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─ 広場/中央樹 ─
[和らぐ気配が伝い、ふ、と隣にいるエーリッヒを見上げる。
向けた視線はすぐに前へと戻るがくちびるはゆるく弧を描く]
お互い様なんて言って
甘え癖がついても知らないんだから。
[少しだけ年上のこの青年に対しての甘え癖。
既についてしまっているかもしれないが
未だその自覚はないままで]
如何致しまして。
少しでもエリィの役に立てたなら嬉しいわ。
[歩調を合わせ時折気遣う眼差し向けながら
道中、トンネルの光景をぽつぽつと語り
エーリッヒの住居穴へと向かった]
[こくり、と。
ゆっくり頷く様子は、闇雲に信じる風に見えるだろうか。
それとも、何か知る風に見えるだろうか。
どちらであれ、相手を見る無表情の中には色があり
じっと、顎を引き上目でじいとミリィを見詰め。
ゆるゆると、戸惑いがちに口を開く]
あ、 あ、あの。
コシェバ、さん。
さ、さっき。
わら、った…?
[どうしても 先ほど見た笑みが気になって。
問いを置かずには居られなかった、のに]
[ガタン!と激しい音をたて、突然立ち上がった。
机に手をついたまま暫く俯いて目を見開き、
やがてゆるゆると顔をあげ、口を開く]
あ、あの、し、失礼しま、す!
い、今… き来た…
[その様子は、奇しい行動にしか映らないだろうが。
気にすることなく急いだ様子で振り返り]
わ、私も、へ、部屋、貸してください。
[アーベルと女将さんに告げて、鍵をもらう。
そして勢い良く廊下を駆け、部屋へと走り込んだのだった]
ありがとう。
運ぶ途中から、周りのことが全然考えられなくなってしまって。
[食べる気がないのに襲うのは初めてだったからだろうか。
ウェンの声にホッとしながら囁いて、カルメンにも感謝を向ける]
ちょっと変な風味はしているけれど、不味くはないと思うわ。
心臓もまだ手をつけてないから…試してみる?
[舐めた血の味を評価して、背中の傷にまた爪をかけながらそう問いかけた**]
あ、あぁ…
こ、コシェバさん、に、に
あ、あ、あやマラ、……と、…
[やがてそのままベッドに見を投げ出して。
鍵もかけぬ宿屋の一室で、泥のように眠った**]
[エーリッヒの住居穴の前に辿りつけば
其処で立ち止まり、繋いでいた手をそと離す]
本調子でないなら暫くは安静に、ね。
しっかり休んで、はやく元気になって。
[いくつか浮かぶ軽口を飲み込み
女はそのとき一番伝えたい事を口にする。
案じる眼差しは隻眼へと注がれたあと]
エリィ、……また、ね。
[後ろ髪ひかれるような余韻残す声を紡ぎ
ゆると手を振り彼が中に入るを見送る態]
[長いスカートの裾がふわと揺れる。
家路を急ぐでもなく足取りは緩やかなまま。
一度だけ振り返り、差し出した方の手を見詰める]
――…少しでも支えになれればいいのに。
[肩を貸すには大分足りない身長。
自分には如何しようもないものだけど。
きゅっと己の手を握り締めてふるり首を振ると
ピンと背筋を伸ばして再び歩み始める]
[しばらく煮込んだ鍋の中身は、いかにもな見た目のものだったが、幸い匂いなどの被害はなかった]
できたわ。
[傍には諦めた様子の団員が、手伝わされていた。
結局それはなんのかと聞かれ]
人狼探しに役立つ秘薬よ。
[フードを被りなおしていたので、いつもの口元だけ覗かせる笑みを浮かべながら答えていた。
煮込み終えた汁の上澄みを漉して瓶の中へと分量を量りながら小分けにして、10個の瓶につめていった。
鍋に残ったものに用意していた大き目の瓶の中身をふりかけていく]
しっかりと後処理をしないと大変なの。
[そう笑いかけながらとんでもないことを*伝えていた*]
―自室―
[ベッドに大の字に横たわった女は、パイプに火を点けようと
幾度か火を起こしては、ぼんやりと消えるに任せる。
パイプに詰められているのは、強い鎮静効果のある葉。
それは十年程昔のこと。まだ捻くれた小娘だった時代。
駆け出しで、何もかもが思うように行かなかった女が
荒れる心を鎮めるため、大人の真似をして呑んでいた紫煙だ]
……そう言えば、ラーイは私が煙草を吸うと嫌そうな顔したっけ。
それで、止めたんだったか。
[そんなことを呟いて、ベッドの下にパイプを放りだし]
気が静まる助け、か。
[ライヒアルトに貰った花形の細工を握り締め、静かに眸を閉ざせば
疲れた心はやがて、静かな眠りへと滑り*落ちていった*]
― 夜/玉泉近く ―
[夜目利く蒼は昼間よりも深い色彩。
丸いまま開く瞳孔がそう見せるだけのささやかな変化。
力の足りぬ女に露払いは出来ない。
ただ危険が迫れば知らせるだけの、役割だが
それを任されただけでも嬉しいのか
何時に無く真剣な表情で見張りをしていた。
洞窟の中から響いた声にピクと肩が震える。
ノーラの声が獣の吼えに変われば狩りが始まったのだと知れた]
[他に人が来る気配はなかった。
否、実際はあったのだろうが
女が感知できる範囲に来る前に
ウェンデルの手により止められている]
[洞窟内部からの音が一度止み、
引き摺るような音がやがて聞こえた。
中を覗きこめば漆黒の獣が人を運ぶが見える。
飛び散る赤、漆黒の獣の言葉、無残に引きちぎられた足。
驚いたように蒼が見開かれるが口は噤んだまま。
落ち着き取り戻したノーラの聲に、張り詰めていた息を吐く]
畏怖を抱かせるなら、
やりすぎじゃないと思う。
[ギュンターの遺体の傍ら、座り込む漆黒の獣へと歩み寄り
労わる気持ちで撫でようと、漆黒の背に伸ばす手]
お疲れさま、シン。
[ウェンデルの聲にふと顔を上げ]
嗚呼、誰も来ないと思ったら
ウェンが足止めしてくれてたのね。
――…ウェンもお疲れさま。
[労いの言葉を柔く紡ぎ薄い笑みを浮かべた]
― 自宅 ―
[玄関先には返しそびれたバスケット。
再び戻るのは別段苦にはならないのだが
具合の悪そうなところにお邪魔するのは本意でなく
結局、今度にしようという結論に至る。
工房として使っている部屋に行くと
机にスケッチブックを広げてペンをとる。
常ならば静物が描かれる白い紙。
けれど今日は小さな女の子の姿が描かれる。
穢れなき白に描かれた其れは生き写しのよう。
変わりなき姿を描ききれば、ペンを置いて
力尽きたようにその場で伏して眠りについた**]
[噎せかえるような血の匂いが辺りに漂う。
未覚醒な身が受ける感覚は人と同じ。
生々しい鉄錆の匂いに酔い乱されることはない。
ギュンターだったものの背から広がる赤から
聲紡ぐ漆黒へと視線を移し]
心臓は――…狩った者の特権、でしょ?
[首を傾げ小さく笑う]
少しだけ、頂戴ね。
[断りいれてから背に流れる赤に指先を這わせる。
人差し指と中指の腹で掬い取るようにして
おずおずとその指についた血にくちびるを寄せた]
[舌に広がるのは鉄の味。
微かな甘さを感じるのは眠る性がそうさせているのか。
ちろちろと赤く濡れた舌先が赤を拭い取ってゆく]
――…ン。
[濡れたような深い蒼がとろりと細まり弧を描いた。
美味しいとまでは思えなかったが
人間の血を糧として女の身体は受け入れている]
ごちそうさま。
[指につけた血を全て舐めとればそういって
後は二人の用が済むのを傍らで待つことにした**]
───……薬、飲んでおかないと。
[今はだいぶ落ち着いたけれど、いつまた発作が起きるとも知れない。
ポケットのリスを食べかけのマカロンがあるテーブルへと置いて、エーリッヒはベッドの傍に置いてある小箱を手に取った。
その中から粉薬を取り出し、水と共に飲み下す]
っ───。
…けほっ…。
………難儀な身体よね。
[少し喉に引っかかって堰をしつつ、ぽつりと自嘲気味に言葉を零した。
鎮静作用もあるその薬はゆるゆると睡魔も引き寄せてきて。
今日は店を閉めたまま、ゆっくりと休むことに*した*]
―詰め所―
あなた。
[ここへ来るべきではない。
そう理解してはいるものの、やはり足は向いてしまい。
団員に通されると夫の待つ部屋に入った。
夫は相変わらず難しい顔をしているようで。
それが少し前にここを訪問したベアトリーチェの一件がそうさせているのだとは知らなかったが。]
………ええ、明日から宿屋に泊めて貰うことになって。
あなたも出ずっぱりになるでしょうし、丁度良いわねぇ。
[夫は事態が収まるまで帰らないだろう。
直接告げられてはいなかったが、それくらいはわかる。
人狼以外の事を話す時は勤めて穏やかに。
他愛の無い話が夫婦の間を行き来した。
自分が何物であるかを、改めて夫に告げる事はなかった。]
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