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―林エリアの黒もふ―
[黒もふ、しばし尻尾をした、したぱ、とさせていたのだが。
やがて尻尾をぴん、と立てて、くぉぉぉん、と長く鳴く。
それに呼応するように、現れるのは五つの黒い火の玉。
おん、という鳴き声の後、それは休憩所以外の各エリアへと散って行く]
『……聞こえるか。
調査のための呪は、放っておいた。
我は引き続き、巡ればよいか』
[呼びかけは、己が宿り先であり、真名により縛する者へと。
傍目には、きゅー、と鳴いてるよにしか見えないが]
『…… ?』
[呼びかけにはすぐに答えはなく、黒もふ、首を傾げて他者の紡がぬ名で呼びかけるが。
隔離結界内で見たものに硬直している現状、返事はすぐにはなさそうである**]
―休憩所―
[荷物から水筒をとりだして、白湯をひとくち。
ライヒアルトにちょっかいをかけるのと、ガブリエレに怒られるのと、どっちがいいかと石を磨きながら天秤にかけていると、シチが急にハインリヒの胸元にとびこんできた。
何事かと顔を上げると、そこには先ほど講師と戦闘を繰り広げていた青年がやってきていた。
ふるえる白蛇をぽんぽんとなだめながら、何をしているのかとそっと聞き耳をたててみる。
だが、何を言っているのかさっぱりわからない。
こちらの世界の通常言語を習得するので一年を消費するほど言語能力はよろしくなかったからだ。
話しかけるにも言葉が通じる気がしなかったから、とりあえず石磨きに精を出していた**]
―休憩所―
[端の方で持ち込みの軟膏を膝の擦り傷に塗る。
薬草の香りがホンノリ漂うそれは、上級学科の導師お手製で効果バツグンだと評判のもの。ヒリヒリはすぐおさまった]
符は先に用意しておかないといけないもの。
自分で書いておくんだ。
[>>62テーブルに並べられた紙を興味津々で眺めて。
始まった大騒ぎに、あららと目をぱちくりさせた]
使える魔法が多くなるのはお得そうです。
[>>66黙々と石を磨いているハインリヒに、ねっ、とか同意を求めるように首を傾げてみたり。
彼と違い言葉の苦労は少なかったけれど、世界そのものに慣れる時間は必要だったから。必須魔法を覚えるので精一杯だったとか。
テーブルの上に苺を見つけて遠慮なく手を伸ばした。魔力回復のためにも栄養補給。まぐもぐごっくん]
―休憩所―
[[14]個を食べると満足して]
そろそろ行かなくちゃ。
[ごちそうさまでした、と手を合わせ。
どこでクリーチャーを探そうか考えながら出口に*向かった*]
─隔離結界─
…………っ!
てっめえ! 逃げんじゃねえ!
[呆然としていたのは、数分。
悠然と歩いていくもふもふなライオンモドキ──もふらいおんに向けて、叫んだ]
だいったい、全部駆逐したはずなのに、なんでいるんだよ、てめぇっ!?
『……新たに融合した結果……という所だろうな』
冷静に分析すんなっ!
『ここで私まで取り乱しては、収拾がつかん』
[ご尤もです]
[そんな漫才なんてお構いなし、と言わんばかりに、もふらいおんは何処かへ歩いていく。
白もふが、みゅっ、と甲高い声を上げて、そちらを手で示した]
っと、ヤベ!
追うぞ!
[その声に我に返り、ふわふわを蹴散らしながらもふらいおんを追いかける。
カードからの音声中継だけだと、何が起きているのやら、という状況だろうがお構いなし。
パステルカラーのクリーチャーが、ふわふわに紛れる前に追いつけるかどうか、が今は問題で。
1d6判定:奇数なら追いつける。偶数なら見失う→{5}]
……そうそう、何度も逃がしてたまるかっ!
自由なる疾風、奔放なる思いのまま、彼の者の動きを止めん! 風縛!
[もふらいおんがふわ溜まりに沈む直前、投げつけたカードから生じた気流がその周囲に渦巻いた。
風のルーンを用いた、束縛の符術。
それが、もふらいおんを捕らえると、無地のカードに雷のルーンを描いて]
裁きの雷、天より下りて我に仇成す者に鉄槌を! 雷光衝!
[投げつけたそれは、動けないもふらいおんの頭上へ銀色の雷撃を叩き落した。6]
─休憩所─
[ティティエンに言い返し切れなくて、若干しょんぼりしながら符が乾くのを待った。作ってしまったのだから、使わないにしてもそれを捨てるわけにはいかない。ぶーたれながらお茶を飲んでいると、ベアトリーチェが先に休憩所を出て行った>>68。興味ありげに見ていたのに>>67、「その場で書ぐどぎもあっけんどな!」と笑いながら返したのは通訳無しで伝わったのかどうか]
おめ、石とば媒体さして魔法使うんけ?
[せっせと石を磨くハインリヒ>>66を見遣り、相変わらずの訛りで声をかけた。ティティエンが憤慨で通訳を放棄している今、言葉はどこまで伝わったか。ついでにハインリヒの使い魔に怖がられているなんてことは気付いているはずもない]
『……あまり、効いてはいないようだな』
だから、冷静に分析すんな……っと!
[漆黒の突っ込みに思わず返した直後、縛を逃れたもふらいおんが突進してくる。
その攻撃は、素早く横に飛び退いてかわし]
静かなる流水、内に秘めし激流の牙を持ちて、我が敵を打ち砕け……流水破!
[続けて投げるカードには、水のルーン。
砕けたそれは大気中に激流を生じさせ、もふらいおんに飛び掛った。32]
……っと、もういっちょ!
[水の流れが、もふらいおんを捕らえたところに、追加でもう一枚、カードを投げる。
描かれているのは、氷のルーン]
玲瓏たる氷破の吐息、流水の舞いと重なり、砕け、舞い散れ! 氷牙穿!
[カードは水の流れへと飛び込み、流水はそのままで凍てついた後、砕けて氷の矢に転じ。
そのまま、もふらいおんへと牙を剥いた。62]
─湖畔エリア─
あ、私?うんいいよー☆
『こ、こらお前そんな気軽に了承して大丈夫か!?』
へ?なんで?
[今度はローザとカルメンがきゃっきゃうふふしてるのをこっちも目の保養だーとか思いつつ見てたらローザと目が合い。
にっこり宣言されたのでこっちもいつもニコニコ現金払いよろしく頷いたら肩の鴉が慌てて聞いてきたのできょとんとした。]
『何でって…お前、自分の得意分野、わかってるか?』
とーぜん。燃やして燃やして燃やしつくーす!みたいな?
『だったらどう考えても彼女は避けるべき相手だろう!』
…クロウ。
『なんだ。』
……やった、か。
[氷の矢に貫かれたもふらいおんは、一拍間を置いてから、ぱたりと倒れた。
傍目には『はっ、体力なくなってた、倒れなきゃ!』とかって感じに見えるかも知れない]
っつーか、こいつら疲れんだよなぁ……。
『……わかっているのだから、必要以上に熱くなるな』
いや、そーなんだけどさ。
……ああ、やっぱり、一緒に出てくるな。
[ため息混じりに言いながら、金色の欠片を袋に回収する。
欠片の横には、金色に光るふわふわが何体か目を回していた]
……ふわふわと同化して、変容するとか、マジで勘弁……特性まで取り込まれとかしたら、やってられんぜ。
……取りあえず、またやつらが出てきてるんなら、注意書きは残しておかねぇと。
[はあ、とため息混じりに言いながら、金色に光るふわふわも回収する。
……実は、最初にここを隔離した後、欠片とふわふわを一緒に置いておいたら、今のもふらいおんが大量発生し、駆逐に一昼夜かかったらしい。
最後は嫌になって、裏技まで使って駆逐した、というのは、さておいて。
避難所に戻ると、今遭遇したものについて、カルメンの残したメモに書き足した]
選り好みするの良くないよ、そんなんじゃモテない。
『んなこと言っとる場合かーーーー!!!』
[真面目な顔で自分の使い魔を見つめる少女に、鴉も真剣な面持ちで問いかけたのだが。
あまりにずれた発言に堪忍袋の尾が切れた鴉に怒鳴られました。
けれど少女は涼しい顔で笑ったまま手をひらひら。]
ていうかさー、心配しすぎじゃない?
そもそも実戦だったら相手の属性とかいちいち選ぶわけにもいかないしー。
『ま、まぁそう、だが。』
それにさ、クロウ。
『ん?』
あんな美人に御指名受けて断るなんてもったいないこと出来ると思う!?
『どこのおっさんだお前は。』
☆隔離結界の地勢・特殊遭遇物
1.ふわだまり多発地帯>>1:*11
2.小クリーチャー発生地帯>>1:*12
3.避難所>>1:*13
4.風の間>>1:*17
5.ふわふわウェイブ発生地帯>>2:*13 >>2:*14 >>2:*15 >>2:*16
1d20が15以上なら、事前感知するなりなんなりしてよけられる。
14以下から飲み込まれ、ふわだまり多発地帯へ運ばれる。
6.特殊クリーチャー『もふらいおん』
ふわふわを取り込んだ、特殊クリーチャー。外見は、パステルカラーのぬいぐるみのライオンのようなスタイル。
ふわふわに紛れてしまいやすいため、遭遇しても見失わずに済むかどうかは、判定が必要。
1d6が奇数なら捕捉してバトル可能。偶数なら見失う。
もふらいおんを倒した場合、1d6体のふわふわを一緒に回収できる。
もふらいおんへの挑戦は、一人一日一回。もふらいおんを見失った場合は、通常のクリーチャー相手の回収戦が可能。
―休憩所―
[ベアトリーチェの塗っている軟膏の香り>>67が気になったのか、シチがそちらに顔を向けた。]
『額に、塗れば……』
[ゲルダの言葉を思い出してゆらゆら白蛇はゆれたが、子どもに棒でつつかれたトラウマがあるのでベアトリーチェに話しかけることはしなかったようだ。
ハインリヒは少女に声をかけられ首をかしげられると、にこりと笑って同意を表した。]
この世界でやってくには、一芸だけじゃあ大変そうだしな。
はやいとこ色々覚えた方がいいのかね。
[ふと石を磨く手を止め、この石いるか?と苺をもくもく食べるベアトリーチェに声をかけてみる。それはちいさな月長石だった。]
……さて。
一度、出るか。
[何か物凄く、くってりしてます、してます。
はあ、と大げさなため息をつくと、カードに念じて移動する。
移動先は、休憩所。ちょっと休みたくなったらしい]
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