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─住宅街・マンション前─
……史さんに身体鍛えろとか。
それ、かなり無茶だと思うんだが。
[零れた愚痴に、どんな認識をしているのか、と突っ込まれそうな呟きを、ぽつり。
戦いの様相と結末には、特に何か言うでなく。
ただ、その後に紡がれた言の葉に、懐かしむように僅かに目を細めた]
……氷。
龍先輩とは、真逆だな。
[焔と雷とを操っていた人をふと思い返しつつ、呟いて。
氷が全てを溶かしつくしたのを見届けた後]
……は?
時間切れ?
[言われた言葉に、瞬き一つ──した時には、遅かった]
ちょ、おまっ……そこで、倒れるとかありか!
[崩れ落ちる史人。
当然、突っ込みは届かない。
はあ、と。
一際大きなため息が、出た]
……っ。
[みんなと別れて一人で隠れ場所を探して彷徨っていたが、見つかるよりも早く憑魔に襲われ、神楽は逃げ惑っていた]
ったく!もう!
[建物に入ったり、入り組んだ路地を利用したりして、なんとかそれから逃げ切ると、思わずその場に座り込み、汗が流れる額をぬぐった]
はあ……参ったな。
かっこつけて言ってみたはいいけど、やっぱ一人だと怖いな。
ああいうのに慣れてるつもりだったけど、明確に殺意持ったモノなんてほとんど相手してなかったし。
[足がガクガクと震えて、二度と立ち上がりたくない気もする]
せったんはさすが男の子だね。こんなのに襲われても特に変化無かったんだから。私は怖い。怖いな。いくら司と言われても、怖いものは怖いよ。
……ここに、転がしておくわけにも。
いかんよな。
[そうしたくて仕方ない、という気持ちは抑えた。
頑張って抑えた]
……仕方ない……寝かしとくか。
非力な一般人に、何やらせんだよ。
[こんな時だけ非力ぶるな、と突っ込まれそうな事を言いつつ、倒れた史人を引き起こし。
半ば背負った状態でずりずりと引きずる。
階段で昇る三階は、いつもよりも遠かった]
―住宅街→―
[手を握られながら、瑞穂の家までの道をゆく。
途中、誰かからか、両親の事を聞かれたのでちょっと足が止まった。]
ままはしゅっちょー。
ぱぱは……お仕事。
……ぱぱ、大丈夫かな。
[会社の場所は一応知っているものの、結界外かどうか知るはずもない。
だんだん心配になってきた。ぽてぽて歩みも少し遅れる。]
……出来れば、このまま終わってくれないかなあ。
あんまり、こっから先をやりきる自身無いよ。
[一人で震えながら弱音を零す姿は、普段誰にも見せない神楽の本音の一つだ]
それでも、やんなきゃいけないんだろうな。うん。しょうがない。頑張ってやろうか。
負けるな、私。えいえいおー。
[無理に笑みを作り、自分を鼓舞して、立ち上がろうとした。
───その矢先]
───っ!?
[頭の中で、幾重もの鈴の音が同時に響くような不協和音が大音量で鳴り響いた]
何、これ……気持ち悪……あ、あやのっち……?
[視界の中で蠢くのは、白い光が、黒い光に飲み込まれていく姿。何故か、神楽にはそれが綾野なんだと分かっていた]
あやのっち!!
[その光景がなんなのか、神楽にはすぐに理解できた。
いまだに少し震えていた足を奮い立たせて、神楽が走り出す。
行き場所なんて、分かっていた。
多分、あの人は自分が死ぬまで同じ場所にい続ける。そう思っていた。
だから、神楽が走り出すその先は当然、何度も行っていた、桜の樹の下へ]
あやのっち!!
─自宅─
[部屋に戻ると、雑誌だらけのリビングのソファの上を片付けそこに史人を転がして。
寝室から取ってきたブランケットをかけておく]
……いらん体力使ったな……ったく。
[ため息、一つ。
先ほど使ったコーヒーカップを片付け、パソコンの電源を落とし。
先ほど閉めた窓を開け、黒の小箱から出した煙草に火を点ける。
立ち上る紫煙が、時折り花弁を舞い込ませる風に、揺れた]
─住宅地→─
[幼馴染の家へと向かうことになった者全員で移動する。
途中、隣を歩いていたはずの従妹が遅れ出した]
千恵。
[名を呼び、オレは両手を差し出す。
抱き上げようとする仕草。
拒否されないのなら抱え上げて、あやす様に背中を軽く叩きながら再び歩き出すだろう]
[しばらくそうやって、ぼんやりと物思いにふける。
過去のこと、現在のこと、未来のこと。
思いはぐるぐると、取り留めなく]
……このまま、ぼーっとしていても、仕方ない、か。
[吸殻を幾つか積み重ねた後、こう呟いて]
とりあえず、桜の様子でも見に行くか。
……彼女に、話聞くのもありだろうし。
[思い浮かべたのは紅の姿。
窓を閉め、史人が目を覚ました時に備えて、
『帰るときは鍵かけてけ。
合鍵は、後で返すように』
と、簡単すぎる書き置きと合鍵を置いて、部屋を出る。
そのまま、階段を降りて、向かうのは桜の元]
[走る。走る。
体の何処にそんな体力が残っていたのかと思うほど、神楽は走り続ける。
いや。これこそが、司としての恩恵なのだろう。
失われた体力を戻し、身体能力を向上させる。それを無意識で使用しているからこそ、今神楽は走り続けていられる]
───桜の樹の下───
……。
[ややして、あまり息を切らせることも無く、神楽がその場所に辿り着いた]
あやのっち……。
[神楽の視線の先には、桜の樹の下でガラクタが散らかっているかのような綾野の姿。
両肩、両腿に貫通の傷跡。両手首から先が無いのも同様に発見すれば、相手の行動を封じてから、行為に及んだことが見て取れた。
特に、左半身の損壊は激しく、心臓を中心に食い荒らされたのだという事実も理解できた]
─中央公園─
……ん?
[幸いにというか、何かに遭遇する事もなく、たどり着いた公園。
最初の異変は、風が運んだ]
……血の、におい?
[微かに覚えのある、それ。
嫌な予感が過ぎる。
歩みを進める。
地に倒れた紅と、その傍へと駆け寄る姿が目に入った]
あれは……神楽?
倒れてるのは……まさかっ!?
[積み重なる、嫌な予感。
逡巡の時間は短く、そちらへ向けて駆け出した]
―住宅街→―
[おいでと伽矢に仕草でされると、何にも言わずに瑞穂と繋いだ手を離す。
てててと歩いて、ぽすっと腕の中に収まった。
ぎゅぅと片手でマフラーを握り締めてしがみつく。
背中をぽんぽん叩かれると、ちょっとほっとした。
だっこされたままの帰り道。
ふと顔を上げると桜が見えた。]
さくら…。
[ぽつりと呟いた。]
……。
[綾野であった体を見つめてみるが、そこからは、神楽がいつも見ているモノは何処にも見当たらない]
……御霊まで、消えちゃってるんだね。
[ゆっくり、綾野の下へと歩んでしゃがみこみ、幾度かその頭を撫でると、見開いた目をそっと閉じた。
足元で、何やら水溜りが溜まっているのが分かったが、今の神楽にはあまり頭に入らない]
あだ名つけていた人には、一緒に縁台でお茶するって言ったよね。
ごめんね……もう、出来なくなっちゃった。ごめん……。
[桜に近づけば、血のにおいはきつくなる。
それに顔を顰めつつ、やって来た桜の下。
あかにしずむ紅と。
その傍らに座り込む姿と。
それにやや、表情を険しくしつつ]
神楽っ!
なに、やってんだ、お前!
[紅のしずむいろの只中に座り込む神楽に、やや、上擦った声を上げた]
……?
[声が聞こえてきた。
少しだけ虚ろな目をそちらに向け、悲しそうに笑った]
やあ。ひふみん……やっほ。
[声もいつものような調子は出ない。
日頃、色々なモノを見ていたとはいえ、そのものずばり死体を見ることなんて現代ではまずありえないから。
それに加え、このスプラッタな死体はさすがに心にきた。
それでも、なんとか現実逃避はしない程度に、精神は持ちこたえているはずだ]
あやのっちがね……死んじゃったの。
無残な顔していたからさ。その目を閉じてあげたかったの。
お疲れ様って、言いたかったの。
今まで、一人で頑張ってきたんだろうね。一緒にお茶でも飲みたかったねって。痛かっただろうね。苦しかっただろうね。ちゃんと楽になれたのかな。今はもう大丈夫なのかな。ああ。ごめん。何を言っているのか自分でもよくわかんなくなってきちゃった。
― 少し前 住宅街・路地 ―
それもありえる。
……何もかも、おかしい。 狂ってる。
[黒江さんのおまじないはよく効いたようで、
千恵ちゃんを追いかけていた男の声は遠くで響いている。
移動しようかとの問いかけに口を開いた瞬間]
あぁっ!
[突然姪が走り出す]
伽矢? いるの?
[声は聴こえないけれど、千恵ちゃんがあの子の名を呼び走り出した。
慌てて黒江さんと二人で追いかけると、膝をついた伽矢が姪を抱きしめていた]
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