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["仲間"であると言ってくれたるりが、もういない。
でも、ことばはちゃんと覚えている。
いつのまにか、孝博は出て行った。
それを知っているのは私だけ。]
[ただ、いつものように料理を作って、
ただ、いつものように味を見て(でも味なんてわかんない)]
――
桜、咲いたかな。
巫女さんも――
[そうしてたかひろが、扉を開いた。ただ、目で追った。]
さゆり、おねーちゃん。
るり、おにーちゃん。
[二人の名前を知ったのはその後で。
出て行く人、残る人、――出て行きたいとは思った。
でも外の血の香りを聞いたら、正気でいられるかもわからない。
どうしたら良いだろう。
こういうときに頼れるのは、*一人しかいない*]
[扉を開き、笑みを困惑に擦り替える。
血と水に濡れた裕樹を見、眉を寄せた。]
何が?
・・・あァ、イヤ。分かった。
[玲の言葉に頷いて、其方へと近寄る。
背と膝の裏に腕を入れて、抱え上げ、]
りゃ?
[ぴたりと止まる。
表情に別の困惑が生まれ、]
・・・えーと、じゃァ。
着替え、ダレか頼めます?
[そうと分かれば流石にかれがやるわけにはいかない。
困ったように、或いは誤魔化すように笑って、女性陣を見渡した。
誰かの頷きがあれば、ひとまず2階の部屋へと*運ぶ。*]
[運ぶ間際、掛けられた声に振り返った。]
ん、分かッた。宿帳に・・・
[何時もの癖か、そんなことを言い掛けて、]
・・・ヤ、イイか。
空いてる部屋でよけりゃ、適当に使ッて。
[首を振って言い直した。
旅籠の経営者は*もういないから。*]
[宮司は巫女を鎮める為に、誰よりも巫女に近付く。
それ故に本来の予定と違った添い手として、誰よりも巫女に近付くことを禁じられてきていたけれど]
…触れるか触れないかの境界で、掴む。
[家から持ってきた箱の中からそれを出して、擦った燐を落とし。
深呼吸をしてからゆっくりと口元へと運ぶ。
纏う白は染まらず拒絶する為に。
甘い香りは隔てる一線をあやふやにするために]
巫女は神子、宮司は封じ。
櫻の鼓動、ありやなしや?
[詠うよな言葉。現実から離れた感覚。その中で掴んだものは]
[呆然と。自分の予想と反した結果に呟きが零れる]
ど、して。
だって、それじゃ。残るの、は。
[小百合が魔、だったのだろうか。否、だとしたら今この状況は変わっているはずだ。けれど万一で動く結界がまだ残ったままであることは、自己暗示でそうした感覚の高まった肌が感じている]
裕樹さん、か、村の、誰、か…?
[兄は違う。利吉は違う。涼は違う。自分が視たわけではないが晴美もまず違う。そして聡は血と鼓動を抜き去られていたという]
ああ…。
[それでも身体は機械的に管に再び封をし、箱の中へと仕舞ってゆく。そして教えられていたとおりに窓を開けて、部屋の空気を入れ替える。温度差のある空気に小さく咳き込む]
…んっ。
[直後、酷い頭痛も襲ってきた。
集中の反動と初めての経験。眩暈がする]
も、いち、ど。
探さない、と…。
[言いながらズルリと窓際の壁に背中を預けて座り込んでしまう。
部屋の中にはまだ僅かな残り香が*漂って*]
[蓮実から声が掛かれば、一瞬だけ視線を合わせ。
重たげに頭を下げ、頷く]
…ああ、分かった。待ってる……。
[頭の隅で、敬語だな、とか浮かんだけれど、言う事はせずに見送る。
頭の動きとともに瞼を下ろせば、身体の浮かぶ感覚]
…まあ、間違いなく生物学的に女だな。
ついでに着替えぐらい、一人でも出来るぞ、と。
[抱えられたまま、そう孝博にのたまって。
けれど、あまり動こうとする様子は*見せず*]
[顔を伏せた直後、孝博の戸惑った声と、玲が申し出る声が聞こえ。少しぼんやりとしていたが、先程の玲の言動を思い出すと椅子から床に足を下ろし、立ち上がる]
…私、やる、よ。
[玲の申し出を制して孝博の傍へと。玲には『やること、あるんだよね?』と言うように視線を向ける。玲の頷きを確認してから、二階へと上がる孝博の後へと続いた]
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