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……きーらいですよ、てね。
[ ぽつりと零した言葉は、
ふと思い出した過去の記憶に向けて。
シャッターを巻く音が、耳の奥に響いた。
よいせ、と意味なく声を上げ、腕をぐるりと回す。
水を見つめているのにも厭いたか、
90度身体の向きを変えて、熱された道路へと戻った。
さて、何処に行こうか――朧げに考えながら歩んでいくと、
前方になにやら、見慣れない物体。
いや、見慣れてはいるのだが、其処にあるのが見慣れないというか ]
なんで、亀。
[そのまま洗面所を出て、居間に顔を出すと、そこには父親が一人座っていた。
居間に入ってきたヒサタカにじろりとねめ上げた視線を送ると、手にしていた文庫本をテーブルの上に置いた]
「どこへ行っていた?」
[答えるつもりはない。無視してキッチンに入り、パックの牛乳を冷蔵庫から取り出すと、コップに注がずそのまま口をつけた]
ふうん。それなら一緒に聞いてた方が良さげかな。
[事態の確認のためにも。昨日大チョンボやりましたし]
慣れてんな。常習犯?
[リカもそうだとか知りません。ケラリと笑うのはいつか逃げ(隠れ)るのに使わせてもらおうと思ってたとかなんとか。
夏らしい強い陽射にスッと手を翳した]
「……答えないか。一体どうしたというんだ? お前は鵬谷の奇術師の伝統を継がなければならないというのに、その様では先祖代々、および関係各者に申し開きできないじゃないか」
……前にも言っただろう? 俺は手品師にはならない。本の制作に携わりながら暮らしたいと。
「できる訳ないだろう。お前には何も出来ない」
いい加減にしろ! 俺の将来に口を挟むな!
「挟むな? 無理な相談だ。私は親でお前は子供。子供を正しく導く権利と義務を持っているんだ」
その所為で、兄さんと母さんが死んだんだろう! 押し付けられた未来に疲労しきっていた兄さんが、心配していた母さんが、どんな思いでいたか……!
「そんなもの感謝に決まっているだろう。本来は苦労す
・・・・・・・・・・
るべき将来の道を決めてやったんだから」
[上から、思いも気に留めず、ただ押し付けられる決定事項。父親の態度は、天界のそれと似ていた。二つの出来事と感情が混ざり合い、ヒサタカは拳を振り上げ――]
「ダメ……! 叩いちゃ……ダメ!」
[ソレが後ろからヒサタカを抱きしめた]
「? 何だ、その拳は。それに今の声はなんだ?」
……アンタには関係ない。
[苦虫を噛み潰し、吐いて捨てるように言い切ると、大きく踵を鳴らして、ヒサタカは家を飛び出した]
んー! …っと、来たな。
[立ち上がって伸びをしてる背に声がかかり、振り向くのは笑顔。
キョウヤに成績訊かれた時より、五割り増しくらい爽やかです]
そーか来たか来たか。覚悟は出来てるやんな?
[言葉と共に大股で近づき、差し伸べる両手。
抱きつくにしてはやや高く、首に投げかけるには低く。
つまりは胸倉目指してるわけで、何するつもりかの予測は簡単]
こんの、あほんだらー!
タマキちゃん巻きこんでんちゃうわ、ボケー!
[蒼穹に吸い込まれていく声は、なかなかドスがきいてたかも]
[歩いてると暑苦しいフードを被った人物がこっちを、いや、亀を見つめている]
あー、我妻君。
何してんの?
[不審人物に見覚えあり。声をかけてみる]
おぁっ!
[逆光を背負うかのようにやってきたリカの声には殺気のようなものすら混じっていて。
後ろに下がれるスペースもないので、どうしようか迷い動きが止まった。それがミツクニの逃げる場所を更に減らしていただなんて知らないったら知らない]
[部屋を後にした彼女は、学校──その北側にあるプールへやってくる。
フェンスを乗り越え降り立ったのは、シンと静まり返ったプールサイド。
月光を反射し、キラキラと光を反射する水面はとても幻想的な光景。
だが、彼女はそんなことには気を払わず、水面に右手を翳す。
その中指には蛇と亀をあしらった指環。]
……汝は漆黒。汝は北。汝は冬。汝は哀。汝は耳。汝は髄骨。汝は智。
この場に溢れる水気よ。形となりて我が力と成れ。
[言霊とともに、右手に集まっていく水気。
そうして、実にプールにあった水全部を用いて形作られたのは、長さ50cmほどの黒い剣。その形状は、古代日本で作られていた平形銅剣、そして彼女の首に掛けられた十字架に似ていた。]
あ。
[ ユキタカ。という名が思い浮かんだのはさておいて。
ついでに先輩と呼ぶべきなのか、呼び捨てでいいのか悩んで、
結局何も呼ばないことに決めました ]
何って、散歩?
そっちこそ、何してんすか。
[思いっきり予測が出来るという事は。
対処するのも簡単なんですが。
取りあえずは掴まれといた。
避けるとうるさそうだしとか、理由はその程度]
……巻き込まれたも何も、あいつも最初から関係者だっつーの。
『天』の『護界操手』。『四瑞』が一、『応龍』だ。
[相も変わらず外は暑かった。
黒のジーンズがじりじりと日差しを吸収して、すぐに熱気に包まれる。だが、そんな事よりも父親とのやり取りが心を支配していた]
……くそ! くそ!
[思い出すだけで腹が立つ。
五つ年上の兄は、消防士を目指していた。小さい頃に友人宅が火事に巻き込まれたのを見て、それを解決した消防士が英雄に見えたと笑って話してくれたのを覚えている。しかし、父親は其れを許さず、厳しい手品の修行に明け暮れ、現実と夢のギャップに疲れていた兄は、母親も同乗していた車で交通事故を起こし亡くなった。
それから父親とはいつもケンカしかしていない。父親が兄を認めていれば問題にならなかったと思っている。少なくとも押し付けるのではなく、話し合いを持ち、納得できればまだマシだったと。
それが、たとえ世界が壊れようとも、一方的な天界に嫌悪感を抱く原因だった。
天界のやり口が父親と重なり、感情面でも理性面でも反発してしまう。
...は隣についてきているソレの頭を撫でた]
……少なくても、俺は親父のような判断は絶対にしない。
[だからこそ、サキとの話し合いはせめて意見違いをしようとも、相容れないと納得できるまで話そうと思っていた。
と――]
……そういえば、マリーにお前を紹介してないな。
[キョウヤの言葉から、紹介しておこうと思っていたので、サキとの話し合いの前にマリーに会おうと思った。
携帯を取り出すと、メールで神社近くの喫茶店に来るように連絡した]
……ペット?
[ 四端の一、という話は聞いていたので、
無論、使い魔という可能性も思い浮かびはしたが。
口から出たのは、そんな言葉。
ぢーと見詰め合うこと、暫し。
しゃがんで、指先で、甲羅、つん。]
だから。
そーゆー重要なことは早くに教えてクレと。
[昨日も言われたように、その前にキレたのは自分だったりもするのですが。二人から距離を取るように、ジリジリと後ろに下がる]
『天』は全員事前覚醒済み、かあ。
そりゃ落ち着いてもいたわけだよ。
うん、まぁ。
[若干歯切れが悪いが似たようなもんだし]
陸亀だから散歩させても大丈夫かなー、と思ってね。
踏まれないようにしなきゃならないけど。
[何せサイズが掌に乗るくらい。亀は悠悟を見詰め合っていたが、甲羅を突付かれて少し後退る。警戒気味]
[がし、と音がしそうな勢いで掴み、シェイクスタート☆
逃げてたら階段から蹴落としたかもしれません。後ろ知らんと]
したら、さっさと話とかんかいっ!
うちかて少しは色々考える余地出来たってのに!
つーか今更、さらーとした顔でゆうて許されるかっ!
未必の故意っつー言葉もあんねんぞ!
――って、んなコトよりタマキちゃんに会わせんかい!!!
[叫びながらリズミカルにがっくんがっくん(えんどれす)]
[啓子に答えようとしたら、がっくんすーたとしました。
三回くらいはお付き合い。
とはいえ]
……落ち着かんかいっ!
こんな状態で喋れるかあああああっ!
[怒鳴り声、同時、発するのは、『音』。
大気がぴきぃーーーーーーーーーーーーーん、とか、震えました、はい]
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