出した様に驚いて思わず後を追いかけた。]
―宿屋―
神は愛を説くのに、なんでライ君は
人を愛しては駄目なの?
[相変わらずピントのずれた言葉を、キョトンとして紡ぐ。
恋愛=性と、結びついていないとも取れる発言。
と]
あ、ミハエル君?
[紅の視界に去り行こうとするミハエルが映る。
流石に2度目、父性を謳う男は、捨ておくことが出来ず。
オロっとした眼で、妻を見る。
無言で訴えるは「行ってもいいかな?」という意。]
明日にでも、ギュンターのじじいに言って来る。
[呼び名が若干ひどいのは、胸の内の思いの表れからか、
アーベルとライヒアルトにそう笑いかけてから]
じゃあ、ちょっととってくるな。
[人数分のコップと水差しを用意すると、イレーネにコップをひとつ渡して]
他の皆はセルフサービスな。
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