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[シャーロットという彼女がもし人狼なら、一人で置いても襲われることはないわけだが…。
デボラ婆さんの言うこととミッキーの言うこと。いったいどちらが真実なのか。今はそれも分からない]
んで、その子運んだらオレ寝るわ。頭がパンクしそうだ…。
デボラお婆さん、狼の亡骸は本土にあると聞きました。
狼として嘆き島に祀られたのは人だったと。
だからこそ、鬼が嘆き島に住まう事になったのだと。
お婆さんが話しているのは、過去の話。
鬼を鎮めるために行う事は、更なる贄ではありますまい。そして、狼の魂は既に鎮められたという。
お婆さん、あなたは昔間違った方法でしてしまった祭事をもう一度やり直そうとしているのではないでしょうね?
これが祭事と言うならば、一体何のための祭事なのか。
[ギルバートに僅かに苦笑して頬笑む。]
大丈夫…力は…あるの。
あたしが女に見える…のね。
あんた少し、いい男かもしれないわ。
[デボラに至ってまともに話し掛けられて、]
…ごめんなさいね。
でも、怖くて。
あたしはただ殴られなれてるだけ…よ。
二階へ…行くわ。
夜が明けたら、シャーロットにも話を聞かなきゃ…ね。
[ユージーンの前髪に触れかけて止めた様に、一瞬ギルバートの肩に手を置きかけ、止める。]
『あたしが男だと気付いたら、気持ち悪がられる。』
[キャロルのことは、多少骨太な女性と思っている]
女に重いもの持たせるんじゃない、ってオレのアニキ分がいつも言ってたんだよ。
遠慮するなって。
[シャーロットを担ごうとキャロルの前にしゃがみこむ。背に乗せろと言いたげに]
あんたはこの子を着替えさせてやってくれよ。
[そうしたらオレは寝る、とあくびした]
[何か言いたげなカミーラの目をじっと見つめ、努めて穏やかな声で話しかける。
時々頭を振っては、言葉を組み立てなおす。
さすがの老婆も急激過ぎる話の行く末に翻弄され、頭がまとまらないようだ。
それでも、どうにかこれまでの話をまとめ、娘の理解していない部分を補ってやり、そして……]
“……あなたは、何かを言いように私は感じた。
ネリーに、あなたを害するような何かのことがあるのだろうか”
[キャロルが立ちすくんでいるので不思議そうに見上げた]
ん?…ああ、オレのこと怖いの?
それもそうか。あんたから見たら、オレも化け物って可能性あるんだもんな。
[ギルバートにまた困った様に頬笑む。どうせ、性別なんてそのうちばれる事なのに。
悩んだ末に、シャーロットを彼の背に預けた。二階へ向かいながらネリーを振り返る。]
…幽霊が見える。
それってどんな気持ちなのかしらね。
あたしには見えない…。
『ママもグレンも』
"あのひと いく みた。"
[老婆の問いにはそうとだけ、答える。
「あのひと」のところで、自警団長が被っていた鉄兜を身振りで示し、「いく」のところで、窓の外の島の方角を指差した。
幽霊という概念が理解出来ているかは定かではない。]
私は、キャロルさんもギルバートさんも人間だと思います。
[二人会話し合っている内容が耳に入り、机の一点を見つめて、彼はぽつりと呟いた。]
─二階へ向かう階段─
[ギルバートに、]
一昨日、呑みに行った父親を迎えに出掛けた時、森であなたに背格好の似た人を見た様な気がする。
人狼を探しに──来た…人なの?
…復讐?
[台所から出て会議室へ]
[窓辺まで行き、窓硝子へ手を付けて完全に暗い、外を見る。窓が少し曇る。
窓に、こちらを振り返るキャロルの姿が映る]
…吃驚します。
誰も居ないと思うところに誰か…というか、幽霊が居たり。
死んだ人は死んだ人なんです。私たちとは違う種類の…ものだから怖いです。
[シャーロットを背に預かって、キャロルと一緒に二階へ向かう]
オレからも、あんたの素性は分からない。でも、この子を心配するあんたは優しい女なんだって思うよ、キャロル。
えーっと、母性本能って奴なのかな?
[キャロルがどこか身構えている。疑われているのか、と少し寂しくなって肩をすくめた]
─会議室─
分かりません。
けれど話をしたり、聞いていると、何だかそう思えたのです。
[特にキャロルさんは──と、机の一点を見つめながら、つけくわえた。]
森をうろついてたのは、間違いなくオレだな。でも、人狼を探すつもりじゃなかったよ。
復讐なんて…。
[クラークの最期を思い出す。少しうつむいた]
人狼に出会ったのは想定外だったけど。
復讐、か。そうだな。叶うものなら。
[カミーラに、異国の言語で話しかけ続ける]
“理解した。
あなたには、彼が人であったかそうでないものであったかは分かるだろうか”
[うーん、とシャーロットが苦しげに身じろぎする]
うるさくしちゃ悪いな。
オレはこの子連れてベッドに寝かしておく。キャロル、あとで寝巻に着替えさせてやってくれ。
じゃ、みんな*おやすみ*
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