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手、
[出して、と小さく言って。
差し出された掌に、
ゼリービーンズをみっつ、
そっと落として。
人工の光が照らすのは、
鮮やかなピンク色。]
元気の、もと。
[しかし、メイク塗り込められた表情は偽りの笑みを象ったままで。
言葉を発することもなく、黙々とパフォーマンスを繰り返していた]
[促されるままに、掌を差し出して。
そこに落された三粒に、ゆるりと瞬いた。
微かに漂う、甘い香。]
──えっと、いいの?
…えへへ。ありがと。
[ふわり、と笑みを返す。
すこしだけ、不安だった心が、晴れた気がした]
――私がですが?
わかりました。ではそれで本日は最後ということで。
[ばたばたと常用の鞄を手に、裏口から往診へと*飛び出して*]
[初めのことばに頷いて、
次のことばに首を振り、
熊をぎゅうと抱き締め、]
怪我の手当てと、
飴玉のお礼と、
元気になるようにってサ。
ヘンリエッタの一番好きな色だよ。
[少女は顔を隠して、
テディベアが応える。]
…うん、元気になれそう。
私もピンク色、大好き。
[ありがと、と顔を隠した少女の代わりに、
テディベアの手を持って、ゼリービーンズを握った逆の手で握手。]
お風呂の時には、少し染みるかもだけど、外して大丈夫だからね。
掌、お大事に。
[緊急の往診依頼で、少しだけ慌しくなった診療所に気付いて
よ、と立ち上がる。少女に緩く首を傾げ]
今から、何処か行くの?
送って行った方が、いいかな。
いつも、すごい人だね。
楽しいもんね。
ねぇ、何人くらい来てるの?
うーん。
アーヴァインさん、知ってる? こういうかんじの人なんだけど。
なんか迷子になったらしくて
[きょとりとしてから、
こくりとして。]
……えっと、とりあえず、家、帰る。
[少女が話すのはまだ恥ずかしいのか、
熊が途中からはでしゃばり出して、]
ぼくがついているんだから、大丈夫。
忙しいんぢゃないのかい。
[短い手で胸を叩いてそう言うと、
お辞儀をしてから踵を返して、
*扉のほうへと向かう。*]
……ついて来るなら止めないけれど。
おうちかぁ。
[扉へと向かう少女と、小さな騎士の背中を見やりつつ
少しだけ、困ったように眉を寄せながら考え込む。
忙しいのは事実だけれど、そのまま送り出すのも躊躇われて。
他の看護婦を見やれば、行ってらっしゃいと笑顔で返される。
…寄り道はダメよ、とも付け足されたけれど。]
あ、えっと…はい。行ってきます。
[ぺこ、と頭を下げて、掌に握られた三粒を見つめる。
ゼリービーンズを口へ放り込むと、慌てて少女を追いかけて*扉へと*]
[アーヴァインの魂は、その身体から抜け出ると同時に、引き寄せられるように氷柱の中へと消えていった。凍り付いた白い姿が、一瞬、脈打ったようにも見えたろうか]
やはり人並みより強い魂とはいえ、力在る者には及ばないな…
[くす、と笑って、眼差しを虚空に向ける]
勘が良過ぎるというのも困り者ですねえ、レイディ。
まだご招待するつもりは無かったのですが…
あなた方のような魂は、すぐには形を失いません。
もうしばらく我慢してくださいね。
すぐに、美しい永遠を手に入れることが出来ますよ。
[常と変わらぬ優しい声で言った]
……ったく……どうなってんだ。
[ため息に次いで、零れ落ちるのは苛立ちを帯びた呟き。
肩にひし、としがみついていた黒猫が、案ずるような声を上げた]
誰もアーヴァインさんの事を知らない……っていうか、覚えていないわ、町の外には出られんわ……。
[何なんだよ、ほんとに、と。
苛立ちを込めて呟きつつ、空を見上げる]
最後に見かけたのは、あそこで……一晩たったら、気配が変わった。
そうなると、あそこでなんかあった、と考えるのが自然……なんだが。
[そこまでは思い至れど、その先は未だ煩雑なまま。
組み合わないパズルを前にした時のような苛立ちが、微かに過ぎる]
……まあ、あの人の事は、後でラッセル辺りに聞くとして……。
[当の彼も同じ人物を探しているとは知らぬまま、呟いて]
もう一つの方……確かめて見るべき、かな。
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