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……まあ、な。
[投げられた言葉に、浮かぶのは、笑み]
俺は、御大たちをこのままほっときたくないし。
……『こいつ』は歌姫を取り戻したいようだし。
行かない理由が、ないんだ。
[どこか楽しげな笑みは、魔の力を自ら用いているが故か。
ゆらゆらと舞う羽根は空間に飛び立ち、誘うように邸の中へ。
それを追うように、歩き出す]
ええ、そうでしょうね。
[執事はその場に佇んだまま、後姿を見送る。
やがて緩やかに首を動かすと深紅の薔薇へと視線を落とし、
*小さく笑みを零した*]
―音楽室前―
[唄にひかれてたどりつく。...は初めて訪れる部屋だ。]
ほんっと。色々部屋があるよな。
[まだ唄の主がいるのかどうかはわからないが、とりあえずノックをしてみる]
/中/
ということで戻ってきたよ!
>ゆんゆん
アーくん、音楽室向かったほうが良い?
何となく直ぐに行くと、ゆんゆんが暴走する気がするので
少しだけ遅れて行ったほうが良い予感がしなくもないんだ、な!
[歌い終え、遠くを眺めていると、不意に扉がノックされる]
……誰だカ知ラナいけど、ちョうどいい。次の生贄になってモらおうカしら
はい、開いていますのでどうぞ入ってください
[そう呟くと、外に向かって返答]
[ゆらりと舞う白い羽根。
それを追って、邸内を歩く。
羽根は時折りきらきらと煌めきを零すが、それを目に映せるのは、人ならざる者のみか]
……この方向は……音楽室、か?
[羽根がどこへ向かっているかに気づいて、小さく呟く。
進むにつれて、共鳴の響きはより強く、鮮明になるように思えた]
/中/
多分音楽室から逃げることになるから、廊下で鉢合わせ
そんで、オルゴールの気配封じて下さいな
なお、それについては私:表ログ、アーくん:赤ログでとかやろうかなと考えてるんだけどどうよ?
[ノックの後、ドアの向こうから聞いたことのある声がする。
ユーディットの声だ。
ユーディットが歌っていたのかな。と考えつつ]
失礼します。
[とドアを開けて部屋へと入ると、中にいるのはユーディット一人。どうやら考えていたことは当たっていたらしいと思いつつ]
あーっと…唄が聞こえたものだから気になってきてみたんだが、邪魔だったかな?
/中/
おー。オルゴールの気配消しちゃうんだ?
(←面白そうだから消さないままで行こうと思ってた人)
ってか、ゆんゆんはオルゴール取られたくないが為に、
アー君に会ったら逃げると思った(笑)
─音楽室前─
[部屋の前で足を止め、白い羽根をふわり、手に集める。
それから、部屋の中から感じる気配に翠の目を細め]
……ユリアンと……ユーディット……?
どちらか……が?
[小さく呟きつつ、ゆっくりと扉の前に立ち。
すぐには入らず、気配を消して中の会話を伺う]
/中/
やー、逃げ切らんと吊られる方向に行っちゃいそうな気がするからさ
今からずっと居場所バレる状態での逃亡ってのも面倒だし絶対ダレるしねぇ
真正面からぶつかろうにも、異能者相手にパンピーが勝てるわけなかろうよ
私としても、出来れば吊り回避したいんよ
最終手段は「考えあるから吊らないで」ってメモで言っちゃう手はあるんだけどね
こんばんは、ユリアン様
[そう言って、にっこりと微笑む]
いえ、ただふと歌いたくなって歌っていただけですので
どうも、お聞き苦しいものを披露してしまいまして
[そう言って、深々と謝罪の礼]
/中/
や、まぁ…最終的に逃げるのはありだろうけど…
というか逃げた先に俺が居て、1vs1→襲撃状況、ってのが理想?
逃げ続けも、村側は追いかけるばかりでダレちゃうと思う、多分。
ゆんゆん視点では「異能者に勝てない」っつー前提を
まだ実感してないと思うから(出し抜こうと思ってるぐらいだし)
それを悟った(オト&エリ相手辺りと少しイベント起こした)上で
逃走を試みた方が、ダレないとは思う。…多分。
村側的には追いかけるじゃなくて、そろそろ確信に迫りたいと思うし。
[深々と礼をし謝罪をするユーディットに]
いや、別に。そんなことない。
仕事中だからとかそういうのがあるのかも知れないけど。俺自身は唄につられてきたわけだし
[と、慌てた感じに返答し]
…ユーディットは歌、好きなのか?
[何気ない様子で聞いてみる。]
歌ですか……ふふ、好きですよ。歌うのも、聞くのも
……ああ、これも血筋なのかもしれませんね
[ひとり、何かを納得したのかうんうんと頷いている]
―自室―
[窓から吹き込む風に、青い髪がふわりと揺れる。
月明りに煌く蒼の瞳が、ゆるく瞬いて。
書庫で見つけた一冊の本、机に置いてあったままのそれを持ち上げる。
音楽室から偶然紛れたのか、元々其処に有ったものかは知らないが。
僅かに色褪せた、楽譜。
何となしに借りて来てしまったそれを、ぱらりと、捲っていく。]
[ふと、視線を窓外へと向ければ、庭園に佇む人影が見えて。
ゆるりと首を傾げる。 この時間の庭園に人が居るのは
最早珍しい事ではないけれども。
楽譜を机上へと置けば、開きっぱなしの窓枠へ足を掛ける。
よ、と。小さな掛け声と共に縁へ伝いながら
作法が成ってないな、とチラリ思いつつも庭園へと降り立って。
見える人影を認知すれば、僅か目を細め]
もし、力無き者であれば――どうやって?
[あれを知る術もないはずなのに、と。
零れた問いかけは、誰に投げかけたものでもない。
それを聞くのは、天に煌めく月のみか。
白に包まれた手から離れた黒の花弁は宙を舞う]
ふ〜ん。血筋…か。
[ユーディットの両親が歌に関わって生きていた人なのだろうか。と思ったが、あまり込み入った話まで突っ込む気にもなれず、そこは想像するのみに留め。]
俺も嫌いではないが、もっぱら聞く専門かな。
[歌うのはどうもな苦手でなー。と続けつつ。そういえば今日起きてから屋敷内のことを一つも聞いていなかったことを思い出し]
そういえば、あのオルゴール…見つかった?
[半分ほど期待こめて...は聞く]
―客間―
[寝台の上、両腕で自らの身体を抱える。仄暗い部屋の中で薄く輝く紅。]
・・・・リジィ。
まだ、いるの・・?
[友の名を呟く。]
[内に抱える未熟な魔の眸から零れた泪は、既に跡を残すのみ。]
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