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どうせ、助からないのに。
家を出たって、ついてくるのに。
[天井(そら)を仰ぐ]
どこまでも、どこまでも。
[蒼を瞬かせ]
ゆっくり、びょうきみたいに。
空回り? 昔師匠にいわれたかもしれませんです。
お前は空回りしすぎてるけどなぜか結果がついてくるなと。
やっぱり、運がいいんです、僕?
[愉快そうにニヤニヤ笑う]
ね?
ヴィヴィもそう、思う?
[ヴィヴィの声には嬉しそうに返し]
……飛躍なんてしてない。
[フェレットの声にはきっぱり否定
けれど、少し間を置いて]
…じゃあ。
そんなに謂うなら、違う呼び方、考える。
[淡々と]
[3Fへの扉の前でまだ上に行くかどうか検討している面々には軽く手をあげて……。
3の部屋に入っていく。]
ここか……。
[武器庫内を見回す。
救うためではなく、殺すためのモノたち……。]
何か……。
[そうさっき議員も言っていたように、
あの蛇の、蛇の巣がないとは限らない。何か、対処できるものがあったほうがいいのは間違いないだろう。]
蛇ではなく、石になって死ぬべきだから…。
そういう風にできている……。
[ふとそんな独り言をつぶやいてから、>>*11の声に気がつき…]
菓子でも愛玩動物でも、
カルメンの口に優しいものにすればいい。
[くすくすくす]
──…ッ。
否、石化病に対しての全員の、
タイムリミットを考える事も重要か。
[周囲の顔色を見る。脇腹の刺傷の手術跡があるにしても、石化病の進行度は、自分は遅いようだ。今はまだ。ユリアンが治ったと聞いた時は驚いたが、確かに彼は顔色が良く、動作も軽かった。]
最終的には、進むしか、選択は無いんだろうが、な。
[それはイレーネが言った言葉と同じ結論ではある。]
武器が意図的に置かれたものなら、
茨も意図的に繁殖させられたものじゃないのか、ね?
出入口や窓を中心に茨が渦巻いているなら。
園芸家の現状の見立てでは、
これは、繁殖し過ぎた以外は異常の無い、
普通の茨 なのかい、ライヒアルト。
[まさか茨に襲われるような事を想定してわけでは無いが、突然変異等、品種異常なのかは気になった。]
……悪運は、強いんだろうな、きっと。
[あれだけの刃物を抱えて転んで。
それで怪我をした様子がないというのは、ある意味強運。
ニヤニヤ笑うユリアン>>66に、そんな事を考えつつぼそりと突っ込み]
……まったく。
[笑うイレーネ>>68には、大げさなため息をついた]
−2F廊下−
───?
[血の匂いの残る通り道]
[幾つか見える人の影]
───こんなところで、立ち話?
[まるで日常のような]
[軽い声音]
[場所が場所でなければ]
[まるで御近所に声をかけるがごとく]
[くすくす笑う]
[何か可笑しくて堪らないという態]
あっ、は
[カプセルの中で身を丸めて]
ふふふ、ふふ…
あは、
あはははは、
[蒼をきゅうと細め]
っぐ、
ごほっ!
ごほっ!!
[咽る]
───未だ、エレットのほうがいい。
[フェレットなんて柄じゃない]
[カルメンの不機嫌そうな声]
[これが、いくらかの譲歩]
やだ、可笑しい。
[くすくす笑う]
そう。
みぃんな、石になってしまえば良いのに。
だーれも、助からないんだから。
[口に優しい、と聴けば]
……ベル?
[割と普通な、呼び名をぽつり]
ああ…ブリジットお嬢さんも来たのか。
[咳が止むと一度深呼吸をする。
眼下の老人の変わり果てた姿、一度黙祷するように目を閉じると
ゲルダとブリジットに向き直った。]
……間に合わなかったようだ。
…もっと、看ててやれば…
もう少し保てたかもしれないのにな。
[目を閉じた老人の、諦めたような顔が痛々しい。
特効薬、クスリを――見つけなければ。
あと16人も残っている、数値が上がっているものも多い。]
…お嬢さん達は、休憩か?
それとも何処か怪我したか?
……意図的な繁殖の可能性は、俺も強く見てはいますね。
玄関部分の扉にせよ、窓にせよ。
自然な生育での結果としてみるには、正確に各所を封印しています。
[先に、ハインリヒにも問われた事に、静かに返す。
意図的な、という部分は、先に破った扉の事もあり、より強く見ていた]
……現状の見立てでは、通常のものですが。
俺の持っていた、研究資料の一部が紛失していることとあわせて。
何らかの変異をしている可能性は、否定はできません。
逆です、一人の方がいいです。
蛇が出てきた時、皆様は動けないかもしれません。
僕は動けます、だから僕が行きますです。
[>>70を聞いて]
それに、ライヒアルト先生のお墨付きですよ?
[ライヒアルトの言葉をつかってごまかした]
そう、石になって死ねるなんて、
火に焼かれるよりも、刀できざまれて全身血まみれになるよりも
ずうっと、綺麗じゃないか。
僕たちは恵まれているんだよ……。
綺麗に死ねるなんて、ね。
ああ、でも、本当はカプセルの中で、何もわからないままだったなら……。
だけど、他の人が石になるのを見るのも悪くない。
[聞こえた声>>71に、天鵞絨を一つ、瞬く]
ああ、アーベル、か。
何を、と言えば、今この子が言った通り、だな。
今後の相談だ。
[笑うイレーネ>>76にちら、と視線を向けながら答え]
……そこで、俺に転嫁するか。
[次いで、ユリアンに向いた視線は、ややジト目]
[ヴィヴィの声]
[カルメンの笑い声]
───ピグマリオンの逆説。
[石に]
[人がなる]
[僅かなつぶやき]
───何でその名前が、最初に出てこないのさ。
[ベル]
[ああ、でも]
[きっとこのままエレットになりそうな予感がする]
[少女が1人で降りようとするならば、
何かあれば手を差し出すつもりで。
自分の手を借りたいという風であれば、その身を抱えあげる。
階下に降りながら、ふっと思い出すのは、蛇と武器の存在。
運動に関しては長身や家柄も手伝ってか、一通りはこなしていて。
その中にはフェンシングやアーチェリーも含まれていた。
――が。
背を蝕んでいる石化を思うと、
その経験もあまり役に立ちそうにないと思う。
そんなことを思いながら、医務室に辿り着けば、
老人の死を知るのだろう**]
[咳き込み滲む涙]
[丸まったまま御腹を押さえ込む]
っ、は
……ふふ
[それでも笑みは消えない]
あはっ、
ひっ、
ははは、は、……
[声は少しずつ小さくなる]
───ふぅん。
[自分が起こしたピアニスト]
[その言葉を聞きながらカメラを持ち上げ]
[その時間を]
[空間を]
[切り取る]
相談───打開策でも、出たかい?
[首を傾げた]
[園芸家のほうに視線を向け]
[武器庫で、やはり斧を選定する。
適度に軽く、いやそれでも重いだろうが、リーチのあるものがいい。
ついでに、剣の類も見つめた。
ふと、あの金糸の議員が持つならばと……思ったのだけれども……。
自分で選定するほうがいいかと思い直す。
そして、斧を持って、3の部屋を出る時、
まだ話している面々がいるなら、これからどうするか訊ねる。]
研究資料の紛失?
ロッカーが荒らされていたのか。
私の荷物は、A4サイズ程の薄い箱なのだが、
まだ未確認だ…な。
[研究者なら資料を持ち込んでいるだろう。
そうだ、ロッカーに私物が残っていると言う話は、オトフリートからだけではなく。最初にカプセルの側でも聞いた。一番年上らしき落ち着いた彼(ハイリンヒ)の声だったと思う。
覚醒と同時に、フラッシュバックのように甦って来たヴィジョンに意識を奪われていたのと、もう一つ。人が居ない時に開けなくてはならないものを入れてあると言う理由で、まだロッカーを訪れては居ない。──ふむ、とこめかみに手を当てた。]
有り難う、ライヒアルト。
とても、参考になる。
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