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―東殿・回廊―
そう……、そちらは今は、良いとして……ッ。
ノーラ、貴方は大丈夫なの?
[そっと身体に触れようとするだろうか]
< その手が触れる刹那、人の容を保っていた姿は崩れ、以前に混沌の欠片の模した黒の塊と似たものになり、腕輪を手にした精神の竜の影に溶け込んだ。
まるで泉に石が落ちたかのように、*黒の波紋が起こる* >
―東殿・回廊―
――ッ!
[ノーラの身体が、影の塊のようなものへと変貌し、心竜の影へと溶け込んだ。
まるで水紋のように、影が揺れたかと思えば、間も無く収まり、一つの影となった]
……、……ノーラ。
[名前を呼ぶも、反応は無く。
暫くの間、心竜の青年をじっと見つめていた]
―東殿・回廊―
一先ず……他の者を探して、集めましょう。
[一番気掛かりなのは、翠樹の仔。
騒ぎに怯えて、どこかで泣いていなければ良いがと、その場を後にする。
ちらり、一度だけ振り返り、呟く]
……貴方の願い、伝えて欲しかった。
[心竜にも、その影にも聞こえはしないだろう呟きを残して。
ブリジットは、翠樹の仔を探すべく、その場を*後にした*]
―東殿・回廊―
[さてオティーリエに聖魔剣を渡したのには理由が二つ。
一つはアーベルがそれを願ったこと。
二つは自身が持つには手に余る事。クレメンスには『守る力』が無い事と、それほど剣に執着していない為下手をすれば他の誰かに渡してしまいかねなかった事。
三つはオティーリエの部屋を去った場所、向かった先にある。
一つ増えたが気にしない。
アーベルの傍から少し離れた場所に、姿は現われた。]
…アーベル!
[倒れ伏せた竜に駆け寄り、身体に手を触れる。死んではいない、が。酷く消耗している。琥珀が集まり、回復を促すがどれほど効果があるだろうか。]
怪我、じゃねぇな。精神的な疲労か。
爺さまから剣を奪うのに難儀したようだな。
[ちらと、その手にしたものを見るだけで触れはしないが。
感じる頭痛は、腕輪に近づけばより酷くなるような感じがした。]
―東殿・回廊―
[ちらと、その手にしたものを見るだけで触れはしないが。
感じる頭痛は、腕輪に近づけばより酷くなった。]
…エーリッヒが言っていた影響ってのはこのことかね。
[軽く眉を潜める。
最後まで三対残り辛うじて安定を保っていた心命機の一つも崩れた。
自身への影響も少しずつだが出てくるだろうか。おもに内側に。]
―東殿/回廊―
[崩れ落ちてからどれ程の時間が経った頃か、青年の傍らに生命の竜が現れた。体に触れた手から回復を促す琥珀が生まれ、青年の赤に染まった手の内を癒していく]
………ぅ…
[微かに眉を顰めた青年は、それでも目を覚ます事はなかった。
体は癒されても精神の消耗は現在進行形で続いている]
[それが危うい均衡を保ち、やがてゆっくりと均されていくのは影に解け込んだ影輝の竜の影響だろう。
『神斬剣』が帯びる属性の精神と影輝、二つの竜の力は天秤のように揺れながら釣り合いを取り始めている。何かのきっかけがあればまた容易く安定が危うくなるとしても]
―東殿・回廊―
起きたか?…ん、まだか。
まぁ…ここじゃ回復するモンも回復しないかね。
[よいしょとアーベルの左手を引き、背中に乗せるようにひっぱりあげて、背に担ぐ。ついて来る影に違和感を覚えたが、今は放っておく。
少し離れた場所まで移動し、そこの部屋の寝台にアーベルを寝かせてから、自身は椅子に腰掛けテーブルに突っ伏した。
消耗してるのはこちらも同じだったり。疲れはだいぶ、溜まってきている。]
―東殿/回廊―
[傷は治っても、固く腕輪を握り締めた掌には赤が残っている。無理に開いて拭くのは無理だから当然だが。左手を引っ張られ背に担がれて運ばれる間もその指が緩む事は無い]
………。
[寝台に寝かせれた時、微かに唇が動いたが音は結ばれなかった]
―東殿・回廊―
[動いた唇は何を告げていたか。人の名前のように見えたが。
答えは微か届く声で知ることになるわけだが。
はぁと一つついた息は、少しだけ呆れも含んだろうか。
アーベルの頭を撫でて。]
…お疲れさんと。
こっちも、アレはオティーリエに渡しておいたぜ。
[その後突っ伏したまま、ちらとアーベルを見るが反応は薄い。
念のため心話で話しかけようとも思ったが、余計な負担がかかりそうで止めた。
表面上なら直ぐ癒せるが、心や疲労は領域外。
こればかりは時に頼るしかない。…時空のが居たら早く回復したろうか。]
一人じゃ補えるものが少ねぇよなぁ…。
[それでも某風竜には反則言われてるおっさんだが。]
―東殿/どこかの部屋―
[呆れの溜息はともかく、髪を撫でられて青年の寄せられた眉から力が抜けた。穏やかな寝顔とは言いがたいけれど、見守られている内にそれなりに安定してきた様子になっていく。
尤も、視線や声への反応は薄く、凍らせた心は溶けていないのだが。
そして時は過ぎ、やがて微かに左の指先がぴくりと動いた。右の手にも力が入り、既に乾いた赤が小さく剥がれシーツに落ちる]
……ぅ……、っ!
[ぱち、と音がしそうな勢いで青年の瞳が開き、側の気配――生命の竜を見る。その色は心の奥を覗く赤紫]
―東殿・どこかの部屋―
[自分も軽く眠っていたのか、どれくらい経ったかよくは分からず。
先に目を開ければ、呻きと、微かな動き。
開いた赤紫の瞳に、灰茶の瞳は覗かれるが、静かに見据え返した。
心竜は内の何を見ただろうか。
想いだけならば、騒動の原因である二竜主とした他竜への労わり、命竜としての性が。
過去を覗き見たならば――この世界とは違う風景が。
世界の崩壊。何が起こったのか、悟る前に全てが終わり。
一転、現在の世界。
どうしてか、生きながらえた二つは、だが異なる世界で生きることが出来なかった。
例えるなら二匹のクラゲが砂漠に落とされたように。世界と存在は合わず。
生きられないなら、共に世界で眠り合おうと。そう誓い合ったのに。
一つは、それでももう一つが生きながらえる事を望み。
世界とのバイパスの役目を果たし先に、消えた。
それからは、永い永い孤独の日々。
望郷と片翼への愛憎は、ゆっくりと殻に覆われ褪せてゆく。]
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