情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
─夜─
[風呂は手早く済ませる。どこで危険に晒されるか分からない以上、長時間無防備な姿で居る訳には行かない。風呂から上がり服を着て、ふと靴へと視線を向けた]
……こびり付いちゃったかしら。
[無遠慮に緋色を踏み歩いたために、靴についた緋色は酸化し黒ずんだ状態で靴の底と側面にこびり付いて居た。擦るにしても濡れ布巾で拭きとるにしても靴は皮靴、汚れが取れる代わりに靴がダメになってしまう可能性が高い]
うーん……良いや、このままにしとこ。
[幸い靴は黒めであるため、その汚れはあまり目立たない。靴を傷めず汚れを取る自信は無いため、そのままにしておくことにした]
[風呂場を離れ、一旦休むべく部屋へと戻ろうと階段へ向かう。未だ乾かぬ、黒ずみ始めた緋色。なるべくそれを踏まぬよう、ふわりと軽やかに飛び越えて、自室とした客間へと*戻って行った*]
[髪を解き、装身具を外し、女は密やかに眠り。起きる]
[リィン]
[身嗜みを整えてから陽光の差し込む窓を開き、外を眺めた]
うつくしい、あか。
枯れてしまうのは、淋しいこと。
枯れてしまったとわかるのが……、虚しい?
[身じろぎもせず、其処に立って。ふと気付く]
これは、…また、にございましょうか?
何方かのあかが。
[眼差しを伏せ、首を横に振り、部屋の外へと出る]
[こつり、こつり。
臭いを辿って、杖を進めます。
そうしてそれは程なく見つかりました。]
…。
[足を止めて、見えない眼を凝らしました。
見えた赤は鮮やかではなく、少し黒ずんで見えます。
流されてから時間が経っているのでしょう。
見えもしないのに、そんなことを思いました。
そして、それを流した源は見当たりませんでした。]
あー。
こっちはこっちで。
[死の、臭い。
血の痕よりも何よりもこびりつき、
薄く伸びて城内に漂っている]
……誰だろ。
[気配は一層、温度を下げているようだった。
気持ち大股に、廊下を歩みゆく]
[枕の下にもう一度隠し直して起き上がる。
本当は携帯した方が良いのだろうが、鞘も無いそれを持ち歩くのはあまりに危険だった。
誰かに見咎められる恐れもある。]
[椅子に掛けて置いた衣服を身につけ、指でざっと髪を整えると、扉の前に積んでおいたテーブルなどの家具を取り除けて、外へ出た。]
[髭が薄いからまだ良いがやはり剃っておきたいものだなどと考えつつ、廊下を歩く。]
ああ、そうか。剃刀。
[途中で私室の浴室に剃刀があるかも知れないと思い出したことはひとつの収穫だったかも知れない。]
[リィン]
[扉を開けて、すぐに鼻と口許を隠した]
[その指先には、巻いてもらったままの白の布]
……。
[緩やかに緩やかに息を吐く]
[あかが香るその源を辿れば、二人の人影が見えた]
[けれど、そこには女の言うきたないあかが残るのみ]
[静かな響きで、くれないを開いた]
御二方は無事だったのですね。
平気、 少し熱いだけ。
要らないと謂うものだから、
腕をもいであげようと思ったら、
……しぶとかった。
[言い様は悪戯に失敗した子のように軽い]
なるほど、殺し合いが起きたか。
刃物の傷なら大方、あの髭の男か、片目の男か……
そんなところだろう。
身体に武器を隠している。
…何処へ?
[首を捻り。
ふと、廊下の先へと眼を移します。
くすんだ赤い色は、途切れ途切れに伸びていました。
それを見つめていると、こちらへ向かう足音が聞こえました。]
[振り返ったのと、声が聞こえたのは殆ど同時でした。]
ラッセル。
…と、キャロル。
[赤い色と、金と赤の2色。
確認の意も込めて、2つの名前を呼びました。
ふと眼を落とすと、今し方ついたのでしょうか、杖の先に僅かに赤がついているのが見えました。]
遊ぶのも良いが、油断はするな。
反撃はきちんと潰せ。
[我ながら甘いと思いつつ、少年を戒めるのはそう簡単には喪いたくないからで]
[急ぎ歩を進めれば、行き当たるのは三人の人影と]
あ。
ええと。おはようございます……
[そして、床に広がる黒ずんだ赤。]
[目にして、我ながら間抜けなことを言ったものだと思う。]
[もう一つ足音と、声が聞こえました。
眼を向けると、青い色が一つ。]
…おはようございます。
[思い出して、今更ながらに挨拶をします。
それから少し首を傾げ。]
ええと、…ナサニエル、でしたか。
[誰かがそう呼んでいたような気がします。
記憶にある名前を口にしました。]
[引き寄せられる様に集まる人々の姿]
はい。
[呼ばれた名に、返事を返す]
[男の声には振り返り、挨拶を返した]
これは…。
獣に銜えられ、引きずられでもしたのでございましょうか。
だから、外からも?
[途切れがちなあかの線が向かう先を、碧の瞳が映す]
[それを辿る様に少しだけ、歩を進めた]
あらあら。皆さん、おはようございます。
[努めて冷静に。そして、丁寧に。]
今日は何だか、空が暗いような気がしますね。
私の眼がおかしくなければ…の話ですが。
[左眼がぎょろり]
こんな朝は、気分まで暗くなりそうですね。
[服の替えなどなかったが、部屋の箪笥にいくつかあった]
[黒い服は丁度良く、それはある種の不気味さを覚えさせる]
[恐らく他の部屋にも、同じように衣類があるのだろう]
[昨夜の月はなく、体にも臭いはない]
[男にとって、人を殺した次の日の朝は、普段となんら変わりのないものであった]
[ふと意識が向いたのは、
誰のものか、誰の手によるものかということより]
……ニナには、これって、どう見えるの?
[足下を指差し、問う]
なるほど?
たまにそういう奴がいる。
こちらへの対抗手段を持った人間が。
或いは「守護者」や「狩人」などと呼ばれる特殊な能力を人間もいる……アーヴァインもそう説明しただろう?
そいつがそうだったのかも知れん。
今となっては分からんが。
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新