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[ライヒアルトの溜息に、びくりと身体を竦める。
続いた言葉にも顔は上げられぬまま、それでもそんなことないと小さく頭を振った。
こちらに視線が向いているかどうかは知らぬまま。]
――…クロエ。
ブリジットが襲われたのはお前さんのせいじゃねぇよ。
悪いのは、人狼。
だから、そんなに自分を責めるな。
ブリジットだって怒るかもしれねぇが……
それはお前さんが心配だからだって、分かるだろ?
[視る力など無い青年に
クロエの苦しみを本当に理解する事は出来ない。
けれど――]
生きてる人を視れたら、か。
そんな力があれば、と思う事もあるけど、な。
……ブリジットが死んだのもあの赤毛の男が死んだのも
お前さんが悪いんじゃねぇよ。
自分を許してやれ。
――…な。
如何しても自分が許せないなら、さ。
俺がお前さんを許すよ。
[気休めにしかならぬだろうが
そんな言葉を青年はクロエに紡ぐ。
――私、でなく、俺。
それは青年にとって一番しっくりとくる一人称だった]
[ライヒアルトから貰った薬は苦くて、わざと苦くしてるのではなかろうかとゼルギウスは訝しむ。
水を頼んだ妻の帰りは思うより遅く、けんけんっと薬の苦さによる咳を何度か。]
ん……―――。
祈るだけでも、違うんじゃないかな?
帰って来た時に、唯、お帰りって笑顔で
受け入れてあげれるのが一番だと思うけれど。
[物想うゲルダの横顔に、咳が収まってからポツリと向ける言葉。
そうこうするうちに、イレーネが水を持って帰ってくるだろうか。
謂ったことを体現するように、微笑んで、お帰りの代わりにありがとうと告げる。食事を終えていたこともあり、きっと妻は安心してくれるはずで。
ほらね?とゲルダに得意そうに微笑みを向けて、きっとやがて妻と二人部屋へと*戻るのだろう*]
……でも。人狼は、あの中にいるんでしょう?
[ライヒアルトの言葉を黙ったまま聞いていたが。
顔を伏せたまま、そう小さな声で問い。]
皆、私の目のこと知っても嫌わないでくれた。
あそこにいる皆が、大切なの。
ギュン爺ちゃんやブリジットを襲った人狼だとしても。
…私の目が、生きている人からみつけられる目だったら。
こんなことになる前に、止められたかもしれない。
そしたら、誰も辛い思いなんかしなくて済んだ。
無いものねだりだって解ってる。
それでも私、悔しい。
私の好きな人たちが、私の好きな人の命を奪ってしまうことが。
それを止められない自分が。
悔しくてたまらない…!
[顔を伏せたまま、止められない後悔が口から飛び出していく。
それに対して言われた、ライヒアルトの言葉。
俺が許すというその言葉に、肩を震わせた。]
……っ…ふ…うぅ……っ…
[返事は返せぬもの。
顔を伏せたまま声を押し殺して泣く声が、その代わりになるだろうか。]
――…あの中に居るらしいな。
見当もつかねぇが………。
[クロエの問いには肯定の頷き]
大切、か……。
そうだな………。
[ゆるく相槌を打ち]
もし、その目を持っていたとして
――…見つけて如何する?
止める為に話しに言ったとして、
お前さんが食われちまうかもしれねぇぞ?
悔しいのは分かるが、無茶はやらかすなよ。
[案じるように声を紡ぐ青年の眸は彼女に向けられたまま]
ちゃんと、全部食べたもの。
[リヒトの言葉に拗ねたように返すのは、
薬が想うより苦かった所為もあった。]
私は、君がいないと駄目なこと、君が一番知ってるくせに。
でも、だからこそ、君が大事だから謂ってるんだよ。
[妻の言いようにあわあわと、
手の内で転がされるままの言を紡ぐ。
その後、ちょっとしょげっとした*]
[微かな嗚咽を零すクロエを見詰めていた眸が彷徨う。
僅かに迷うような間があった。
震える華奢な娘の肩が深緑に映り込み]
――…我慢するな。
俺は見てねぇし、聞いてねぇ。
だから………
[彼女の背に手を遣り撫でんとする]
見つけたら…止めに行くよ。
話して、わかってもらえるならそれで。
もしも私が食べられたとしても、それで最後にしてくれるなら構わない。
…目のこと話すって決めた時に、覚悟はしてあるもの。
[伝承や昔話からではなく、祖父から言われていた事。
この目を人ならざる者に知られたら、命を狙われると。
だからこそ、皆に伝えたのだ。
嫌われても、皆の盾代わりになることは出来るからと。]
[背を撫でる手に気付けば、その温もりに涙腺が余計緩み。
ふ、と息を吸って掠れた声で呟いた。]
ライ兄…ありがと。
ごめん、ね。甘えて。
[そう、小さく礼を言うも語尾は泣き声に歪み。
顔を伏せ、泣き顔は見せぬまましばらくそうしているも。
気がつけば、泣き疲れたか*眠ってしまった。*]
――…覚悟はわかった。
でも、さ。
自衛団長殿は止める為に寄越したんだろ。
あの、銀の短剣。
話し合うより、自分の命を大事にしろよ。
[クロエの言葉を聞けば
僅かに困ったように青年の眸が伏せられる]
…うん、好いのかな、僕…
[何処か迷う素振りの娘は、未だ戻らぬ二人を想って紡がれる。]
そう、だね…お祈りしておこうかな
クロエとライヒ君になにも無かったら好い…
[そっと両手を重ねて指をからめて祈る仕種。
如何か好きな人たちが無事でありますようにと囁かれる。
ゼルギウスに有難うと伝えて微笑み。
そうして、二人が部屋に戻るなら御休みなさいと手を振って。]
…ちゃんと帰ってきて呉れると好い、な
ん…分ってるの。
ごめんなさい。
[しょげたのが見えれば言い過ぎたかと、隣に座って手を握る。
流石に人前で、それ以上のことはしなかったが。]
でも貴方が心配なのも、解って。
[夫の顔は見ずに、ぽつりと呟いた。
表にある不安は演技でも何でもない。
子を、同胞を、夫を失うかもしれないというこの原状は、
想うだけで顔色を変えるには十分な事柄だった。
それから部屋に戻ろうと立つまで、握った手を離そうとはしなかった。]
――…甘えたうちにも入らねぇよ。
[感謝の言葉に照れたような声をクロエに向けた。
伏せたまま泣く彼女の背を撫で続けていれば
やがてその声も止み傾ぐ身体]
………なんだ、寝ちまったか。
[暫く肩を貸していたが
外で過ごし彼女が風邪をひいてはかなわない。
青年はクロエを抱き上げ宿屋へと歩み出す。
洗濯小屋の方が近いのだが勝手に入るのは躊躇われる。
それにゲルダには連れて返ると約束していた]
―宿屋の玄関先―
[宿屋に辿りつくのは間もなくの事。
クロエを抱き抱えたままでは
両手が塞がり扉を開けるのも一苦労だった。
起こさぬようにと思うからこそ大きな声は出せない]
――……。
[さて、どうするかな、と辺りを見回すのは人を探しての事]
―宿屋の玄関先―
[確認する声はゲルダのもの。
眠るクロエを気にしてか潜めた声で応じる]
ああ、そうだ。
[開けられる扉。
ゲルダにゆると笑みを向ける]
ただいま。
ちゃんと連れて帰ってきたぜ。
ただし、疲れて寝ちまってるがな。
…好かった、よ
二人がちゃんと戻ってきて呉れて、嬉しい
[ライヒアルトの腕の中に居るクロエを一目見て、
何処か安堵する素振りを娘は見せた。]
泣いてたんだ…
[幼馴染の目許が濡れていた事に気がつくと、
娘は案ずるようにそっと髪を撫ぜた。]
ゆっくり休ませてあげて
お部屋に運ぶなら、部屋の戸を開けておくのだよ?
[こてりと頸を傾ぎ青年に問う。]
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