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カリン。ちょっとやりすぎだって
『ちゃんと倒せたでしょ』
いや、まあそうだけど
[こうなるのがわかりきったような態のカリンに答え、いつもの定位置の腕に戻る。こうなると喋ってはくれない可能性は高いんだが]
………いいんかな。
[猪の魔物は跡形もなく消えると、ゼルギウスから聞いた、銀の魔方陣を象った御符が手元に落ちる
自分で倒したっていうか、カリンが倒したようなもの…どころか事実そうだと思ったりしつつ、ゼルギウスの場所でも目指すことにした]
─森林エリア─
[伸びゆく根は動きの遅い岩の魔法生物を捉え、絡み付き。
絞め付けるように取り巻いてその自由を奪う]
ありがとう、ドライアード。
この隙に……って、あ、あれ?
[動けないうちに岩の魔法生物に攻撃しようとして、絞め付けるに止まらない根の動きに気付いた。
絞め付けた根が更に伸び、無数の棘となって岩の魔導生物に突き刺さる。
岩の中にすら根を張ろうとする凄まじい生命力を象徴するかのように張り巡らせ、終いには岩の魔導生物を瓦礫へと変えてしまった]
……いや、うん。
確かに、出来るなら貫いて、ってはお願いしたけど。
少しでもダメージを与えられればー、程度で。
あはは……あのゴーレム、意外に脆かった、のかな?
[瞬く間に退治してしまった樹木の根にリディは目が点。
「この森、波長が合うのかしら」、なんてことを考えていた]
導師ー。倒したよー
……カリンが
[最後のほうはぼそっといっても通信なんだからしっかり届くだろう]
って、ロミちゃんと戦ってるんだっけか。
間に合うかなぁ
―湖畔エリア―
[氷塊は魔法生物の胴に落ちたものの、動きを止める気配はない。受けたダメージにより怒りを露わにこちらに向かってくる。
こちらは岸辺から構えたまま動かない。ぎりぎりまで引き付けておく心算だ。
魔力は温存しておきたいので、これ以上別の魔法を使いたくもない。
上空に浮かぶ氷はあと{3}つ。初手の遊撃に使ったためあまり残ってはいない。
徐々に近づいてくるそれに、慎重に氷を落とした。]
─平原エリア─
泣く理由がないからな。
[そういう問題ですか。
なんて呑気に構えつつ。
足元に生じたオーラにふむ、と短く声をあげ]
異界に満ちし妖なる力、我が友を介し、我が力となれ。
巡る力、疾く翔ける衣となりて、我に疾風の祝福を!
[再び巡らす真白の光。
それで、自らの動きを加速する光の衣を生み出し、その場から飛びずさる]
……っと!
[それでも、呪詛の一端は届いていたか。
着地時、転びはしなかったものの僅かに体勢が崩れてその場に肩膝をついた]
……お前、なぁ。
[カリンが、という部分にちょっと呆れたような声があがったりしたが。
まあ、こっちもこっちで膝ついてるしで、突っ込みは避けた]
間に合わそうと思えば、どうにかなるだろ。
気合で戻って来い。
[無茶言った]
―湖畔エリア―
[次撃は尾をかすめるのみ。人間であれば舌打ちもの。
岸ごと噛み付いてきたシーサーペントを跳躍して避け、残った氷二つを、左右から同時に落とした。]
いやぁ…俺も平凡ながらもがんばろうと…おもったんですよ…
[いいづらそうにいう横では、頑張ってない。とばかりに龍は不機嫌に尻尾をぱたんとして]
気合で砂漠にでたっす
[駄目駄目である]
─森林エリア─
[石礫は、それなりに相手の体力を削ったようだが、倒すには至らない]
しぶとい。
ですよ。
さすがは、導師の呼んだ魔導生物。
ですよ。
[妙に感心したような声を上げる。
そこに、巨大蛇がシャッ! と鋭く音を立てつつ飛び掛ってきた]
るるるるる。るら。
《木々の御霊、目隠しの木の葉を》
[最初に願うのは、木の葉での目くらまし]
りぃりぃ。るるりぃ。
《それから、鋭き一閃を》
[続けて願うのは、再度の枝による攻撃]
砂漠かぁぁぁ。
導師が戦ってるとこ見ようと思ったのにー。
[歪み歪みと探してみるが、見つけたいときに見つからないなんてよくあることで]
お。ありゃ先輩?
[剣持ってる。おっきな虫がいる。わくわくとひっそり眺めるが気配を消してるわけでもないのであっさり気づかれるだろう]
─森林エリア─
[しばらくすると樹木の根は元に戻り。
リディは瓦礫となった魔導生物へと近付く。
積み上げられた瓦礫の一番上に、ゼルギウスの言っていた銀の魔法陣を象った御符が乗っかっていた]
あったー。
とりあえずは課題クリア、かな。
後はゼル導師のところに持って行くだけ、っと。
[ぱたぱたと宙に浮きながら御符を両手で持つ。
ぶら下げるように持ちながら、森を抜けようと移動を開始した]
……ま。
次の実戦では、頑張れ。
[ココロのメモに何か記載しつつ、こんな言葉を返し]
どういう気合だ、それは。
全く、違う場所にでとらんか。
―平原エリア―
[それはなんか違うと思うな、なんて突っ込みを入れる余裕はなかった。
その場から離れるゼルギウスの姿、はずしたかなと次の呪文を用意しようとして]
チャンスっ!
[ゼルギウスに駆け寄りながら呪文の言葉を紡ぐ]
「ちよ いましめよ そのみは あしかせ……」
[猫目石が光り、ゼルギウスの足元の大地がうごめく。
走りながらの詠唱のために発動は遅れる。]
「とらえよ」
[大地が盛り上がり、ゼルギウスの足を捕らえようと包むように動く]
─森林エリア─
[枝の槍は、見事に巨大蛇の脳天を直撃。
当たり所が良かったようで、蛇はしばし悶絶した後、音を立てて消し飛んだ。
こてり。
首が傾ぐ]
るるる。るるりるるら。
《我が同胞たる木々の御霊。ありがとう、ね》
[歌うよに礼の言葉を紡ぎ、近くの木を撫でる。
真紅の花が揺れ、それに応えるように周囲の木々が揺れた]
魔方陣。げっと。
ですよ。
[それから、落ちていた銀の魔方陣の御符を拾い上げ]
戻る。
ですよ。
─ →平原エリア─
[ちたぱたふよふよ。
御符をぶら下げて辿り着いたのは、最初に足を踏み入れた平原]
あ、やった。
迷わず戻って来れた。
[ラッキー、と気分を良くしながらゼルギウスの下へと向かうと、ロミとバトルの真っ只中]
うわ、ロミったらホントに挑んでるーーー。
[大きな瞳をぱちぱちと瞬かせてしばらくはその様子を眺めた]
はーい。がんばります。…いや、今回だって一応がんばったんですよ。ただ上手くいかないもんで
[結果的には二回ぐらい体当たりされたのに終わったけど]
がんばったつもりなんですけどね
もっかいがんばってみます
─平原エリア─
……ふむ。あくまで、動きを抑えてくるか。
『と、いう事は』
ああ、次辺りででかいのがくるな……と、なれば。
[大人しく掴まるのは、面白くない。そんな思考基づき、呪を紡ぐ]
異界に満ちし妖なる力、我が友を介し、我が力となれ。
そは鏡。映し、写し、虚ろとなす……魔消鏡!
[紡ぎだしたのは、魔力を打ち消す鏡。
それで呪力の影響を抑え、いつでも動ける状態を確保しつつ。
『魔本』に意識を凝らし、力を集めてロミの動きを真紅で追った]
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