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―館・ロビー―
[ナタルが立ち去ろうとする姿に預かっていたストゥールのことを思い出して]
あ、ナタ〜、後で返しにいくの〜…
[何をかは向こうに伝わっていたかどうか]
─館・ロビー─
[ハノスケがアイツんとこに聞きにいく、ってのにあたいも行こうかと思ったけど…。
いや、やめとこ。行くなら一人でだ。
あたいは後で行く事に決めたのさ。]
可能性はあるな。そうなる前に、何とかここを出なければならんか。
[ゼルギウスの考えに同意しながら、その視線がベアトリーチェに向いた事に、僅かに違和感を感じ、眉を寄せる。だが、それを追求することはなく…**]
まあ……言いたくなる気持ちも、わからなくはない。
と、しておくよ。
だから、気にしない。
[しゅん、とするエーリッヒ>>44には、こんな言葉を。
榛名の呼びかけ>>47には、一瞬きょと、とした後、わかったよ、と頷いて、二階へ]
[部屋まで送ると、自分も自室に戻ろうとするが、どこか不安げな様子に気づき]
ん、じゃあ、少しだけ、ね。
[落ち着くまでは、と部屋に留まり、自分の故郷の事を少しだけ話して聞かせたり。
不安がるなら、大丈夫だよ、と宥めたりしながら。
結局、少女が眠りに就くまではそこにいて]
……やれやれ。
ちっちゃいこはほんとに。無邪気でいいよね。
[そんな苦笑めいた言葉を紡いで、自室へと戻り。
天井にゆらめく極光を眺めている内に、眠りに落ちていた]
―館ロビー―
ああ、大丈夫だよ。
[昔はよくなった症状だしと、榛名に笑ってみせる]
うん、遅くなったんだよ。
[黒江とは入れ違いに近かったか。
ナタルとベアトリーチェはすぐに二階に上がっていったかもしれない]
リディさん、どの辺りにいたのかな。
[多分この場にいたのだろうエーリッヒやマテウス、イヴァンを見る。場所を聞けばその場に右手で触れて]
…やっぱり隠してるって風でもないなあ。
[客室へと戻っているナターリエとベアトリーチェを見送りつつ、ベッティの言葉を聞く]
ベッティ殿はリディ殿を信じているのだな。
[内容はともかく、その口調は、友を信じる意識の現れと思えて、笑みを浮かべる。そういえば、リディ自身、ここに在る者を信用する、と、公言していたと思い出した]
信じると言ったものが信用を得られず、か…皮肉なものだ。
[呟いてから、ゲルダがリディの居た場所を調べるのを見るともなしに眺める]
[ゲルダに笑いかければ、それ必要以上に言葉をかけることはせず、
今日は寝るときは一緒に寝ようかなとか考えていた]
どう〜、ゲル〜……?
[教えられた場所を右手で触れるゲルダに隣から聞き、
返された言葉にむぅ〜っと小さくうなって]
リディ〜…かわいそうなの〜……
[ぽつりと悲しそうな顔をしていた]
[どれくらい、眠っていたかは自分でもよくわからないものの。
目覚めの気分は、あまりいいとは言えないものだった]
……まー、仕方ない、か。
[理由はわかっているから、苦笑して。
身支度を整えると、最初に足を運んだのは、ビーチェの部屋。
どうしているのか、ちょっと心配になったから……というのが主な理由だったのだが]
……ん? ビーチェ?
[部屋の前に立って、最初に感じたのは、違和感。
人の気配が感じられない事に疑問を感じつつ、開けるよ、と声をかけて扉を開き]
……え? あ、れ……?
[荷物だけが残された、無人の室内に一つ、二つ、と瞬く]
どこかに、出かけた? いや……。
[一人で出歩くとは思い難く。そうなると、いない理由は限られる気がして]
……取りあえず……探そう。
[小さく呟き、歩き出す。
誰かに出くわしたなら、少女を見なかったかを問い。
行方を得られぬ結果に、紫の瞳は、僅か、翳を帯びるか]
(……予測通りであるなら。
如何なる理に基づくが故か……きりきり、吐かせねぇとな)
[声に出しはしないものの。内心では、こんな考えが過っていたとか、いないとか**]
―館内・ロビー―
[マテウスの呟きにそちらの方を向いて]
マティ〜…?
[彼が言う相手はおそらくはリディのことなのだろうと]
とっても、悲しいことなの〜……
[躊躇いなく頷いたベッティに目を細め、続く問いには、瞬時、視線を彷徨わせる]
……今は、無条件に信を置ける者は無いかもしれんな。残念なことだが。
[それが、この地では余所者であるから、という意味なのか、他の意味も含んでいるのかは、言葉からは知れなかったろう]
―館内・ロビー―
[信用できるものの話題に、この場所で自分が一番信用できる相手は当然のごとくゲルダで、
マテウスがベッティに答える言葉が聞こえると、傍にふらふらっと近寄りぽむりと肩を叩いた]
それじゃ〜、私がお友達になってあげるの〜…
[なんか盛大な勘違いを起こしているのかもしれない]
やれやれ、どうしてこうも、無邪気な者ばかりが残ったものか。
[妖精以外の種も大勢集っていた祭りの場には、もっと力の強い、闇の眷属も居たはずだというのに、よりにもよって、と、嘆息する。正直、やりにくくて敵わない]
だが…
[始めた事を、途中で投げ出そうとは思わなかった、どんなに気が重くとも…それは覚悟の上のこと。終わりが来る時には…それが、どんな結末でも…すべての責を負うことも]
[微妙そうな、ベッティの口調には苦笑を返し]
綺麗な娘が、せっかく、こんなおっさんの、ともだちになってくれようというのだから、断るのも失礼だろう?
[こんな軽口は、男にしては珍しいものだったが、相手がそれを知るはずもない]
[マテウスからの礼の言葉もあれば、あはぁ〜っとなんか本人はいいことした気分でいた]
ん〜、ナタに〜、返しにいくの〜…
ゲルも〜、今日はもう休もう〜……?
[そう声をかけて、ゲルダが戻るなら一緒にロビーを後にしようとするだろうか。
戻る途中、ナタルの部屋の位置もビーチェの部屋の位置もわからないことに気付き、返しに行くのは明日にしようと思った]
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