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一度直接降りてきたこともあるからどうとも言えないな。
リディだけそうなっていて、他は直接という可能性もないわけではないだろうし。
[どうして彼女だけ?と問われれば、口を紡ぐしかないのだが]
ま……お前らしいって、言えるのかもな、それ。
[ぼそぼそと返って来る言葉に、何となく苦笑しつつ]
……いや、4乗とかって問題じゃねーから、うん。
[そこだけは突っ込んでおいた]
[ユリアンの言葉にうーん、と唸り…]
…まぁ、伝承ではね…
でも…コレは…なんの、怨み?
[なんだか、あったら理不尽な気もする、眉をひそめ…]
…4乗…16倍?
[ソレは…恐いわね。と、小さく笑った]
[リディの4乗に苦笑しつつ]
……けど、4乗返し自体をしないですめば、それが一番いい
[と、相変らずリディの髪を撫でながら
…多分リディの髪がぼさぼさになっていそうだ]
確かに、エーリッヒには直接憑いてたみてぇだし。
[既に憑き物扱い。酷い]
……他には、直接呼びかけてる可能性もある、か。
[直接ともなれば、それなりに強い力も渡っているのか……と考えると、やや気は滅入り]
…まぁ、確かに夢と言う方が納得ですね。
[遠くを見てゆるりと息を吐く。
瞬く間に呼気を真っ白に染め上げる外気は、直接触れる肌に僅かな痛みを与えてきていた]
……夢で済むなら良いんですけどね……
[伝わる痛みが、現実だと知らせてきているようで]
何の恨みって……。
[疑問を投げられても]
……俺に聞かれても、困るって言うか何ていうか、だぜ、それ?
[こうしか、答えられない訳で]
夢、かぁ…。『夢』に出来れば…エリにぃも帰ってくるし。
きっと一番良いけど。
……あたし、お祭りは楽しーし…ご飯も美味しいし。
折角皆に会えたのに、それも夢にしちゃうのはヤダなー。
[ミハエルの言葉に、苦笑を浮かべながらもぽつりと言葉を返して。]
じゅ、16倍は……やりすぎ?足りない?
[ユリアンとイレーネの言葉に、
恨みに対する妥当な倍率を考え直すコトにしたらしい。]
[憑いたという言い方はどうなんだろうとちょっと思った。
が、なんとなく突っ込む気もしなくて]
リディは見届ける役目、か。
ならば…探し出す役割もいるのだろうか…
[言ってみて自分でそれは洒落にならないと眉を顰めた]
[思考に耽るように一旦目を閉じて、また、開く。
赤髪の騎士の視線を追うようにして遠くを見遣るも、昨日と何も変わりはしない。
ぎゅと拳を握れば、外套や手袋に付いた雪が、ぱらぱらと落ちて地に還る]
現実はそれ程甘くない――か?
[これを現実というのも、滑稽に彼には思えたが]
[リディの苦笑しながらの言葉には、きょとん、とした顔になる。
そう返されるとは、思わなかったらしく]
……そこまでを『夢』に、とは思わなかったな。
[それだけを、呟くように言って]
…じゃ、何も怨みが思いつかないなら…
ただの、気まぐれ、って事になっちゃうね…
[ソレで良いのかなぁ、と小さく呟き…]
…別に、やられたら、好きなだけ、やり返せば…良いんじゃない?
[リディの言葉には一つ瞬き…本当にやってきたら報復するのだろうか。
少し、気になった]
[――雪の上に座り込んでいたせいなのか。
ふいに、足に痺れるような寒気を感じて、よろめきつつも立ち上がる。
ぱさ、ぱさ。軽くスカートから雪を払い、手籠を拾って。]
………。
[話し込む、皆に気付かれない様に。
*静かに踵を返した。*]
―――…そっか。
[ミハエルの呟きに、小さく頷いて。]
けど、あたしがコイツに会ったのは…お祭りが始まったときからだから。
あたしの、夢にするなら、そこからになっちゃうかな。
[……そういえば、握り締めたままだったなーと
手に持った蒸しケーキを見つめつつ。]
お前が少ないと思うんなら、少ないんじゃね?
[リディの問いには素で返し]
まあ、何かしら思うところはあるんだろうけど。
[イレーナの呟きには、それはあずかり知らぬ、とばかりに肩をすくめ]
ああ……リディが見届ける役目なら……探し出す者も、いそうだな。
……俺が反撃してくるのを想定して、護る者もいる可能性は高いし。
[前にも一度、同じ手使ってるからな、と呟いて。
ふ、と、青銀の瞳を空に向ける]
……そーゆーとこだけは、きっちり学習するからなぁ……。
[嘆息]
[ミハエルやダーヴィットの話しを聞きつつ]
……夢でもなんでも…巻き込まないで欲しいもんだが…
それにしても団長にエーリッヒ…………基準がよくわからん…
[少女はいつの間にか、少し離れて、皆の会話を聞いている]
………終わりが来るのなら………
[その瞳はじっと、ただひとりを*見つめている*]
…夢だったのなら恐らくは…疾うに醒めているでしょう。
それに、例え今この時が夢の中だったとしても。
醒めるまではこれが現実でしかないのでは、とも。
[告げる言葉は諦観の色も紛れていたかもしれない。
遠い空を見詰めていたアクアマリンの瞳を*目蓋の奥に隠した*]
……そうか。
[その言葉に、自分の場合は何処からになるのだろうと思う。
この村に来た時から――が妥当か]
それを夢にするのは……
確かに、嫌……、かもしれないな。
[リディの視線の先を見、自分の落としたケーキの存在に気付いて、それを拾う]
[基準が解らないというアーベルの言葉には、同意するように頷いて]
……共通点……は、祭りの実行委員、というくらいか?
[なら次は、と思って。目前の青年を、じっと見てみたり。]
…うーん…有る意味、逆恨み?
[そうだったら、何とも言えないわね、と肩をすくめ…アーベルの呟きに、少し考え…]
…お祭に何か不満でもあるんじゃない?
団長に、エーリッヒ…実行委員でしょ?
[…真顔。結構真面目に言ったつもりらしい]
…じゃ、夢かどうか、確かめるために…一回寝てこようかしら?
寝るのに、困る時間じゃ…無いしね。
[小さく笑むと、皆に軽く手を振り…帰路へとつく]
…どうしたものかしら、ね…
[その呟きは*闇へと消えた*]
…倍返しされた時は、自分の気持ちを考慮して気が済むまで返すことにする。
[ユリアンから素で返された言葉に、真顔でコクリと頷きつつ。
アーベルの呟きに、むぅと唸って]
あたしは、王様と直に話してるわけじゃないからなー…。
コイツも、"ちゃんと悪い妖精が捕まえられたか"しか判んないらしーし。
王がエーリッヒに降りてきたということは、彼もその内の何かしらの役割を持っていたと見た方がいいのだろうか…
[今更考えるのも間が抜けている気はしなくもなかったが]
…自分に都合が良いものを記憶しやすいのは生物の本能というか…
[しかしその為に脱出が困難と考えれば、*溜息が零れるばかり*]
……ま、そうしとけ。
[リディの返事に、微かに笑み。
それから、ふ、と夜空に目を向ける。
青の瞳にはどこか、何か、困惑したような色彩が宿っていたが──]
……っと、いけね。
出店、ほったらかしたままだった、俺。
[ふ、と、自分自身の現実に立ち返って呟く。
いつもまでも周囲に店番を頼んでおくわけにはいかないのだから、と呟いて。
話の輪から外れて、*自分の出店へともどって行った*]
[イレーネとミハエルの返答に]
そういえば…二人ともそうだな…………
妖精王とやらは”悪い妖精”はお祭り好き
……と、でも解釈してるのだろうか?
[そしてミハエルの視線の意に気づけば]
……子供やなんかが攫われるくらいなら…その方が良いかもな
[と、目の前の紳士な…でもまだ子供の範疇なミハエルの頭を撫でる。]
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