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[自分の為に、という夫に心穏やかに、
握っていた手を指を絡めて握り、
自らの身を案じる声には、明るく応えた。]
大丈夫、少しくらい濡れても平気よ。
私の毛が暖かいのは、ゼルも良く知ってるでしょう?
[家で二人きりの時は、戯れに
何度か獣の姿のままで寄り添う事もあった。
その時の事を思い出せば、ふと顔を見上げて。]
そういえば、前から聞こうと思ってたのだけど。
ゼルは、“こっち側”ではヴァイスルヴって呼ぶ方がいい?
[一度聞いたきり、慣れもあってずっとゼルと呼び続けていたが、その名を忘れた事は無い。
とても夫に似合う名だと、心にはずっとあった気に入りの名。
折角の名前なのだから、夫がよければそう呼んでみたいのだけどと夫に*問いかけた。*]
―工房『Horai』/客室―
[ゼルギウスの言葉>>81に思わず笑いを漏らした]
何も本当に見えてねぇとは思ってねぇさ。
たとえだ、たとえ。
客が居てもお前さんはあんま変わんねぇな、ってな。
[イレーネの方が人目を意識する分、
ゼルギウスが余計に人目を気にしなく映るようだった]
確かに、お前さんみたいに綺麗と喜ぶ子も中には居るな。
でもな、神様が怒ってるんだ、って
ビービー泣く子もいるんだぜ。
[彼の言葉>>82にそう返せば修道院の事がより気になる]
……大丈夫かね。
[ポツと独り言ちて気を紛らわせる為に紅茶を呷った]
―工房『Horai』/客室―
[雷雨に心穏やかでないのはミハエルとイレーネか。
其れを感じ取れば二人の気を紛らわせようと
他愛ない日常の話を面白おかしく語ってみせたりした。
遠く、けれど大きく響く地崩れの音>>#0。
伝わる振動に柳眉を寄せ窓の外を見据える]
――…チッ。
もたなかったか。
[見てきたばかりであるからどのあたりが崩れたかは
青年には検討がついた。
音の大きさからもそれなりの規模だろうと知れる]
頑張り過ぎて怪我をされちゃかなわんからな。
[同胞と其の伴侶を交互に見遣り紡いだ聲には案じる音色。
ふと過るのは自分を置いて消えた両親の事。
純血である人狼は其れを寂しいと思う事は無いのだが
修道院で人と暮らすうち人が如何思うかくらいは
理解できるようになっていた。
遠く、けれど大きく響いた地鳴り。
見てきたあの場所が崩れた事は直ぐに知れる]
――……。
ゼルギウスの言う通り雨が止んでからでは拙いか。
止む前に狩りに行く。
ゼルギウスは傘でもさしてイレーネを雨風から守っとけ。
[母体を案じるのは同胞に対する情。
誰にでも分け隔て無く接する青年ではあるが
同胞に対してのみ多少甘やかす傾向があった]
―工房『Horai』/客室―
[音の発生源を直ぐに見に行く気は無かった。
雨で脆い場所が更に脆くなっている事など予想はつく。
そんな危険を冒すほど青年は無謀ではない]
事故に巻き込まれた奴がいなきゃいいんだけどな。
まぁ、こんな嵐の中、外に出る物好きなんて
滅多にいねぇだろうけど。
[ふと過るのは怪我人が出た時の事。
自分が此処に居ては修道院に助けを求める人に
手を差し伸べる事が出来ない。
窓の外へ視線を向ければ雨は未だ降り続いている]
―工房『Horai』/客室―
濡れるの覚悟で帰るとするか。
あ、傘はいらねぇ。
この風じゃ役に立ちそうにねぇしな。
紅茶ごちそうさん。うまかったよ。
[イレーネとゼルギウスにそんな言葉を告げてから
ミハエルとカルメンの二人へと視線を移し]
二人は雨が止むまで大人しくしとくと良い。
風に飛ばされでもしたら大変だからな。
お前さん達の怪我の手当てなんてしたくねぇし。
じゃ、またな。
[見送りは必要ないと軽く手を掲げて制する仕草。
青年は風雨の中、修道院へと駆け出した**]
―雑貨屋―
[嫌がられなければゲルダの頭を撫でて]
もう少しだけ落ち着いたら俺が様子見てくるよ。
荷は後で取りにくるから預かっててもらってもいいかな。
傘は、この風だと壊しそうだからいいや。
[お願いして外へと出る機を*計った*]
それは嬉しいのだけど、一緒に出て行くのは……
[傘をと言う同胞には、気遣ってくれている意志が見え、
嬉しそうな笑みを浮かべるが、
来客を置いて二人家を空けるのには些か不自然に思うと首を振る。
かといって二人――カルメンとミハエルを雨の中、
こちらから進んで送り出すのは、もっと変に思われるだろう。]
私、もう少ししたら工房に篭るって言って外に出ようかと思う。
[傍らの夫には、留守を頼むと告げてから。
先に出た同胞へは、気をつけてとこちらからも見送りの声をかけた。]
――…其れが無難か。
[同胞の言葉>>*23に緩く頷く]
客が多いのも良し悪しだな。
嗚呼、こっちも気をつけるさ。
大丈夫、心配すんな。
[案の定、外に人影は見当たらない。
嵐なのだから家に閉じこもっているのが普通だ。
少し落ち着いてからの方が狩りがしやすいかと
思いながら通りを青年は駆ける。
並外れた身体能力を有している為、息が上がる事はない。
ふ、と青年の視界を影が過った。
何かと思えば見慣れぬ人の姿――]
御誂え向きなこって。
[クツリと咽喉を鳴らし口の端を吊り上げる。
風雨の中、人の目にその表情は映らない。
人の良い、けれど少しばかり困惑したような笑みをはりつけ
青年は見知らぬ誰かに走り寄る]
如何かしましたか?
――…嗚呼、あなたもでしたか。
私も大きな音がしたので気になって見に行こうかと。
[銀の十字架を片手で握り締め青年は獲物を見定める]
[崖崩れが起きたその場に獲物は向かった。
すぐにでも下りる予定があったのだろう。
風雨で碌に言葉を交わせぬながらも
獲物から伝わる焦りにそれくらいの事は知れる]
――…残念ですが、帰れませんね。
[気の毒そうな音を滲ませ獲物に言葉を掛ける。
道が塞がったからそう言われたのだろうと
獲物は訝しがる気配無く此方を向いた]
嵐の夜は外に出てはいけませんよ。
今更、でしょうが……
夜の山は怖いのだと親に言われた事はありませんか?
[クツリと咽喉が鳴った。
リヒトは獲物との距離を一気に詰める。
鋭い牙が、獲物の咽喉笛を貫いた]
―工房『Horai』客室―
[夫の言葉>>82には、思わずそうねと小さく笑みが零れた。
わざとでも素でも、気が紛れたのは確かであり。
自分も災害に結びつかなければ、それらを厭う事はない。
だが今は厭うべき時で。
大きな音に不安そうに、夫や周囲を見ていたが、
幼馴染が出て行くのを見れば、やや心配だったが座ったまま見送り、
彼が持参してくれたローズヒップ入りの紅茶の残りを
一気に飲み干し息を付いた。]
…駄目ね、何かしていないと落ち着かないわ。
ごめんなさい、私工房で急ぎの仕事を進めてきます。
ゼルはミハエル君とカルメンさんの事、お願いね。
[来客中に席を立つ事に謝罪を入れて。
その場を立って、一旦工房に*入った。*]
[致命傷となるだろう一撃を喰らった獲物のくちびるから
空気の漏れる音が虚しく流れる。
獲物の咽喉元から溢れる血がリヒトの舌に触れる]
――…。
[ふっと細められる眼差しは何処か冷たい。
獲物の肌から牙を抜き手を離せば崩れ落ちる身体。
死してはいないが瀕死であろう獲物を見下ろす]
未だ楽にして遣れんのさ。
冷えた血肉をグラォシルヴには遣れん。
お前さんに慈悲を与えて呉れるのは
きっと聖母様だろうよ。
[聞こえているのかどうかも知れぬが
語りかける青年の声は淡々とした音色]
――…グラォシルヴ。
[リヒトは同胞の名を呼んだ]
ご馳走を用意しておいたぜ。
場所は崖が崩れた場所の傍。
道の脇――…人目がつかぬ場所に転がしておく。
後は好きにすると良い。
[言葉どおり瀕死の獲物を道の脇に横たえて
青年は口許についた血を手の甲で拭う。
雨が血を洗い流して呉れるから
その匂いはさして気にならぬだろう。
小さく息を吐き青年は修道院へと戻っていった]
[工房に入れば、素早く奥の扉から音を立てぬよう外へ出る。
まだ雨降る最中、服を濡らさぬように、周囲に最大限注意を払って、
誰もいないことを確認してから、その身を一匹の灰銀の獣へと転じさせ。
なるべく雨に濡れぬよう、陰になる所を選んで走り抜けた。
雨で鼻の効きは悪かったが、雨音に紛れて聞こえる音と、
それでもなお届く微かな甘い匂いに、引き寄せられるように道を違える事はなかった。
腹に果実を抱えたままだったが、それでも人より犬より早く、母は自らと子の為に駆け抜け。
同胞のコエが聞こえたのはその最中か。]
―――リヒト。
[真名に、真名を返し呼び。]
ありがとう、ごめんね、出遅れちゃった。
[獣は少し申し訳なさそうに、だが嬉しそうに礼を述べて一つ鳴き、
指示された場所へと向かえば、濃くなる血の匂いから死にかけた獲物の場所は容易に知れた。]
如何致しまして。
好きで遣ってる事だ、気にすんな。
[同胞の鳴き聲に返すは優しい音]
何も無いとは思うが……
何かあったら呼べばいい。
直ぐに駆けつけてやるよ。
……っと、これはゼルギウスの役目か。
[他意無く紡ぎゼルギウスに意識を向ける。
グラォシルヴ一人で外に出す事を案じているのは
彼も同じだろうと思えど其れは心に留めるのみ]
―修道院―
[ずぶ濡れの青年が修道院へと駆け込んだ。
夏とは言え高地にあるこの村の雨は冷たくある。
直ぐにでも湯に浸かりたい所だが
青年は布を取ると水分を拭いながら奥へと進む]
只今戻りました。
他の者は皆無事ですか?
[年上の修道士に現状を尋ねる。
怪我した少年も具合が悪くなるといった事はなく
胃腸の不調を訴えていた者も落ち着いていると聞けた。
青年は安堵の息を漏らす]
それなら良かった。
心配になって戻ってきたのですが……
杞憂だったようで安心しました。
[ゆると頭を下げてその部屋を辞した]
……崩れそうな場所っていうと、限られるよな。
こりゃ、色々とヤバイか?
[やり取りの後に聞こえてきた崩れる音と、震動。
険しさを帯びた目で、窓の向こうを見る、ものの]
あー、騒ぐな騒ぐな。
もう少し雨が落ち着いたら、俺、見てくるから。
[轟音に不安を口にする人々を振り返る時には、いつもと変わらぬ調子のままだった**]
―修道院―
[青年は少年達の部屋を覗いた。
大人しく寝ているのなら邪魔をしてはならないと
自分から声を発する事はなかった、が。
気配に気づいた少年の一人が青年の名を呼び駆け寄る。
青年の周りにわらわらと少年達が集まってきた]
――…未だ起きてやがったか。
ん、濡れるから抱きつくンじゃねぇぞ。
[制する言葉が遅れべたべたと触れられてしまう。
つめたーい、とはしゃぐ少年の声]
だから言っただろ。
嗚呼、これから風呂いってあったまってくるさ。
これくらいで風邪なんてひかねぇよ。
ほら、早く寝ちまえ。良い夢みろよ。
[軽く彼らの頭を撫でてから寝台に戻るよう促した]
うん。君の毛並みが素敵なのは、識ってるよ。
[彼女の戯れで、何度か獣の姿の傍に寄り添ったことを思い出し
紅はその肌触りを思い出したかのように、つっと細まった。]
……私の名前。グラォが望んでくれるなら、
こっちではヴァイスルヴかヴァイスと呼んで。
[と、白銀にとっては唐突に名のことを持ち出され
驚いたように細まっていた紅は見開かれる。
その後、とても嬉しそうに眦を下げるのは。
嗚呼――……名を呼んでと謂えなかった理由が
心の底に本当はあるから。]
そっか、うん、でも、そうだよね。
[その後、リヒトに妻に傘をと謂われ、
新調した傘が役立つと喜んだのも束の間。
状況がそれを許さず、しょぼんと白銀は頭を垂れた。]
2人とも、無茶はしちゃ、駄目だよ。
[それぞれを
――特に身重の妻を見送る時は心配そうに送り出してから、
ふと、妻は工房へ篭るよりも体調を慮って寝ると謂った方が、
残る客人に対してよかったのではないか?と思い至る。
作業を見たいなどと謂われないように、
少しばかり客人に釘を刺しながら
脳裏に聴こえる2つのコエに意識を欹てていた。]
…、……―――。
[無事に狩りを終えたらしい言葉の行き交いに、ほぅっと息を付くも
リヒトから向けられる意識に、直ぐに返せずに間があく。
間があいたそこに、
2人に白銀の名を呼んで欲しいと
いえなかった理由が横たわっていた。
―――……自分は獣ではない、と。]
ん……私は、私が出来る精一杯でグラォを護るよ。
[だから何処か、常のことではあるけれど、
ピントのずれた応えを、暫くたって返した*]
―修道院―
[常より遅れた晩の祈りをする為に青年は聖堂へと向かった。
教会の其れよりも少しばかり小さいその場所。
十字を切り、銀の十字架に触れながら紡ぐ聖句]
――……。
[青年は自らに神の加護がある事を信じて疑わない。
信じ得るだけのものが彼にはあった。
祈りを終えれば十字架から手を外す。
シャラ、と銀の鎖が擦れる音がした]
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