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……わかった。
[諭すよな言葉にこく、と頷き、時空の竜の元へと向かう。
自然、しがみつくよになるのは先に感じた不安のためか、それとも慣れぬ対なるものの気配故か。
……時空王のデコピンの影響は、不明]
時空竜、あのね……。
[ぽつぽつと、起きた事を自分なりに説明する。
『データ』として『見せる』方が早いのはわかっていても、それは止められているから]
っとに……。
[次いで、口をついたのは、呆れたよな声。
幼き竜の金の髪、それをくしゃり、と撫で。その言葉の意味の説明を求められたなら、補足を交えつつ説明する]
……とりあえず、俺はちょっと空間の状況を見てくる。
セレスは、ここで休んでろ。
[いいな? と念をおし、相方と、対ならざる対をそれぞれ見やってから、外へ]
さて……と。
[羽ばたきと共に向かうは、館の屋根の上。
やや不安定なその場に足場を定め、光鎖を陣の形に展開させる]
……エターナル・ロンド、探査の陣。
力の流れ、辿りて示せ!
うん……。
[休んでろ、の言葉にこくん、と頷いて出ていく姿を見送る。
白梟がばさり、とその頭の上に。
更に、気の乱れを感じたか、すみれ色のふわもこもきゅい、と鳴いてその側へ]
大丈夫だよ、遊ばれないから。
[ユリアンの言葉に、嬉しそうに笑う。]
クレメンスにとって、僕は遊び甲斐のない子供でしかないと思うよ。
そうでしょう?
[クレメンスへと投げかけるが、答えは期待すらしておらず。]
でもコントロールが悪いのは大丈夫?
……さっきまで風の王でもいたのかな。
[先程までの様子を思い返し、呟いた。
王たちの多かったことだから、ありえなくもない。]
―森―
[暫くしがみついたままコクコクと頷いていたが、ようやく腕を離したところで紙袋を手渡され、きょとりと。
中から出てきたのは色とりどりの砂糖菓子の瓶詰め]
わぁっ、可愛い!
って、えっ、それはダメっ!
ミハエルさんの見つけるお菓子って、とっっっっっても美味しいんだから!
[とても、に物凄い強調が掛かった。
でもジンクスが否定できないのは悲しいところ。
呆れられ、挨拶をと言われると慌ててそれを仕舞い]
うん、館の方に戻ろう。
[方向確認を兼ね、力を探ろうと目を閉じて]
…あれ?
[訝しげに見上げられ、フルフルと首を振る。
その感覚を上手に説明できるとは思えずに。何より館に戻れば上手に説明できるだろう人々がいると知っていたから]
んーと、何か、変。
でもさっき時空間がどうとかとも聞いたから、多分オトフリートさんとかに聞く方が早いの。
[時空王様にと言わないのは、多分その性格を伝え聞いているからだろう。無意識の防御反応かもしれない]
ええとね、こっち。
…危険な人の気配も一緒にあるんだけど。
[一応気付いた彼の魔のことも申告して。館へと*向かう*]
―森→館―
風の気まぐれなんていつものことだろう。
それとも上手く付き合ってやらねぇと。
[ユリアンの言葉に小さく肩を竦めてけらりと笑う。黒き人物の影響を受けているのか否か、それを表に出さないのは普段の仕事柄故か。オトフリート達の話もあって、全体的な警戒を強めているのも理由の一つだろう]
…あー、疾風王。
別人に変装してここに来てたな。
何か力を見たいって言われて手合わせした。
[結果こそ言わなかったが、リックがユリアンに告げた言葉を横から口を*出した*]
本当にいたんだ。
[さすがに驚いた声をして、ハインリヒを見る。
何が起きているか、だいたいは理解していても、記憶だけで経験の少ないリックには、進んでかかわろうと思うわけもなく。]
風の王と手合わせなんて、なかなかできることじゃないのに。珍しい体験が出来て良かったね。
[あえて口にされなかった結果は、想像通りであろう。]
そういえば、随分と身体が頑丈なんだね。
すごいと思う。
僕は、リックというんだけれど、君は何というんだろ?
[名乗って、それから窓へとまた目をやった。
いつ話すべきか、まだつかめない。ティルの記憶を持っていることを、前任者が言いたかったことを、口に出して良いのかどうかも。
悲しませるだろうと、簡単に予想できるから、特に。
――厄介に巻き込まれているし、余計にため息しか零れていかなくなってしまった。*]
[対ならぬ対の視線の意味。そを間違える事なく頷いて。
白梟殿と菫色竜殿と椅子に座るセレスの傍らへと、そっと佇む]
[それから、しばし広間を窺いつつ対ならぬ対の気配を追って。
探査には今しばらくかかるであろう事を察し、ゆるりと睫毛を伏せた]
[なれど、未だ食欲はなく。
菫色竜を抱く彼の仔の様子も気にかかり、私は人の身にあらぬはずの尻尾を大きくしならせ獣へと変じる。
そうして愛し仔の足元に白金の身を伏せて、波紋なる麒麟が歌――心鎮める旋律を柔らかく*紡ぎ始めた*]
[――渇きに似た衝動]
[霧に濡れ湿った幹に手を添える]
[翠樹の力、なれど模倣されし物]
[ならば己の糧とも成り得るかと]
" ... C#Zfb, "
[軋む樹木。]
[枯れゆくに似た様相で急速に衰え、]
" kLjcqh. "
[異音を立て][粒子に還り][彼の内へと]
[身を預けていた緑は跡形もなく失せる。]
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