情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
[エーリッヒの溜息に、少しだけ睫毛を伏せる。
そうして眺めたのは、廊下へと続く扉]
まだ終わってないなら、どうして。
あの二人は、あたしたちを此処に残していったんだろう。
[ベアトリーチェが人狼だったのなら。
それを殺したというゼルギウスを追う理由が理解できなくて]
…まだ、最悪じゃないよ。
[低く小さな囁き声を拾い、ぽつりと呟く]
[ゲルダの話にエーリッヒに視線が向く]
そういえば、そうだったな。
[ナターリエが裏づけたという言葉に心当たりはなかったが、
自分の知らない何かがあったのだろう]
[子供は俯いたまま。手を離さずにゆるく、頭を振った]
わからない。
ぼくは………終わらせなきゃいけない、のに。
[…終わりたい、のに、と、唇だけが動いた]
[惑う子供を戒めるように、青い炎がゆらめき、咲き誇る花が疼く]
いた、い………
[子供は、産まれて初めて痛みを感じたかのように、青ざめて震えた]
最悪じゃ、無い。
まだ、生きて傍に居てくれる人がいるもの。
[呟きは自分に言い聞かせるようでもあって。
掌は言葉と裏腹に、動かぬ親友の髪を撫でる。
その掌には、拭われぬままの紅の色]
牙を守るもの…?
ベアトリーチェが人狼なら。
…薬師様か、ヨハナ様…?ううん、分からない。
知りたくない、かも。
[髪を撫でる手の動きが止まる]
…。
[俯く子供の頭に、右の手を乗せる。
年長者を真似たもの。
手袋に覆われたそれは温かくはなかっただろうし、撫でることもしなかったが]
――…終わらせるよ。
[朱い花の齎す熱と関係なく、ウェンデルは呟く。
ゼルギウスの去った先を、見やった]
一番その可能性が高いのは。
人狼を庇った人じゃないかな。
[ヨハナの方を見ながら。
その人を傷つけたのは自分。唾を飲み込んで意識をそこから離す]
うん、俺は人間。
花は持たないけれど。そうなるよ。
[イヴァンの能力。ナターリエの行動の結果。
信じてもらえる程度のそれは揃っているだろう]
[ウェンデルから手を解かれると、痛みは薄らいだ]
[対と離れることを、蒼花が良しとするなど、これまでに無かった事]
[………だとも、子供は覚えていない]
[何も、判らぬまま。子供は、少し離れてウェンデルの後を追う]
[ヨハナが人狼なのかもしれない、と告げようとしたことも、今は忘れていた**]
[ゲルダとエーリッヒの言葉に、
ベッドに寝たままのヨハナさんに視線がいき]
けれど、その人も人狼ではないってことだろう?
[ナターリエの髪を撫でるゲルダの様子に]
とりあえず、ナタリーこのままにはしておけないな。
…休んだ方がいい。
[労わる言葉は短く、子供に言葉を投げた。
部屋に入ると、話し合う者達の姿がある。
声をかけるわけでもなく、入り口の傍らに佇む]
エーリッヒは、人間。
[小さく頷いて、そこで仄かに和らいだ表情を浮かべる。
今、この場所で、笑むことまではできなかったけれど]
良かった。
[呟く言葉は、たったのそれだけ]
[色々と思うことはあった。
ただ、それを口に出して確認してしまえば。
それこそもう後が無い気がして。その覚悟が固め切れずに]
ああ、そうだね。
運んであげないと…。
[マテウスの言葉に頷く。
ここで初めて、ナターリエの亡骸を確りと見た。
苦いものがこみ上げてくる。息を吸って、吐く]
ああ、でもそうね。
ヨハナ様がそうなら。
人狼ではないって、そうも言えるのね。
[マテウスの指摘に、疲労の濃い表情で頷いた]
うん。マテウス兄さん。
ナターリエ、運ぶのお願いしてもいい?
エーリッヒも。
殺し、殺されか…。
[胸のうちでつぶやく以前に仲間が応えた言葉が脳裏によぎる]
「殺してるんだもん。殺されもするよ。」
[そう言っていた仲間はすでにいない、
そのとき問うた言葉、生きたいか?と自分は聞いた]
俺はどうしたい?
[胸に湧き上がるのは……、]
もっと……殺したい…。
[そのための手段……思考は途切れる]
生きて、傍に居る。
[その言葉が別の響きを持って脳裏を駆ける。
ベアトリーチェが人狼であるのは、先の傷からもほぼ想像がついている。武器を持たない人間に、あの傷は作れない]
そうだよね。
[ならばゼルギウスは人狼や牙を守る者ではないだろう。
そうであれば先ほど狂気の中でも、もっと苦しんていたはずだ]
まだ今は、最悪じゃない。
[だから、残る選択肢は。
それを選ぶことになる時は、もっと最悪になる]
[終わらせる。
その対象に含まれるものは、人狼ばかりではない。
その事を朱の花は責めるだろうか]
…………安らかに。
[密やかな決意は誰にも告げず。
代わりに落ちる、短い祈り。
交わされる言に、*耳を傾けていた*]
─自室─
[しばらくはぼんやりと]
[何をするでもなく刻を過ごした]
[その後唐突に動き始め、薬箱の底から小瓶を二つ取り出す]
[懐の短剣を取り出すと、鞘に再び毒薬を流し入れた]
[毒の補充が終わると短剣を元に戻し]
[予備の上着を羽織る]
[燃やした上着の火が消える頃、自室を出て再びヨハナの部屋に舞い戻った]
─ →ヨハナの部屋─
[そのまま真っ直ぐヨハナが眠る寝台の傍へと向かい、椅子に座る]
[まるで、今まで通りに薬師の本分を全うするかのように]
[良かった。
そう言うゲルダを見た翠は、その時だけは穏やかに]
そういう考え方もできるか。
ああ、良いことをもっと考えないと。
[前向きな強さは、マテウスならではとも言えて。
ゲルダに頷きながらナターリエの身体を毛布で覆い、マテウスと二人で外へと運んだ。
自衛団の者達は無言のまま。ただ淡々と安置だけを終えた]
あたしも、ついてく。
…最後まで一緒にいたいから。
[部屋を出る前、汚れずに済んだ指の背で、そっとナターリエの頬を撫でた]
ナターリエ。ごめん、ね。
だいすき。
[睫毛を伏せれば、またひとしずく。
ぱたりと落ちる]
うん、そうだね。
[マテウスがゲルダの頭を撫でる。
そうして運んだ先。自衛団員達が遠巻きにしていたのは、逆に丁度良かったのかもしれない]
…戻ろうか。
[離れがたいだろうゲルダに声を掛けた]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新