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―Kirschbaum2F/東の部屋―
[体は重かった。動きはとても鈍い。
手を動かそうとして、苗床はようやく左の手の動きに気付いた。
口の端に浮かぶは諦めか。
届いていたコエを気にせぬふりで]
……
[はやく、しないと。
呟きは口唇をふるわすこともなかった]
[起き上がろうとする体を、蔦が支える。しかしつかまる場所がなければ、動けるはずもなし。
ベッドから落ちるように床に崩れて、困った顔をした]
−工房−
[アマンダはベットできちんと眠っていた。
膝まである長い髪は土の床へと流れ落ち、大地へと繋がっている]
[やがて、アマンダは目を覚ます。
千の花弁(欠片)閉じ込めた、二連の首飾りを撫でて挨拶]
…おはよう、千花。おねぼうさん。
[それから、身支度して工房を後にする。足が向かうはKirschbaum]
─Kirschbaum─
[ソファーに横になったまま、ぐったりと臥せている。
軽く手当てはされていたが、それでも髪や衣服に染み付く血の香り。
血を好む生き物には甘露と評される、竜の血の香が漂っている。
おそらく、歩いてきた道のりにも、点々と残っているだろう。]
−Kirschbaum−
[アマンダはドアベルを鳴らし扉を開ける。
一つ纏めた長い髪を揺らし店内へと入れば、漂う血の香りに首を傾げ]
…おはよう、ダーヴ。
まだ、調子悪いの?
[血は止めたはずなのに、と不思議そう]
ん、…いや、だいじょぶ……。
[片目だけを開けて、ぼんやり答える。
額に巻かれた包帯には、僅かに血が滲んでいた。
痛むのと眠いので、ぼんやりしている。]
そっか、ならいいや。
ここなら、美味しい食べ物もあるし、ゆっくり休めば直るだろう。
[アマンダはダーヴに頷いた。大丈夫との言葉を真に受けたようだ]
…ハーヴ、いつもの…
[カウンターに声を投げ掛けたところで、階段の方から何かの音と、乱れた微かな――翠樹の気配]
ティル…?
―南通り・宿の一室―
[暖かな陽が差しだした。同じ建物の中からここ数日感じていた、流水の気配は無い。]
[朝の陽に誘われて、部屋の隅を動く、小さな影。
ねずみの類だろう。素早く横切ったそれを、追った目の光りは一瞬だけ、獣のもの。封じ、いまは容易く解き放つ事の出来ぬ場所に在る、本性のもの。]
[手の中に形作った、薄い氷のダガアを投げる。
小さな命は貫かれ、僅かの血を流した。
まだ息の残るそれを拾い上げ、口許へ運ぶ。
人を装うための食事でも、精霊としての力の補充でもなく、本性の求めを癒すための、摂食。]
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