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[自分の姿を見つけて声をかけて来た裕樹が綾野の場所を伝えて来る。
その後に続いた勧めにはただ頷きだけを返し。
無言のままに目的の場所へと*歩を進めた*]
―PCの部屋―
[程なくして、涼と瑠衣の姿が見えた。
彼女たちの表情から只ならぬことは伺えたが、それでも涼が告げる事実>>66には、目を伏せて肩を震わせる。そして、『来るな』という裕樹の言葉も聴くと、想像するのは綾野の惨状―具体的には分からないが―
話を聞き終われば、やはりショックを受けたような表情の瑠衣が気になって]
2人とも、少し休まれたらどうですか。
[座ることを勧め、飲み物でも持ってこようかと思案していれば、ふらふらと現れる七重の姿>>67。
衣装についた血の色が、現実的な色を帯びていた]
ナタリーさん…
[ただ、それだけを口にするのがやっとだった。彼女が反応もなく立ち去るのを見守るしか*できなかった*]
―PCの部屋―
[亜佐美の言葉>>72に]
そうですわね、もう少ししたら休ませてもらいますわ。
蒼さん、やさしいのですね。
前のことちょっと思い出しますわ。
[懐かしむような声、そこには少し照れのようなものが混じっていたであろうか、
七重がふらりと姿を現す>>72と絶句した様子で最初声をかけることができず、部屋からでていこうとすれば]
ナ、ナタリーさん…?
大丈夫ですの…?
[問いかける言葉に反応はなく七重が出て少ししてから]
ナタリーさん…ちょっと心配ですわ……。
[呟いてでも自分にできることはほとんどないのだろうとどうすることもできなかった]
―ベットの部屋→廊下―
[七重を先導し、彼女の足に合わせてゆっくりとベットの部屋まで案内する。]
そこだ、一番奥。
[ベットを指し、彼女がそちらへ向かうのを見た。
会話できる気力が七重にあったかどうか。
暫く様子見に入り口に立っていたが、程なくしてそこから離れた。]
―廊下―
多分、ナタは違う。
あれが演技だったら…白狼だな。
[ぼそぼそと呟き、携帯を見た。
新たに届いたメールに書かれた文字、添付されたファイル。
ファイルを開くと、そこにはIDの並んだプルダウンが。]
同じか…また俺に選べっつーのかよ。
[違うのは、綾野のIDがそこから無くなった事くらいか。
設定は動かさずに一度携帯をしまい。
途中立ち止まり思案していた。]
リアル人狼が始まったってんなら。
どうやってこれを他の奴に知らせるか、って事なんだよな…。
表に出て速攻食われる事態は避けてぇし。…今回狩人ヌキだし。
C狂…ってか囁狂が出てでもしたら、それはそれで混乱するし。
…かといって、情報なしの潜伏しっぱなしだと…。
そもそも俺、食われやすい気もするし。
[単純に体力面では、あのメンバーの中で多分一番だと思う。
ということは一番脅威視されても仕方ない。
命が明日には無いかもしれない、という事実。
それは淡々と心に響いた。
恐怖は、意外と薄かった。]
…。
[暫し考えた後、資材置き場へと向かう。]
[七重を追って何人かは部屋を出ていくが、ボクは動くことができず、ただ出て行く人を黙って見送るのみ。
嵐が過ぎ、シンと静まり返る部屋。]
………………綾野さん。
[ポツリそう呟くと、ただジッと足下を見る。]
―資材置き場―
[資材置き場には、まだ綾野の血の跡が残されたままだった。
眉を潜め、とりあえずシーツで床を塗らした血を拭う。
完全に後が消える事はなかったが、いくらか薄くはなった。
血塗れたシーツは丸めて麻袋の中に入れ、隅に転がしておく。]
…狼は、どういう気持ちで管理人を殺したんだろうな。
[役割を与えられて仕方なく?それとも嬉々として?
考えても仕方の無い事が頭を巡る。
それから棚を探し、使いかけの油性マジックが入った箱を取り鞄に入れ資材置き場を後にした。]
―廊下―
[PCのある部屋から、一つ角を曲がった所。その壁の前に立つ。
周囲に人が居ない事を確認し。
その壁の中ほどに、持ってきた黒いマジックで文字を書いた。]
『 Ibis は 人間 』
[白は襲撃されやすいと、そんなセオリーが頭を過ぎる。]
…管理人白の方が良かったかね。
[とはいえ、もう書いた物を消す事も出来ず。
狼の意図が分からない限り、襲撃先を考えても仕方がなく。
不安は残るものの、諦めて*その場から離れた。*]
たぶん、HALも何かできるんだと思う。
[それは自分が二人とは違うことに確信を持ってのコエ]
それじゃあ私は、二人のためにがんばればいいのかな?
[首をかしげるように、視線は自然とHALの方にいき]
[静まりかえった部屋で目にとまった姿、
ここにきて最初に話しかけた相手]
kanaさん…?
[足元を見つめぽつりと呟く様子に声をかけた]
大丈夫かしら…?
[このような状況いろいろまいる人もいるのだろう、
自分はまだ冷静にいられる分周りに気を使わないと、
そんな気がして声をかけることにした]
[そうして少し考え込んでいると、ふらりと七重が帰ってくる。
その服の裾などが赤黒く汚れている様に、ひとつ息を呑む。]
っ!? な、ナタリー、さん。
[だが、七重はこちらからの声に反応を返すことなく、ぼうっとしたまま自分の荷物を手に取ると、部屋を出ていく。]
……ナタリー、さん。かわいそう。
[ぽつりそう呟いた。]
―回想―
分かった。
[シーツに包まれた綾野の足を掴んで裕樹と二人で持ち上げ、ベッドの並んでいる部屋へと運んだ。
綾野の顔に浮かんでいたのは驚きだったのだろうか。見ていたくなくて、取り出したハンカチを顔に被せた。
口元に手を当てて俯いていたら、大丈夫かと聞かれた]
ああ、いや。
ナタリーのスカート、染みてただろう。
シャワーなら先に彼女に使わせた方がいい。
[ナタリーの名前を出されて、同じく血で汚れていたのを思い出す。
ブースは複数あるにしても、一緒に使う気は当然無かった]
俺は、鞄を回収したら水でも飲んで落ち着いてくる。
悪いがそっちは頼むな。
[毛布と一緒に取り落としただろうか、肩に掛けていたはずの鞄が今は手元に無かった。
七重のことは裕樹に任せると、資材置き場に寄ってから給湯室を探して向かう。PC部屋に戻る気にも今は*なれなかった*]
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