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─村の通り─
[もうゼルは前を向いていただろうか、こちらをまだ見ていたなら涙の筋がいくつも流れた顔を見られてしまっただろう。
歩き出す彼の歩幅に合わせて、少し早歩きになりながら手を引かれていく。
ゼルの手が嬉しくて、また少し泣きそうになりながら、許されるかぎり離れないでほしくて。
こちらからも彼の手を握り、この温もりが、彼が消えないことを*願った。*]
─洞窟奥・苔の広場─
[一通り、話すだけ話した所で、小さく小さく息を吐き。
少し考えてから、細工を始める。
足が少し痛んだから休みたい、というのもあったのだけれど]
ねぇ、かたつむり。
ディはさ、すごい甘えっ子だと思うんだよ。
かあ様、お師様、にいたち、ねえたち、それから、ミィに、ウェルに、ティ。
みんなに、甘えてるんだよ。
[白を真ん中に碧と蒼を継ぎ合わせ、小さな花を生み出しながら、ぽつぽつと独りごちる。
かたつむりは、傍目我関せず、と言わんばかりに触角を伸び縮み]
……だから、ね。なるべく、泣いたりとかは、見せたくないんだよ。
いつも甘えてるから、心配かけたくないから。
でも、それ、良くない、のかな。
わかんないや。
[引っかかっているのは、先にミハエルに言われた言葉たち]
……『しるし』の事が、苦しかったり、辛かったりはしないんだよ。
でも、そのことで、みんなが心配するのは……やだ、な。
消えるのも、怖くはない、けど。
忘れられたらイヤ、だけど、でも。
[呟きながら、小さな花と花とを繋ぎ合わせる。
あおいろの珠は、少しずつ、群れ咲く花へと変わってゆく]
……撫でてもらえなくなるのは、ちょっと、や、だな。
[小さく小さく呟いて。
また一つ、あおいろの花を編み上げた]
[その姿は消えることはあっても、このコエは相手に届くことはあるのだろうか。
たとえ返事がなくとも語りかけるコエはきっと相手に届くと思いながら]
ゲルダ。
新作のキノコの名前決まったよ。
ミハエルに考えてもらったんだ。
『美人髪』
ゲルダの髪の色、ゲルダはあのキノコ嫌いかもしれないけど。
[ゲルダを印象付ける、そんなキノコでもあったからと、*心の内に*]
─村の通り─
[ミハエルと別れ、他の者の顔を見て回ろうと通りを歩いていると]
ユリアン?
どうしたんだ?
[重い足取りで感情の無い表情に疑問を投げかける。返って来たのは『刻』が進んでいることを示すもの]
ゲルダ…が…。
[悲しげに眉根が寄った]
……パンの感想、言えなかったな。
[後で食べようと思っていた改良後のパン。それを思い出しながら小さく呟いた]
ユリアン、このことは他の皆にも?
[訊ね返った答えはどうだったか。それを聞けばユリアンの肩をぽんと叩いて]
少し休んだ方が良い。
酷い顔をしてるぞ。
伝えていない人には俺が伝えておくから。
[相当ショックを受けているように見えるユリアンにそう告げた]
―村の通り―
[振り返らずに進んで行く。
いつものように、女性にはあまり優しくない速度だった。
イレーネが顔を上げた時には既に前を見ていたから、その顔ははっきりと見ていない、筈だけれど]
……らしくねぇなぁ。
[小さくぼやく声は後ろにも届いただろうか。
手を握り返された時、一瞬だけ速度が緩んだ]
― →自宅―
[自宅に着けば扉を開けて、家の中へ進んで行く。
手は未だ放さずに、言葉もなく、一つの部屋に入り]
ほら。
[手は離れて、代わりにタオルをイレーネの目の前に突き出した]
洗ってけ。
んな顔で行ったら、煩ぇ奴がいるだろ。
[水を貯めた桶を示してそれだけを告げ、己は部屋から出て行く]
─洞窟奥・苔の小広場─
……う。
[細工を続けていた手が、ぴたり、と止まる]
糸が、尽きた、んだよ。
[碧と蒼。一部は白と紫と薄紅。
そんな小さな花の群れを幾つか作った所で、肝心の糸が尽きた]
……戻って、手当て、受けない、と。
[約束だから、と思いはすれど]
ふにぃ……。
[怒られる、と考えると、気が重かった]
─回想、エーリッヒの家前─
[見上げるのは同じ色を冠し似て少し違う、兄の表情と髪と瞳。]
ん。
[促しに頷いて踵を返しかけ──]
…、 エーリ兄!
[途中でくるりと戻って]
―道具屋―
[道具を一つずつ確認しながら身に付ける]
[黒蜥蜴を狩った時と同じかそれ以上の装備になっていた]
……よし。
[ゲルダのパンは潰れないよう籠に入れた]
[静かに微笑む]
[それが彼女の作る最後のパンとなったことはまだ知らない]
[パシリと自分の頬を叩いた]
本当に。
教えられる事の方がなんて多いのだろう。
[道具屋の方に移動して椅子に座り目を瞑る]
[エーリッヒの腰に飛びつくように、ぎゅうと抱きしめて、
ちゃんと、消えていないのを腕と頬と全身で確認して]
──うん。
[──にぱり。と、顔を上げて、
満足した。とでも言いたげに、明るく笑う。]
よし。元気を補給できた。
── 行ってきます。であるよ、エーリ兄。
[とんっ、と離れると、道具屋へ元気よく走っていった。]
[それでも、約束は守らなきゃ、と。
道具を片付け、もう一度、かたつむりの殻をつつく]
……消えずにいられたら、また、来るんだよ。
じゃあね、かたつむり。
[呟きに、かたつむりは挨拶するように触角を揺らす。言葉のやり取りはない、けれど。
気持ちは、伝わっているような、そんな気がいつもしていた]
―村の通り―
[エーリッヒに呼び止められて、ゲルダのことを告げた]
今からでも伝えておけば、まだ聞いてるかもしれない。
[そう言うのは自分の願望だったのかもしれない]
まだ、エーリに話すのが初めてだ。
[悲しげにするエーリッヒとは対照的に接する態度は普段と同じように、感情の起伏なく。
けれども、肩を叩かれ親友以外のものから指摘を受けるということは、そういうことなのかもしれない]
じゃあ、頼んだ。
ああ、ついでにミハエルに伝えておいてくれ、キノコ名前決まったって。
『美人髪』の方にするって。
[そう告げて、自宅の方へと向かおうと。
指摘を受けたのは逆に、いつもどおり過ぎたからかもしれないと思ったのはエーリッヒと分かれてだいぶ経ってから]
ふにぃ……。
[どうにか、中央広場まで戻ってきて、ひとつ、息を吐く。
そこかしこ、聞こえるさざめきは訪れた『周期』への不安の声か]
…………。
[その声に、きゅ、と眉を寄せた後、できるだけ早足で広場を通り過ぎた、が]
……にぃ。
[いざ目的地である薬師の家まで来ると、やっぱり怖気付いていたり]
―自宅―
[奥の部屋に麻酔の瓶を取りに行き、イレーネが部屋から出てきたならそれを渡した。
そうして彼女を見送る頃か]
……あ?
[ぴく、と片眉が上がった。
気付かれたならば何でもないと首を振って]
─村の通り─
そうか、分かった。
…ん、食べて、感想言ってみるよ。
[まだ聞いてるかも、との言葉には同意するように頷いた。そうあって欲しいと思う部分もあったために]
ミハエルに?
ああ、そう言えば宿題にしてたんだったな。
『美人髪』……了解、伝えておく。
[頼みに承諾の意を向けると、自宅へと向かうユリアンを見送る。自分は他の者が集まりそうな場所へと足を向ける]
→道具屋前─
[たた、と道を走りぬけて、大きく深呼吸をする。
道具屋の前まできて、一度、後ろを振り返った。]
………。どうにも
[ぽつ。と金色の睫毛を伏せる]
好きなものが多すぎるな。ボクは。
どうにも、…欲張りすぎて困る。
[ユーディを撫ぜた手を兄に触れた手を、
…ぎゅ、と握って、少し、困ったように笑って、
その表情を払うようにふるり。とかぶりをふって]
─道具屋─
[き。と入り口の戸を揺らす。
中に入るときの表情はいつもどおりで]
レナーテ?
[いるだろうか。と、今度は、道具屋に住む、
兄妹の兄の方の名前を呼んで入り口をくぐった。]
─白雪亭→村の通り─
[食堂の入り口に「本日臨時休業します」の貼り紙をして、重い耽った様子で通りを歩いていると、少し離れた所にエーリッヒの姿。]
あ…………。
[それに気付くと、僅かに逡巡するがすぐに明るい表情を作ると、]
おーい、エーリにいちゃーん。
[パタパタと手を振って、駆け寄る。
だが、何やらいつもと様子が違う雰囲気にこてしと首を傾げ、]
…………にいちゃん、何か、あったの?
[そう言いつつ、嫌な予感は彼女の背を這い登ってくる。]
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