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[確認するような声に頷く]
ああ……。
[抑えた声で肯定し閉ざされた青を思う。
服に絡められたカチューシャの手指へと視線を落とし
問われた事にこたえる為に重い口を開いた]
――…大きな獣に襲われたように見えた。
飢えていたのか、損傷が……
[激しい、と続くはずの音は掠れる]
[マクシームの死を受け入れて悼む時間が必要だと感じる。
悩む間の後、告げられた望みにゆると頷いた]
――…嗚呼。
落ち着いてから会いにゆくといい。
そのように手配しよう。
[暫くは広場に置かれる事になるだろうか。
カチューシャの背に腕をまわし
男はぬくもりだけを伝える]
部屋まで送ろう。
歩けるかい?
[獣におそわれたような傷。
旅人の死体も見ていないから、それがどんなものかは想像できなくて。
ただ、ユーリーの声がかすれるから、余程酷いのだろうと思った]
……うん、ありがとう……
[望みを受け入れてくれた事と、背中を支える腕のあたたかさの両方に感謝して。
尋ねられる言葉に小さく頷き]
大丈夫で……っ
[震える足で立ち上がるものの、踏み出せばぐらりとバランスを崩した]
[病が原因であれば幼馴染を家に運んで
一昼夜ほど共に過ごすことも出来ただろうが
家に運び込むには状態が酷すぎた。
仮令肉親であろうとも血の匂いに耐え難いと思う]
――…こういう時は甘えていいんだよ。
[バランス崩すカチューシャの身体を支えなおした。
可愛い妹にべたべたするな、と
マクシームがみていたら言うだろうか。
ちらと過ぎる幼馴染の顔に少しだけ苦いものが過ぎる]
部屋はあっちでよかったっけ?
[立ち入る事のない彼女の部屋の場所はおぼろげで
背に回した手はそのままに、
もう片方の手をスカートの裾、膝裏へと滑り込ませ
ひょいと抱き上げる強引さをみせた]
う……すみません……
[転けずに済むよう、支えてくれたユーリーにすこし恥ずかしそうに謝る。
甘えて良いといわれても気恥ずかしくて小さく俯くだけで。
兄が居れば茶々の一つは入ったかもしれないが、その声は聞こえず]
あ、はい。
あっちの扉の――ひゃっ、〜〜っ
[ユーリーに部屋の位置を教えたところで、不意に抱き上げられてバランスをとるように胸にすがり。
現状を把握したところで、血の気のひいていた顔に朱色が戻った。
恥ずかしくて断りたいところだけれど、歩けないのも事実だから、顔を赤くしたまま部屋まで運ばれるのを大人しく受け入れるしかなかった]
[腕の中ではじらう気配がするが微か口許を緩めるのみで
眼差しは示された扉の方へと向けられる。
部屋の中、寝台にカチューシャを下ろして
先ほどよりも色の戻った花のかんばせを覗く。
オリガの幼馴染の一人。
カチューシャたちの事は妹と等しく可愛がっていた]
……カーチャ、
[何年も前に呼ばなくなった愛称を口にする]
人狼は噂では済まないかもしれない。
若し、僕に何かあったら……
そのときは、イヴァを、頼るんだよ。
[大事な幼馴染であるから名を紡いだと思われようか。
なれど男には――
イヴァンがマクシームを害してはいないという確証があった]
[部屋の中は、趣味でつくったポプリが置かれて、この騒動の中では場違いにも感じられる優しい花の香りがする。
ベッドへとおろされて、頬に朱をのせたままユーリーを見る。
昔は兄の幼馴染たちもおにいちゃん、と呼びかけていた。
それをやめたのが何時だったかはもう覚えていない。
ただ、懐かしい愛称で呼びかけられて昔に戻ったように]
ユーリーおにいちゃんまで、なにかあるなんてやだ……
[子供のように答えて、悲しげに視線を落とす。
人狼はいるのかもしれない。
誰かが、――知っている人の誰かが、兄を害したのかもしれない。
それを思えば表情はかげり。
イヴァンを頼れという言葉にユーリーが彼を信じている事だけは理解したのだった]
[ふと鼻腔を擽るのは花の香り。
それは長閑だった村の日常を思い出させてくれるような優しさは
カチューシャの部屋にとてもあう気がした]
――…ン。
[懐かしい呼びかけにふと目を細め]
僕もキミに何かあったらと思うと、こわい。
何も、いや、これ以上誰も、
傷付かなければいいと思っているけど
[犯人はこの村に居るだろうと思うのは
彼女もまた同じなのか翳りが見えて眉を寄せる。
カチューシャを疑わぬのは
彼女がマクシームを手に掛けた等と考えもしなかったから]
[ベッドの上に座り込んだまま、視線を上げてユーリーを見つめ]
うん……誰も、いなくなってほしくない……
[こくりと頷きを返す。
きっと同じような翳りが浮かんでいるのだろうと、ユーリーの花色の瞳にうつった自分を見るかのように瞳をあわせ]
お兄ちゃんが、襲われたのは火の番をしてたから、なのかな……
ユーリーさんも危ない事、しないで、ね。
[分からない事ばかりで、疑えない人ばかりだ。
だから、せめて、信じたいと思う人の無事を願うだけだった]
[カチューシャの声に同意し青い双眸を見詰め返した。
火の番と彼女が言えば少し考え込み]
かもしれない。
けど、火の番をしてたのはミハイルも、で
彼が見つけた時にはすでに……
[状況を整理するようにぽつりぽつりと呟く]
嗚呼。
篝火も効果が無い事がわかったし
これからは火の番も必要ないだろうから危ない事はしない。
だから、カーチャも危ないことはしないように。
キミに何かあったら……
[紡ぎかけた言葉を飲み込む気配の後、軽く身を引き]
シーマに顔向けが出来ない。
ミハイルさんもいっしょにいたの?
[それは知らなかったから首をかしげ。
何かで一人になったときに、襲われたらしいことを呟きから知り。
膝の上で手を握り締めた]
そっか、よかった……
うん、危ない事しないように気をつける。
[案じる言葉にはこくりと頷き。
身を引く様子に軽く瞬いて、続く言葉に視線を落とした。
ふわりとゆれた髪が表情を隠す]
ユーリーさんがお兄ちゃんに怒られないようがんばるから。
……ん。
知らせに来たのはミハイルだったよ。
[握り締められたカチューシャの手へと視線を落とす。
少しだけ出来た距離をもう一度だけ縮めて
膝上にある彼女の手の甲へ己の掌を重ねようと伸ばし]
そんなにきつく握ったら
手に爪あとが残ってしまう。
[柔く、緩めるように囁き掛けた]
――…気をつけてくれるだけで十分だ。
カーチャは一人で頑張りすぎる所があるから
もう少し、大人を頼っていいんだよ。
長居してしまったね。
[自分が居てはゆっくり休めないだろうと
男はカチューシャの顔色を窺ってからそう切り出す]
僕は広場をみてくるよ。
また、後であおう。
[彼女がマクシームに会いにくるなら
其のとき顔をあわせることもあるだろう。
姿がみえなければ、様子をみにくる心算で
男は静かに踵を返した]
ミハイルさんは無事だったんだね……
[そっか、と微かな吐息とともに呟き。
握り締めた手に優しく重なる手の大きさを見つめ]
あ……はい……
[こくん、と頷いて温かさに促されるように手の力を緩めた]
だって、あたしは何も出来ないし……
せめてがんばるぐらいしないと。
[頼っていいといわれて軽く頭を振り、無理やり笑みを作った]
知らせに来てくれて、ありがと……
うん、また、ね。
[広場を見てくるというユーリーをどこか心配そうに見やる。
すこし血色は戻ったけれど、まだ動くにはどこか頼りないから、ついていくとは言い出さず。
踵を返す背を見送り]
……気をつけて。
[そっと、小さく呟いた]
[カチューシャに頑張るなとは言わなかった。
彼女の性格は知っていたから
言うよりもそれとなく気を配ればいいだけの事。
背に掛けられた小さな呟きに飴色の髪が一度上下に揺れて
振り向かぬまま手を掲げて、わかった、と合図を送る。
外へ行けば掲げていた手を下ろし、拳を握る。
触れたぬくもりを思い、留めるような、動き。
男は広場へ向かう前にもう一人の幼馴染の家に寄った。
イヴァンにマクシームの訃報を伝える。
彼もまた信じられぬといった様子だったが
カチューシャの時のほど言葉は選ばず状況を伝え、
走り出した彼を追うように広場へと向かった]
―― 広場 ――
[去り際にすれ違ったロランの姿も其処にあるか。
マクシームの傍らで彼の愛称を呼び続けるイヴァンの声に
男は苦さを覚えるのか柳眉を寄せ眼差しを下げた]
――……。
[言葉をなくしたように立ち尽くしていたが
イヴァンが“ごめん”と謝る声が聞こえて怪訝な顔]
イヴァ……、
如何してキミが謝る。
[問う言葉ではあるが其の響きは
謝る必要はないだろうという考えが滲むようだった]
―― 広場 ――
[白かった敷布は赤黒くなっていた。
幼馴染が流したものと思えば嫌悪はないが
其処に漂う血臭が鼻についた]
――…ン。
[噎せるような息遣いが漏れる。
既に朝を迎えた其処。
広場の木陰へと視線を移し思案し]
木の近くに、移した方がいいかもしれない。
手伝ってくれるかい?
[力仕事に向きそうな者へと視線を向けた**]
─ 昨夜 ─
…。兄貴、心配かけてごめん。
[案ずる色を乗せて、低く静かに響く声>>24
何と言っていいか分からなかったから、こたえは返せなかった。
笑顔の苦手な兄だ。
いつだか、作り笑いが怖いと言われてより一層笑わなくなった。
けれどボクは知っている。兄はとても優しい人だった。
両親を亡くしてからは、兄妹二人で生きてきた。
その頃から、うちの庭には薬草が増えていった。
メーフィエを亡くしたあとの、兄の様子を今も覚えてる。
酷く悔やんだようだった。
───あなたのせいじゃない、と。
イライダとの遣り取りは知らないけれど、
ひどく、悔いていたことを聞かずともボクは知っている]
─ 自宅 ─
[その知らせを受けた時、ボクは朝食の支度をしていた。
朝の遅い兄貴は、まだ寝ていたろうか]
んー…、今度はレパートリーかな。
サンドイッチのコツを聞こっかな……
[カチューシャのサンドイッチは絶品だ。
思案しながら、二人分の皿を並べていく]
────…、え?
[ガタリ。と、音がした。
よろめいた自分が立てた音だと、あとから気付いた]
マクシーム、お にいさん が…?
[まさかと問い返す、口の中がからからになる。
こくりと唾を飲んで、その知らせの中に嘘を探った。
嘘のはずがなかった。冗談のタチが悪すぎる]
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