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私がもっともっと賢くなったら、そしたら全部なくしちゃうから♪
[その成長速度から、そう出来る日もそう遠くないかもしれないことを感じさせることはできるだろう。
ただ、それは現在の状況と照らし合わせればずいぶんと時間のかかる手段。
それまでに生き残らなければなんにもならない]
隠れられないなら、邪魔な人全部食べちゃえばいいよ。
[宿主を操っての、生まれて初めての捕食。
本能にあるそれを行うことは楽しい、それは人間のもつ感情に近いもの]
[新たな足音に首を向けて、僅かに尾を揺らし]
くぅ。
[再び投げられる問い>>42。
そちらに頭を向けて首を傾げてみせたなら、それだけでも何も見ていないということは伝わるだろうか]
[犬の首元には昨日の夜と違い、小さな赤い機械が取り付けられていた。
昨日リディアの協力を得、入った整備室から引っ張り出してきたそれ。
“ペットの気持ちが分かる”という触れ込みで随分昔に流行った玩具で、いつだったか整備士の誰かが面白半分に持ってきたものだった。
今の技術から見れば見た目も中身も本当に稚拙な機械ではあるが、あったほうが多少は便利と、機械犬なりに判断してのことかも知れない]
[それにも先の問いに関する答えか、『いいえ』という文字が浮かんでいた]
―― 朝 リディアの部屋 ――
[端末を開く。
生存者の情報をデータベースから引き出した]
[登録されてるホロを見る]
………………
[歌を歌おうと口を開いて、声がガラガラで出やしない。
ふさわしい歌も思い浮かばない]
[そこら中に転がる死体]
せんめつ
[呟くと、食料庫から両手にドライフーズのパックを抱えてきてあてもなく歩く]
[ふと、人が沢山いる気配を察知した。
息を凝らして――とは言っても、訓練していない身、ばればれなのだが――そちらの方へと足を向けた]
―第二階層・自室→ー
[オーフェンを連れて部屋を出ると廊下に転がる死体やら地の跡やらは綺麗になっていた。
通路の奥の方を見ると定期清掃を行う大型の掃除機械が作動しているのが見える。普段よりも長い時間がかかっているのは清掃量が多いため。
さしたる人工知能も搭載されていないその清掃機械にとっては、廊下に転がる死体などはゴミや汚れとしか認識されなかったらしい]
誰がか…、
[オーフェンの質問には答えに窮する。再度頭の中にスティーヴの言葉を思い返してから]
誰がかは、よくわからないが…、
スティーヴは違うような気もするな。
[何よりも警戒心と、それにともうなう知識と行動力がこの中では一番ように感じる。そんな彼は一番寄生される可能性は低い気がした。
またPMCを誰よりも一番探しているらしい姿からもそう思わせた]
なるほど。
私も全てを飲み込んでしまえば同じだ。
[「ノブ」のうち、飲み込めてないのはホンの一部だけ。
脳に埋まったチップとその周囲だけがまだ支配下にない。
それでも、その気になれば「ノブ」を押しのけ自由に身体を使うことが出来るようにはなっていた。
それも終われば。次はまた別の誰かを内側から丸ごと喰らうのだ]
リディアはウサギさんの好みとも合ったようだね。
次はどうしようか。
[偶に、取り込む気にもなれない相手というのもある。それは人の影響を大きく受けてしまったために起こる現状だが、ωはそうとは自覚していなかった]
何をしてるの
[その部屋が誰の部屋かなんてしらない。
腫れた眼、下げられた武器。両手に抱えた食事]
[おびえたように小さくなって、人の気配がするほうを覗く。
エリカの姿が見えたから、まだ震えの残るこえでそう聞いてみた]
うん♪とっても♪
[嬉しそうに答えてから次についてはやっぱり何も考えていなかったらしく]
どうしようか、ジョエルとかいう人の気になってたけど死んじゃったし。
[クローディアと違って頭が吹っ飛んだ彼にはもう完全に興味は無い。
パトラッシュとかいう犬という生き物を模したロボットも気になるといえば気になる。
もっとも、ロボットと言われてもそのイメージ的には硬い甲羅の中に脳だけ大事にしまってるようなものに見える]
やっぱり人間とは違う感じなのかな?
[彼女にとってはまだ亜人と人間の明確な区別が付いていなかった]
[背後からかけられた声。ひくっと大きく飛び上がり、ばっと振り返る。昨日、運んでくれた人]
のぶ・おずわるど・あかつき、さん
[直接聞いたわけではなく、文字を読んだだけだから。
どことなく片言。
両者への警戒の色をかなり残したまま、ぺこりと小さくお辞儀した]
― 翌朝/第二階層・廊下 ―
そうなの?
[こてりと父親の言葉>>61に首を傾げる。
スティーヴ=おっちゃん、というのは消去法で理解できた。知らない名前はそこだけだった為。
自分を撃った相手を思い出し、難しい顔をする。
父親は正しいと信じている。だから、違う気がすると言われれば、そうなのかもしれないと思うけれど。]
でもおれ、今度だれか撃てって言われたらおっちゃん撃つよ。
だって、やられたらやりかえしていーんだってばーちゃん言ってたし、ノブにーちゃんもそうしてたし。
[だから間違ってないんだと、そう言うときの子供の表情は少し誇らしげだった。]
─第二階層・リディアの部屋─
おん
[扉の方から小さな声>>63と、その後から覗きこんできた顔>>64。
鳴き声はどちらに反応してのものか]
[機械の文字もそれに合わせて、単なる挨拶の言葉に変わる]
― 第二階層・リディアの部屋 ―
ノブ、だけでいいってば。
記憶力いいんだねー。
[振り向いたフランの警戒の強さに思わずホールドアップ。
小さくお辞儀されると頷き返して手を下ろした]
[通信士がこちらに来れば、覗き込むのは彼の後ろから]
[エリカの答えが聞こえれば、顔をしかめて部屋から、したいから一歩下がるように]
死んだ。
皆死んだよ、見に来るほどじゃない。どうせ誰かが殺した――
[朝、少し落ち着いて端末を見て、ようやく理解した昨夜の出来事。声におびえがにじむ]
人でも化け物でも、代わんないで、殺すんだ。
あたし、違うから。エイリアンなんかじゃない、から。
オーフがそれが正しいと思うなら、そうするといい。
[頭をくしゃりとやさしく撫でてから、それでも次にかける声は言い聞かせる時にするように、少し厳しい調子を乗せて]
ただし、正しいと思ってやったからには責任を持つんだ。
そしていつまでも後悔をしないようにしろ。
[それから優しい声音で]
それでも選択したことがつらいときには、俺がいるからな。
[そんな話をしていれば人が集まる姿が見えるだろうか。
誰かの部屋の前らしく、その先にあるものはなんとなく予想はついた]
[IDカードを持って、白衣組が何かをやっていた。
頭の中で、サボタージュ回線で聞いたことがぐるぐる回る]
[低い声でそう主張する。信じられる相手が幾人かいるのでここを離れる気もないが、話に混ざる気もなくて、入口で背後気にしながらしばらくたたずんでいた**]
― 第二階層・リディアの部屋 ―
ハッ。
[暁と呼ばれるのは珍しい。もしかするとエリカは覚えがあったかもしれない。船長が正規登録の時にその呼び方をしていたから。
緊張の面持ちでスティーヴに差し出されたカードを受け取る]
リディアちゃんのID?
ここだと保護に阻まれそうだから、公共の部屋か上で確認するってことでいいかな。
[受け取った後にはその緊張も崩れて。
指先に挟んだカードを揺らしながら尋ねた]
─ 第二階層・リディアの部屋 ─
[声に怯えを滲ませるフランの様子>>74。
これはかなりキテるなぁ、と思うは一瞬]
そぉねぇ……確かに、誰かがやったんは、間違いないわぁ。
とはいえ、誰がやったかはわからんし、誰がとっつかれてるかもさっぱりだし。
……だからって、臨時プログラム如きに好きなようなされるのも、癪じゃない?
だから、なぁんか手掛かりあったら、ってぇのはあるんよ?
[できるだけ、軽い調子を崩さず、言葉を紡ぐ。
こんな状況で大丈夫、といったところで、気持ちを毛羽立てるのがいいところ。
だから、言葉を飾る事はしないし、低い声での主張への否定も肯定もしなかった]
そうか。
ジョエルが気になっていたなら、同じように機械と生体の混じりあった警備犬で試してみるのも良いね。
両者の割合は随分と違うけれど。
[嬉しそうな気配にはこちらもどこか楽しげに思考を広げる]
人そのものが多彩すぎて、どこまでを個性と呼ぶかは難しい。
けれど何かが違うのだろうと思うよ。
昨日の男も、殺せ、ではなく、壊せ、と言っていただろう?
機械は同化できないが、機械に近いものを取り込めばまた何か変わるかもしれない。
― 第二階層・廊下 ―
うん!
[否定されなかった事が嬉しそうに、元気よく返事する。]
うん、やったことには責任持たないといけないんだよね。
[命を奪うことの対価と重責、それを真実理解するにはまだ少し足りない。
今は祖母の教えと、やらなければいけない事、そういう事が頭を占めていた。]
とーちゃんもきせーじじつだけどちゃんと責任持ってくれてるってかーちゃんが言ってたよ。
おれもとーちゃんみたいにするよ。
[相変わらず余計なことをでかい声で無邪気に言いながら、ひょこっと後をついてきたら人の気配に、人見知りするように少しだけ父親の影に隠れた。]
そういえばそうだね。
[ωの言葉に思い出しながら、そのときは何も疑問に思わなかったことを改めて考えていた]
パトラッシュか、どんな感じなんだろう…♪
[すでに意識は捕食することへの期待と希望で胸が膨らむかのような様子]
─ 第二階層・リディアの部屋 ─
[聞こえた呼び名は覚えがあり、一瞬きょとり、とするものの。
彼らの間の繋がりまでは知らないし、特に興味もないから、軽く、二人を見比べる程度に止めて]
……んじゃ、そっちはにーさんに任せて、と。
ここで突っ立っててもなんもならんし、とりあえず、食堂いかん?
今の状況じゃ、どこにいてもあんまり変わらんし、なら座れるとこがいいだろうしねぇ。
[話から離れているフランに誘いをかける。
このこは一人でほっとかない方がいい、という気がしていた。
勿論、本人である、という確証などはないのだが、それを言っていると切りがないから、一先ずはそれは考えずに]
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