87 紅の宴─人喰らい・鬼殺し─
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…メーフィエ。
[意識で呼ぶは、『仲間』の名。
彼女が今何をしているかは知らず、何を思っているかも知らず]
…次は、キリルさんを喰らおうかと思います。
丁度、こちらにいらしているので。
[告げるコエは、感情のこもらぬもの]
(*16) 2013/09/11(Wed) 23:10:15
は……
てめぇの勝手に巻き込むなボケがっ。
[振り下ろされた短剣、普段なら難なく鉈ではじきかえせる程度の動き。
けども。]
――………っ!
[鉈を抜こうとしたした瞬間、激痛が走り、一瞬遅れの動作。
弾きそびれ、左肩を短剣がかすめて、紅が散った。]
(71) 2013/09/11(Wed) 23:10:24
ちっ……。
[壁に背を預け。
右手は鉈を構えつ、左手で傷を抑える。
ああ、殺らなきゃ殺られる。
結局、鬼相手だろうと、人相手だろうと一緒か、と男は痛みに顔を顰めながらも嗤った。]
(72) 2013/09/11(Wed) 23:13:57
― →三階/展望室 ―
……あれ?
[何処かで声>>67が聞こえた。何を言ってるかは分からなかったけれど。
書斎に行こうとしていた足を止めて、辺りを見渡した。そこでもう一回>>70]
はぁい?
[今度は呼ばれたような気がしたから返事をして]
あ、アレクセイさんでしたか。
[行く方向を変えて紅月の下に顔を出したボクは、軽く会釈をする。
空も暗いままだし、時間感覚もよく分からなくなってきたから、挨拶の言葉は向けないけれど]
(73) 2013/09/11(Wed) 23:15:34
― 二階廊下 ―
[何時だったか、階下からの叫び声>>16は、微かに耳に捉えども。
それに応じて客室を出ることはしなかった。その時は未だ、出られなかった。
今漸く客室を出て、床に滴る水痕>>43に気付く。
他の客室の一つと、階段とを繋ぐように落とされたそれ。
目を階段の方に向けた時、下から響くふたりの男の声>>59>>65に瞬いた。
その声色から漠然と、誰と誰の諍いであるかは察せられた。
懸念はジラントだけでなく、サーシャにも抱くべきだったとこの時覚った。]
オリガさんを想う気持ちは。
変わらなかった、って、ことなのかな。
[『鬼』に喰らわれたオリガを見たのならば、あの様子も道理だと。
どこか痛ましく、けれどどこか冷めた心で、小さく零した。]
(74) 2013/09/11(Wed) 23:19:44
─ 三階・展望室 ─
やはり、キリルさんでしたか。
[返る声>>73に、出ようとしていた足を止めてキリルが来るのを待つ。
硝子越しに紅い光差すこの部屋の中、迎え入れるこちらは笑みを返して]
…あなたは、変わりませんね。
『ゲーム』が始まって、もう何人も死んでいるのに。
[問うではなく、確かめるように声を向けた]
(75) 2013/09/11(Wed) 23:20:54
─ エントランス ─
[振り下ろした短剣はジラントの肩を掠めるだけ>>71。
手応えの無さに僕は軽く眉を顰めた。
それでも、相手が手負いであるため優位にあると思い込み。
壁際に追い詰めた>>72のだと錯覚する。
相手を嘲うかのように僕の顔が歪んだ]
大人しく殺されてよ。
その怪我じゃ、碌に動けないだろ?
[身体の横に垂れていた右腕を後ろへと引き、ジラントの胸のど真ん中を狙って突き出す。
鉈が鞘から引き抜かれていると気付いたのは、攻撃を繰り出してからのこと。
僕の身体の左側は、失明しているのもあってかなり無防備だ]
(76) 2013/09/11(Wed) 23:22:47
[名を呼ぶコエ>>*16が聞こえてきたことに、小さく安堵の息を零した。
キリルを喰らう旨に、「彼女」がアレクセイのところに来ているということに。
階段下の方に視線向けたまま、姿見えぬコエの主へと。]
判った、よ。
くれぐれも、気を付けて。
[それだけぽつりと返したのは、さらに心配が口から零れてしまわないようにしたため。
それに、喰らわれる者に対する思いも、零れたりしないように、と。
感情籠らないコエに対し、努めて淡々と、返した。]
(*17) 2013/09/11(Wed) 23:32:05
― 三階/展望室 ―
[ガラス張りの外は、あの時みたいに赤い雨が降っていた。何時になったら止むんだろう]
……変わる必要、あります?
[言葉の意味は良く分からなくて、アレクセイさんに目を向ける。
笑みが珍しく思えるのは、ここ数日そうでない顔ばかり目にしてきたからか]
たくさん、死んじゃいましたねぇ。
オリガさんも殺されちゃったみたいです。
[唇に指を当て、他人事みたいにボクは言う。というか、他人事だった]
(77) 2013/09/11(Wed) 23:32:18
はっ、あいにく、だが……
[窪んだ左目、なら俺と同じだ、と。
サーシャの右手がまっすぐ胸へと突き出されるよりも早く。
男の右手は、サーシャの首筋を左から強かに切りつけようと。]
―――そういう趣味はねぇさっ!!!
(78) 2013/09/11(Wed) 23:34:05
[あの時彼は――「彼」だ、とメーフィエは思っていた――礼の言葉こそ返してきたものの>>*15。
その柔らかな笑みとコエの中に、「生きる」という語は挟まれていなかった。]
――――…あたしも、十分に気を付ける、から。
[「一緒に」生き残らねば。「あたしは」生きなければ。
心に繰り返し呟きながら、けれど「任せる」と告げた言葉に従うかのように。
この時アレクセイとキリルを、敢えて探しにいくことはしなかった。]
(*18) 2013/09/11(Wed) 23:40:07
─ 三階・展望室 ─
[紅い光に染まる部屋。
「男」の暗色の髪も、光に照らされ紅に染まる]
いえ。
ただ、羨ましいと思いまして。
[変わる必要を問われ>>77、頭を振る。
笑みは変えぬまま、続く声にも軽く肩を竦めて]
そうですね。
それがこの『ゲーム』における、ルールですから。
(79) 2013/09/11(Wed) 23:40:08
だから。
あなたも、死んで下さい。
[すらり、剣を抜き放ち、キリルへと向ける。
これが自分の、『ゲーム』に勝つ為の、牙]
私に、喰われて。
(80) 2013/09/11(Wed) 23:42:04
[メーフィエから向けられるコエ>>*17>>*18は、どこまでも優しく響く。
このコエが無ければ、きっと私はベルナルトが命奪われたと知った時点でこの『ゲーム』を続ける事など出来なかったろう。
込み上げるは、ただ、『仲間』を思う心だけ]
メーフィエ。
[小さく、名を呼ぶ。
キリルへと剣を向けたまま、コエだけを彼女に向けて]
…これは、私の勝手な願い、ですが。
どうか。
……あなたまで、『鬼』には、ならないで。
(*19) 2013/09/11(Wed) 23:47:37
[自分はこの『ゲーム』を受け入れた。
「人」を殺し、「人」を喰らい、今も一人、手にかけようとしている。
けれど、彼女はまだ、血の一滴たりと流すことも、流させることもしていないはずで]
あなたは、まだ、戻れるのだから。
[どうか自分の分も人でいてと願う思いと。
自分と同じ鬼になってと願う思いと。
相反する心を秘めた、囁きを向けた]
(*20) 2013/09/11(Wed) 23:52:11
キリルは、メモを貼った。
2013/09/11(Wed) 23:52:14
─ エントランス ─
[窮鼠猫を噛む───。
その言葉が頭の中に残っていたなら、相手を侮りはしなかっただろうに。
僕の頭は他の者達を殺すことでいっぱいになっていた。
だから、僕の短剣が届くより早く相手が動く>>78とは思っていなくて、勢いよく迫る刃に右目を瞠った]
ぐっ…!
[死角からの動きには流石に対応が遅れる。
迫る刃から逃げるように反対側に身体を跳ねさせたが、首を護るために持ち上げた左腕に鉈の刃が深く、刺さった。
ジラントへ向けていた狙いも当然外れ、更には鉈が振り抜かれる勢いに身体自体が、飛ぶ。
勢いで左腕に刺さった鉈が抜け、紅を散らしながら僕は床へと落ちた]
(81) 2013/09/11(Wed) 23:53:38
― 二階廊下→階段、一階付近 ―
[緩やかに段を踏み、降りていく。
慎重に足を運んだのは、「無茶はしない」という言葉を表すように。
声がした方の様子を一先ず目で確かめようと、階段の上からエントランスの方を覗き見れば。
そこにやはり居た二人の男と――舞う短剣と、鉈。]
っ、―――…
[ジラントとサーシャには、階段上に立った女の気配は捉えられたかどうか。
メーフィエには咄嗟にはそれは解らなかったが。
それでも、腰元の剣に手を添えて、一歩、下がった。]
(82) 2013/09/11(Wed) 23:54:10
─ 三階・展望室 ─
[何故羨ましがるのか分からないけれど、問題はそこじゃない。
部屋の床。
赤い光に紛れて、赤い花の欠片が落ちている事に気付いたのと]
あぁ。
貴方が『鬼』なんだねぇ。
[剣が抜き放たれた>>80のは、殆ど同じタイミングだった]
(83) 2013/09/11(Wed) 23:55:00
やだなぁ。
見逃してくれないかなぁ。
[多分無理かなぁ、とは思いながら。ボクはそっとスカートに手を触れる。
そこに隠してあるナイフは、3本。向かってきたら投げつけてやろうと思っている。
その後どうするかは、その時次第だ]
(84) 2013/09/11(Wed) 23:55:18
アレクセイは、メモを貼った。
2013/09/11(Wed) 23:56:11
サーシャは、メモを貼った。
2013/09/11(Wed) 23:56:48
[この時、ジラントの手負いの姿が察せられたこともあって。
もしかしたら、生き延びたどちらかをこの剣で、この手で殺すことも、できるかもしれないと。
そうは、思ったの、だけれど――。]
(85) 2013/09/11(Wed) 23:57:23
キリルは、メモを貼った。
2013/09/11(Wed) 23:57:55
アレクセイは、メモを貼った。
2013/09/11(Wed) 23:57:59
[鉈を振るった瞬間、激痛が走る。
けども、勢い任せでそのまま薙いだ。
手応えはあるけども、それは首筋ではなく、サーシャの左腕に深々と突き刺さり。
紅が散る。]
はは……。
[サーシャが床に転がり落ちると同時、男も胸元抑えて、その場でがく、と崩れ落ちた。]
(86) 2013/09/11(Wed) 23:59:00
ジラントは、メモを貼った。
2013/09/12(Thu) 00:02:50
─ 三階・展望室 ─
[羨ましいと思ったのは、ただ、キリルの揺らがぬ様に。
自分は役割を受け入れても、微かな揺らぎが残ったままで。
仲間に申し訳ない思いを、ずっと抱いていたから]
死ぬ時くらい、種明かしがほしいでしょう?
[キリルに返す言葉>>83を紡ぎながら、剣を抜き放ち。
見逃して>>84という声に、笑みは変えぬまま頭を振って]
それが出来るなら、最初から乗りませんよ。
こんなばかばかしい『ゲーム』なんか。
[人差し指を立てて、片目を瞑ってみせた]
(87) 2013/09/12(Thu) 00:05:35
アレクセイは、メモを貼った。
2013/09/12(Thu) 00:06:39
[激痛に崩れ落ちた、その視線の先、階段の上の人影>>82をぼんやり捉える。
ああ、あのシルエットは……。]
[武器を振るう様な無茶などせずにいたのだろうか、と、小さく笑う。]
(88) 2013/09/12(Thu) 00:10:13
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