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[返るのは哀願する彼女の声、涙を流して呆然と立つ彼女をそっとボクは抱きしめていて、自然とそうしてた]
多分、これはボクの推測だけど、もしそれが正しいのなら、
宮町さんがやらなければ他の人が、誰かをやることになってたんだろうしね?
[根拠も何もない言葉、慰めになったかどうかも怪しいそれ。
拭いきれてなかった血がボクにもついたかもしれない**]
―→パソコン室前―
[少し遅れて、部屋の前まで走る。
先に着いていた慎太郎の声から、『処刑』の対象は推測できた]
マリーさん……?
[呟いたところに、更に桜子の声が届く。
びくりと肩を揺らし、まだ少し距離のあるところで立ち止まった。
遠目に見えた桜子が、赤く染まって見えたために]
ああ、霊能者見つけたのかな?
[聞こえた幼馴染のコエに、尋ねかける]
ボクは、霊能者を騙ることに決めたよ。
[事後承認だけども、二人は怒るかな?
ボクのそういった行動は割かしよくあることなので、幼馴染にはもう慣れっこなんだろうけどね]
それと殺されたのは、アスピヴァーラさんのようだね、留学生の。
[ユリの様子に気づくのはだいぶ遅れて、いくつも心配できるほどボクは器用にできてないらしい]
桐谷さん?
さっきから、体調優れないみたいだけど…?
─パソコン室─
[部屋の外が騒がしい。
慎太郎の大きな声が聞こえた気がする。
けれど、寄りかかった場所は扉とは反対側、窓際の壁で。
何があったのか聞きに行くのも億劫だった。
それでもやっぱり気になったから、どうにか立ち上がってそちらへ向かおうとゆっくり歩を進める]
…………え。
[その途中に光を漏らすモニターが見え、画面にちらりと視線を走らせる。
それを見て、ぎくりと身体を強張らせた]
…変わってる───。
[モニターに映し出されていたのは、処刑者の名前と犠牲者の名前。
それを見て更に吐き気が込み上げて来た。
絆創膏の貼られた右手で口許を覆う]
誰……ゲームを進めたのは、誰。
[呟きを聞いたのは居たのかどうか。
しばらくはモニターの前で画面を注視している]
─PC室前─
[持っていたはずのコップは、いつの間には手から滑り落ち床に破片を撒き散らしていた。
それすらも気付かぬまま、桜子の肩に乗せた手は震えた。]
─パソコン室前─
[>>62 怯える様子の桜子に気づくには、余裕が少し足りなかった。
マリーの死──メールから読み取れていた事実を伝えられ、ぎ、と唇を噛む]
……そ、か。
場所は、階段の踊り場……か。
[誰が、というのは、言葉にしない。
少なくとも、桜子ではない──ように思えたから]
とにかく、そのまんまにゃできな……って、一之瀬先輩、しっかり!
[>>69 茫然としている蛍子の様子に気づくと、慌てて呼びかけるが、声は届いたか]
……そう。
じゃあ、言わなかったんだ。
[幼馴染みの自由行動はいつものこと。
関心はむしろ、春枝とのやり取りに向けられていた]
―パソコン室前―
[何かの割れる音がして、我に返ったように瞬いた。
破片が散らばっている]
……先輩、大丈夫ですか。
百乃喜さんも、
[蛍子と桜子に声を掛けながら、けれどその言葉は場違いだったかも知れない。
一先ず3人のいるほうへ、ゆっくりと近づく]
─PC室前─
ぁ……真崎、君。
ごめ…私…しっかり、しなきゃ、ね。
[慎太郎に名を呼ばれ>>71、我に返る。
青褪めた表情のまま、身体の震えも止まらないけれど、そう弱く微笑んだ。
手にしていたはずのコップのことも、ようやく思い出し。
床にガラスの破片が散らばっているのを見ると、ぁ…と、小さく声をあげたが。]
………っ…桜子、ちゃん…
[自分のせいだと繰り返す桜子>>72を、ぎゅ、と抱きしめた。
マリーを殺したのは彼女じゃない、だから桜子のせいじゃない。
そう言うのは簡単だけれど、だからこそ、いえなかった。
どうしてついていかなかったのかと悔やむ気持ちは、自分にもあったから。]
─パソコン室前─
あー……お前らの間で、何があったのかは、わからんけど。
とにかく、階段の踊り場で、ええと……マリー、だっけ? あいつが、殺されてたんだよ、な。
[>>72 恐怖に染まる瞳を向ける桜子に、確かめるように問う]
……とにかく、お前ら、中で休め。
俺、階段の様子見てから、学長に報せに行くわ。
[なんでこう、気がかりばかりが多いのか。
ばっさり切り捨てられれば、きっとラクなのに……とは、村の中でもたまに思う事]
て、わけで、俺、階段見てくるわ。
川島、お前、どーする?
[>>73 こちらにゆっくりと近づいてくる春陽に向け、問いかける。
頭の中を巡るのは、これからどうするか、という事。
自分の役職と、マリーが人狼ではなかった、という事実。
それを誰に、どう切っていくか、という思案**]
メールが来たって言ってた。
それ見て、『吊り』が行われたって。
[未だ彼から“結果”は告げられていないが、断片的に補足情報を落とした]
― 学長室 ―
[学長室の机の上にはメモが残っていた。
その走り書きは学長のものと直ぐに知れる。
『今はただ 恨みもあらじ 我が徒らの 命に替はる 我が身と思へば 』
似た句を何処かで読んだことがあった。
それは辞世の句に他ならず]
今はもはや恨みなど無い――…
我が生徒らの命のかわりに死にゆく我が身だと思えば……
[学生一人一人の名を覚え真正面から接していた学長の思いが
その覚悟がじわりと胸に沁みた]
─パソコン室─
……ダメ、気持ち悪い。
[しばらくモニター画面を見詰めていたけれど、不快感が込み上げてくる一方で。
眼を細めモニターから視線を外すと、結局扉の方へは向かわず、また元の壁際へと戻って行った]
[しばらくの間は床に座り壁に寄りかかって、自分の体調と戦って*いる*]
― PC室前 ―
[ぎゅうと一之瀬>>74に抱きしめられて、緩んだ涙腺からぽろぽろと水が零れ落ちる。
マリーが死んだことを悲しむより、自分の生で死なせてしまったという罪悪感と誰かが殺していっているという恐怖のための涙だった。
真崎>>75が確かめるように言葉を重ねるのには、小さく頷き]
……っ、う、ん……マリーさん……は、階段、のところ、に……
[切れ切れに答えて、休め、といわれても、休める心境ではなく。
でも一緒に、という言葉は声にならなかった。
川島>>73に応える一之瀬>>76の声を聞きながら、涙をこらえるように唇をかみ締めるだけで。
罪悪感に囚れた桜子はPC室内へと促されるなら、素直に移動して――血にぬれた手や足をどうにかするのは、もう少し落ち着いてからになるのだった**]
― 学長室 ―
――…なんて句、残してくンだ。
学長にはまだ導いていくべき生徒がいる、だろ。
なんでそんな覚悟するんだ……、なんで……
指導者が、生徒をおいていくな、よ……
[学長が望んでこうなった訳ではないと分かっている。
生徒である自分たちを大事に思っていてくれていたのだと
残された言葉から知れるのに――。
導き手を失った哀しみからそんな言葉が零れ落ちた。
三年の諏訪佑一郎にとって学長は大きな存在だったのだ]
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