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―墓地・明け方―
[癒しの眠りに着いた竜は、その弛緩した寝顔を晒したまま。]
[流れた血は乾き、大地へ落ちた血は吸い込まれ、むせかえるような甘い香りもいまは無い。
ミハエルは、立てた膝のうえに腕を置き、その上に頭を載せている。]
…様々なものが失われていく。
私にはそれを留めるすべが無いのだろうか。
[呟いて片方の手を伸ばし、ダーヴィッドの傷口に血糊で張り付いた木の葉を剥がす]
−午前/ベアの家−
[アマンダは、一人でベアトリーチェの家を訪ねていた。
けれど、ちょうど留守だったらしく、誰も出ては来なかった。
もしかしたら、帰らぬ娘を心配し、探しに行っていたのだろうか]
……ここに、置いておくね。
[扉の傍にスケッチブックを残して、踵を返す。
「また、明日。」
そう彼女は言っていたけど、今度会う時には忘れ物を返すだけの余裕はないだろうと思って。]
―西・桜の木の下―
[コエはないけど。気配は感じ。
きっと「消されて」はいないことに安堵]
[それでも不安を完全には消えない。
せめてコエだけでも聞き、姿だけでも見たくて]
[探し回るも少年の姿は何処にもなく]
[...は考える。コエも花もない世界で、
彼が翠樹の魔を見つけるのに頼れるのは己のみ]
[そして思い出す。
さっきKirschbaumで少年が言いかけたコエを]
――すこし、森にいきたかっ……
そうか、森にいるんだなティルは。
なんで今まで思いつかなかったんだよ。僕の馬鹿
[...は慌てて森へ走った]
―墓地・明け方―
[アマンダは暫くその様子を見守って居たが、東の空が白みはじめる頃には、墓地をあとにした。少女の残したスケッチブックを小脇に抱いて。]
[ミハエルは何処にも怪我を負って居ないのに、血にまみれていた。血を吸った服は乾いて、肌に張り付いてとても不快だと思った。]
―森/暗みがかった緑の樹の根元―
[白い苗床の身体は少し脈打ち、
ゆると動く姿が生を感じさせる。
胎児のよに丸まって、
コエが聞こえたなら、その口元に微笑が浮かぶか。
優しいコエ。
力を受け入れ眠りにつくこと。
それは苗床として自然なことで、それでも今は]
起きなければね
−午後/教会−
[アマンダは、神父と子ども――鍵の書に深く係わる二人が好んだ場所へとやってきていた。
安息日だと言うのに、教会の中には誰も居ない。
町の人々は、それが異常だとも思わずに教会の扉をくぐることなく、訪れてはまた去っていく]
……ねえ、神父もベアも…鍵の書に何を求めたの…?
[呟きは静かに床へと落ちて消える。
精霊であるアマンダは、人間の言う「神様」に縋りはしない。
ここにもベアの姿がない事を確かめれば、踵を返すだけ]
…あれ、今の…
[振り返った時、視界の端を過ぎった黒猫に目を瞬く]
『あの猫は…教会の……神父の? まさか…』
待って…!
[こちらの様子を伺っていた黒猫は、影へと入り、消えた]
―墓地からKirschbaum・明け方―
………。
[夜が明ければ、人に見咎められず行動するのは不可能だろう。ましてこの格好では、どう疑われても仕方が無い。
ダーヴィッドを一瞥し。
抱え起こして、傷の無いほうの肩を担ぐ。引きずるようにして、Kirschbaumへ向かう。幸い、店へ向かう途中で人間に見咎められることは無かった。]
[Kirschbaumの戸を叩くと、明け方だというのに店主は戸を開き、迎え入れてくれた。彼もまた、人では無いのだ。]
[ダーヴィッドをソファへ寝かせた。
宿の一室を借りて、シャワーを浴びる。
利用客は減っていた。]
−現在/中央広場−
[結局、アマンダは、黒猫もベアトリーチェも見つけることが出来なかった。子どもが遺跡へと近づこうとしない様子から、無意識にそこに居るという選択肢が抜けていたのかもしれない]
……困ったな…。
今夜また、あのうねりが来る前に…あの子を止めたい…ううん、あの子に止まって欲しいんだけれど、な…
[茜色差す空を見上げれば、一陣の風が吹く。アマンダの対]
…ユリアン? 何処へ…ああ、ティルの?
[投げかけた声は、届いただろうか]
―森/樹の下―
[どれくらいが経過したのか。
時間についてはわからないものの、苗床の身体はだいぶ回復をしている。
まるで森とひとつになるような、そんな体勢が徐々に、
木々たちが離れてゆくことで、孤立したものとなる。]
……だいぶ、ましかな。
[呟く姿に片腕はなくとも、片目には何も見えずとも。
苗床は自分の中の二つの種から生まれた子らを、再び体内に戻す。
他の子らは森に返す。
引いてゆくうちの茨の蔓に傷つけられたか、その肌には薄く朱が引かれた。]
[...は気配を感じ、歩みを止める]
[自由気儘に飛び回る彼を縛り付ける鎖。
でも最近は以前より苦痛ではなくなっていて]
やあ、アマンダさん。
うん、今からティルを迎えに行くんだ。
そうだ。アマンダさんも来る?
[「僕と森でデートしませんか?」とくすくす笑って]
心配されるだろうか。
[左の手の甲からじわりと広がる朱。
抑えておけば治るか、と思うと、葉がひらり、そこをおさえる。]
朱く染まってしまうよ、ヨウ。
[それでも離れることない葉に、困ったように笑う。
そして再び座り込んで、根に繋がれた。
*花がふわりと飛んでいる*]
[立ち止まった少年の言葉に、アマンダは目を瞬く。
どちらの言葉に驚いたのかはわからない]
ティルが、目覚めたの?
デート、君と?
うん、いいよ。
[けれど、直に頷いて、森へ向かって歩き出す]
「デート」という響きが嫌なら、
「逢い引き」でも構わないけどね、僕としては。
[さらりとそんな発言をして...はアマンダの隣を歩いた]
―……→北東の森―
[アマンダはユリアンの発言に首を傾げる]
別に嫌いではないけれど?
[目的語がすっぽ抜けたままの答えを返し、隣に並んだまま歩く]
−→北東の森−
―北東の森―
[生い茂る草花に足をとられたりしながらも、
...はアマンダの前を歩く。]
[...にとって初めて足を踏み入れる場所。
しかし迷うことはなかった。
コエがする方向へ、一歩一歩進んでいく]
はな。おはようさん。
[いつの間にか三つ花の蝶がひらり。
彼らの道案内をするかのように森の奥に飛んでいく]
―明け方・kirschbaum―
[血を洗い流したミハエルが、喫茶店である一階へ降りると店主がアイスティーを用意して居た。恐縮するミハエル。
「本当は、此処へ泊まれれば色々楽なんだけどな」店主はそう呟いたが、此処は満室だからと笑った。いまは宿泊客も、出掛けて居るだけだから、帰ってくるから、と。]
[汚れたシャツを外套で隠して、着替える為に宿へ戻った。
それから、街へ出る。]
―森の中/樹の下―
[目を閉じかけていたけれど、苗床は少しわらうと、そっと根を見やる。]
おいで、君も来たいのだろう?
[呼び寄せ足のうちにいれると、立ち上がる。]
果実を探してこようか。
かの火の竜より、かの神鳴りの人より、かれは食べないだろうけどね
[心配かけてしまったし、仕方ないかなんて呟くよに。]
−北東の森−
[アマンダは、迷いなく進むユリアンの後ろを付いて行く。
草花までは無理だけど、大地には足を取らないように頼んだろうか]
ユリアンはティルと惹かれ合う絆があるのだね。
不思議。どうしてかな?
[「魔と人なのに」と種族を超えた繋がりに不思議そう。
首を傾げていると、三ツ花の蝶のお出迎え。
茶色の目を細めて御挨拶]
おはよう。お迎えかな?
[ミハエルは昼頃には墓地へ行き、長いことそこへ佇んで居た。
弔うものがある訳では無い。
人が訪れることも少なく、静かな墓地は少し、銀世界を思い出させるから。いまは穏やかに力を蓄えるべきと、そうしていた。]
―樹のそば―
[ひらり、いつのまにかいなくなっていた花が、
苗床の視界に姿を現す。
困ったよに手を差し伸べて、その指先に三ツ花を留まらせた。]
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