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[時の竜の説明に、頷く。]
追いきれることを祈っておくよ。
早く、しないと、大変なことになる。
過ぎた力は身を滅ぼすし、不安定な鍵は世界を滅ぼす。
その前に、見つけ、封じなければね。
[...は側にいたベアトリーチェがべちっとソファーから落ちたのを見て、慌てて抱き起こしてソファーに戻した]
ベアトリーチェ、気がついた?
さっき突然倒れてびっくりしたよ。
[落ちてぶつけた鼻の頭を撫で撫でしながら、
心配と安堵が混ざった目で見やる]
[寄せられたミハエルとアーベルに、囁き返す。見ていた事を全て。
そして、囁かれた言葉に目を丸くする]
影輝、王…
[アマンダは、瞬く事も忘れて、呆然]
まあ、あれで気づかないのは、いくらなんでも、ねぇ。
[肩をすくめるアーベルの言葉に、一つ、息を吐く]
取り戻すのは、必須。
だが、誰が何のために持ち出したのかによって、その難易度は変わるな。
……一筋縄で行く相手かどうか、それが今の所、読めん。
[『鍵の書』の危険性は、彼女も無論知っている。
それでも――そうだとしても、もう決めたのだから]
「その使い道さえ、誤らなければ。」
[揺らがぬように、紡がれる言葉]
…まー…この街が閉ざされたのはホントらしい。
相方が、中へ入れないとか言ってるし…。
外部へも逃がさぬ結界なら、街を虱潰しに探せば、なんとか…
[なるのかどうだか、ちょっと不安。]
…はあ。
[腑抜けた様子で、ブリジットの言葉を聞いていたが]
[屹とアマンダを睨んで]
お前、この街へ住んで居たのだろう!
何故さっさとそんな方が居られることを言わないのか
[問題の本質から逸れつつある]
[ソファから何か落ちる音を聞き、そちらに視線を。
ベアトリーチェが起き上がった事を確認した。]
大丈夫か?
まだ気分が悪いんなら横になっとけ。
[そっけない言葉だが、それなりに心配している様子。]
[ユリアンにソファの上に戻されて、ぽすんと着地します。]
うん、大丈夫だよ、ユリアン。
[金いろの髪の人の名前は聞いていませんでしたが、おんなじように、「大丈夫だよ」と肯きを返しました。手には無限の輪を掴んだままです。]
急に、ねむくなってしまったんだ。
[単に睡っているだけなんて、他の人には思えなかったでしょうが。]
オトフリートさんはあれが追えるのね。
私は無理。動きがあればそれを見ることは出来ると思うけど。
[困ったように周囲を見渡す。
どうすればいいのかなんてわからなかった]
[3人からの返答にそう、と呟くと]
じゃあ、まずそこからですね
先に言っておきますが、残念ながらユリアンの言うような上等な代物じゃありません
一言で言い表すならば、「この世界を崩壊させる程度の混沌を齎し得る物」ってところですか
[地の精が呆然とする姿に、気づいてなかったのか、と苦笑する。
まあ仕方ないかな、と思うのは、苗床はずっと知っていたからなのだろうか。]
何のためであったとしても。
それでも僕たちは取り戻して封じなければいけまいよ。
一筋縄でいこうがいくまいが。
それよりも、封じることの方が大事だろう?
無理に破かれたものは戻さねば世界が不安定で大変なことになる。
今はかの王がなんとかしてくれているけれど。
……すぐに追いきれずとも、今のこの町を包む結界であれば……。
あれを手に出来るほどの存在は、容易には抜けられまい。
この結界、恐らくは以前──精霊珠が失われた騒動の時に、界の狭間を覆った物と同種のものだ。
影輝単独という事で、多少は弱いものかも知れんが……な。
皆、心配性だね。
[ハインリヒの言葉にも、微笑って答えます。]
鐘が鳴ったことまでは、憶えているのだけれど。
ぜんたい、なにかあったのだろうか。
[訊ねてから、ナターリエの声が聞えて、眼をぱちくりとまたたかせました。]
[アマンダは皆の言の葉を拾い集めつつ、眉を寄せる。
いきなりの変化は苦手だから、ついていけないのかもしれない。
けれど、ブリジットの説明からわかったことが、一つ]
…そう、なんだ。
鍵の書が、もし、暴走したら。
この町(結界内)が…
[それ以上は言えずに、口元を押さえる。
急激な変化は、本当に――苦手だ。意識が霞みそうな頭を振る]
「チッ!」
[千花が咎めるように、一声鳴いた]
気の長い話だが……それしかなかろうな。
[火炎の若竜の言葉に苦笑しつつ、頷いて]
[ブリジットの言葉には、そちらを見やり。一つ、瞬く]
だが、俺もかなり当てずっぽうにぶん投げたからな……反応が返るのは、少し、遅れるかも知れない。
[その間に、追跡の輪が砕かれる可能性もある、とは、さすがに言えず]
……君も、力を辿れる……のか?
確かに結界は強いと思うよ。
それでも、影の王はこれ以上の干渉を望まないのではないかな
だからなるべく早めに見つけられるように努力しよう。
僕も努力する。
[それから、鳴き声にそちらを向いて、地の精の様子をみやる]
……大丈夫?
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