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[そうして日が昇る頃。
昨夜のことなどなかったかのように、わたしは部屋を出て、また血の臭いを嗅ぐのかも知れません。
気配には気をつけたつもりでいましたから、何処かで見られた可能性など考えていません。*]
―深夜・回想―
[フィンが「花を摘む」と称して女を狩りに出かけている間。]
[男は結局狩りには出ず、塒としている客室に篭っていたのだった。]
[扉の前にやってきた気配は、警戒しているあの隻眼の男や髭の男のものではなく、足取りもおぼつかぬ女のものであったので、彼は戯れにその侵入を許した。]
[娘の語った話は、彼にとっては悪い方の部類の話だった。]
[不安が的中したこと]
[この娘を盾にすることはもはや出来ないこと]
[表情は平静を装いながら、内心では舌打ちをした。]
[暗澹たる夜は終わりを告げ、
世界は陽の下に照らされる。
城内の冷えた気配は日に日に増していた]
……なんか、変な音する?
[されど厨房に立ち、煮立つ鍋と顔を付き合わすさまは。なんとも平和だった]
[何故娘が自分達に協力する気になったのか]
[その理由は男にとってどうでも良いことで、]
[また、様々な事情から人狼に肩入れして、自ら破滅を求める人間は見飽きるほどであったから、]
[それを尋ねたのは本当に、娘の動機や背景を知っておこうと言う保険程度のものだった。]
[娘を信用してはいなかったが、とりあえず泳がしておいても問題はないように感じたが故に、生かして帰した。]
[――単純にこの世界の法則、『一夜のうちに襲えるのは一人だけ」を遵守せざるをえなかった為であったかも知れない。]
[鍋を一つ駄目にしかけつつ、
一時は温め過ぎたミルクをカップに注ぐと
椅子に腰かけ足を伸ばした]
……料理って、大変だなぁ。
ベルといい勝負かも。
[呟いた名の持ち主が彼岸の人となったのは知らず、
しかし、誰かがまた、殺された事は察していた。
人の手によって――人が。
ネリーを弔わなかったのと同じく、
見に行くことはなかったけれど]
フィン。話がある。
[娘が出て行った後、男は沸き立つ感情を押し殺し、平板な聲で年若の同族に、娘から齎された情報を伝えた。]
―城内廊下―
[他の人間の寝泊りする場所を探してうろつくのは非効率的なので、取り敢えず人の集まりそうな広間へ向かう。]
しかしねえ。彼は本当に神出鬼没ですねえ。
[と、呆れたように呟くのは、普段見かけないのに、死体が見付かると現れるケネスについて。]
まるで鴉かシデムシか……。
―回想―
……うん?
[同胞の聲が届いたのは、終わりを告げた後の事]
[返らぬ応えに訝っていると、報される事実]
そっか……
ギィの謂う通りにしておくべきだったかな。
[気落ちした音。
けれど未だ花の海に在るかれは遠くを見ていた]
美味しくないや。
[日が経っている所為か、
焦がしかけた所為か。
冷ましたミルクを舌先で掬い、感想を漏らす]
クー?
うん、オレは無事だよ。
……無事ではない人も、
多くなってしまったようだけれど。
―深夜・回想―
今からでも殺ればいいだけだ。
見つかる前に、いや、見つけた後でも、すぐさまに。
[気落ちした風情の感触に、簡潔に答える。]
[責めることはない]
[慰めもない]
[だから]
……ネリーの死がそれほどショックか。
ネリーがおまえの「殺したくない人」だったか。
[ずっと気になっていたことを切り出したのは、良い潮だと思ったからだ。]
―深夜・回想―
[そして、その返答が棘のように刺さったまま]
[彼は早朝同族が狩ったキャロルを見に行くことにしたのだが]
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