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以下背景視点にて補足。
純血種の氷竜で、本性はアウロラに似た、真白い二枚羽の竜。
ブリジットはアウロラの叔母にあたり、世話役・教育役を務めていたことも。
氷竜にしては珍しく「氷霧の園」から良く出歩いています。
(といっても、外界には行きません。多少興味はあるよう)
また、結構高齢。
先の事と合わせまして、年長組の他竜とはある程度面識があるかなとか思います。
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―竜都―
[闇色の竜が、ふたり、その地に降りたった。
それらは姿を変え、二人の青年の姿に変わる。]
――王。
戯れはお止め下さい。
[人間界の、女性に対するように手を出した王に、オトは淡々とそう述べた。]
そのような事をなさいますと、月闇の竜王は男色だなど、口さがない者達が騒ぎだしてしまいます。
奥方様のお耳に入ったら困ります。
[そのまま手を無視し、闇を帯びた翠の目がまわりを見回す。]
会議が始まる前に、席につかなければなら――
王、
[黒い肌の青年を見上げ、眉を顰める。]
戯れはやめてくださいと、申し上げたはずですが。
斯様な事は、奥方様になさってください。
[細い手が腰の手を押さえ、体を離す。
眼鏡の向こうで、不機嫌そうにオトの顔が歪んだ。
王の言葉は楽しそうに転がってゆく。]
「細いな」
細くて悪かったですね。
先に行きます。
「それならこれは虚竜王にやるか」
……王。
あまり口を出したくはありませんが、あなたは何をしたいんですか。
行きますよ。
[しっかりと、白い小さな花束を買った月闇竜は、とても楽しそうに見えた。]
― 竜都 ―
[ 都は、活気に満ち溢れている。
人の姿を借りた竜達が物を売り買いするさまは、一見すれば人の世と何ら変わりない。実際、かの土地で得たものも、取引されているのだろう。
郷より出でぬ旧き者は俗に染まったと嘆くかもしれぬが、少なくともイズマルームは、発展していくこの場所を気に入っているようである。
店先で立ち止まり、並ぶ商品を覗き込んでは、何かしらに目をつけて手に取る。買い物を楽しむ彼は、まるで、影輝の長とは思えぬ態だった。
その傍らに、随行の者の姿は、今は無い。]
「おや、あれは」
[そんな声と共に、王がまたどこかへ行く。
それを見て、オトは小さくため息を吐いた。]
[見ると、そこに買い物を楽しむ――]
竜王は、買い物が好きではないといけないという決まりでもありましたか
[疲れたようなため息を吐いたオトの前で、白い花束をイズマムールに渡す王の姿があった。]
[ 赤の果実を一つ得た彼に近付いて来たのは、ターバンを巻いた浅黒い肌の男だ。携えた白の花がよく映える。]
「花は女を彩るものだろう。
それに、摘まれたものより、野に咲く方が好みだな」
[ 先にそんな断りを入れてから、久しいな、とイズマルームは笑みを浮かべた。対の一たる、月闇の長に。
次いでその後方に控える者に弧を描く深紫を向け、好きではならぬ道理もないなどと、幼児の屁理屈めいたことを言うのだった。]
「今回の随行者か」
「残念だ」
[久方ぶりの挨拶を交わした後に、そんな冗談を言って、花を持ち直す月闇の竜王。]
――はい。
オトフリート=カルクと申します。影輝の竜王様。
王がご迷惑をおかけいたしております。
[酷いいいようだと月闇の王が笑う。
そして場を辞したオトを見送り、]
「随行者だ。少しくらいこの場を楽しんでも良いと思うが、どうも生真面目でね」
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