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きゅあっ!
[悲鳴、ともちょっと違う声が上がった。
止まったのは一瞬、だがそれはルーンを描くか防御に入るかの二択しか許してくれなくなるだけの時間を浪費して]
『相手の力を忘れるな!』
[白い翼が大きく振るわれ、顔に向かってきた氷刃だけは防がれた。けれどカードから指を離さなかった代償に、手や足に幾つもの裂傷を作る]
流石すぎるなぁ。
大地よ、砕け踊りて、叩け。土礫!
[水に押し切られた土壁の元へとまた一枚。
脇を走ってゆく炎とすれ違うように、小さな土塊が飛び出してゆく]
リーチェ!?
[通り抜けただけで髪を炙った炎に驚いた。
再び指を走らせながら、一瞬後ろを振り返って無事を確認しようと]
[次のカードを用意している所に感じた気配。
何事か、と思うのと、火炎が通り過ぎるのは、どちらが先だったのか]
……ハデいな、おい……っと!
[思わず呟いた所に感じた、別の気配。それに反応するように、右腕が勝手に動く]
……っ! フウガ! てめぇは動くなって……。
『言っている場合か!』
[鋭い声。漆黒の龍は、右腕に絡みついたまま、迫る縛を自身に絡み付ける。
少なくとも、腕を『取られる』事にはならないが、動き難いのは変わりない。なにせ、漆黒も全力で束縛に抗うべく、こちらに噛み付いていたりするのだから。
そこに迫る、土の礫]
……面倒なっ……。
[舌打ち一つ。カードを口にくわえ、左手で右肩の紅を掬い、強引にルーンを描く]
揺らめく陽炎、そは流れを歪めし壁とならん! 泡沫の障!
[描いたルーンは、魔力的な干渉に対応する防御壁]
[見たところベアトリーチェよりも周囲のぬいぐるみの方が厄介なようで]
数の暴力反対ぃ〜。
[そんなことを言いながら更に棒を空中へと滑らせた]
<Al:0.1 B:0.0008 Co:0.1 Cr:0.3 Cu:0.4La:0.05 Mo:0.08 Nb:0.06 Ni:0.3 Pb:0.4Se:0.1 Te:0.1 Ti:0.05 V :0.1 W:0.1 Zr:0.05>
[空中に連ねるのは長々とした構築文]
ab-ok-u n-ir-eb
[呪を紡ぎ、棒で構築文を叩くと一瞬火花が散る。
直後、叩いた先からずるりと鋭利な切っ先が現れ始めた]
鋼の槍よぉ、いっけぇ〜。
[棒を振り上げると、現れた槍は上空へと飛び、十数個に分かれ鋼の雨と化して地面へと降り注ぐ。
何とも大雑把な技だが、綺麗にライヒアルトにだけは当たらないように落ちていた。
複数の鋼の槍は何かを貫くと、崩れるように消えることだろう]
[イルカを抱えたリーチェにホッと一息。
向き直れば強引に見える方法でルーンを描く姿]
ん。
[描いていたカードではなく、滑らせ交代させた白のカードに再び指が走る。ルーンを描く速度は初心者の域を超えて]
氷破、水凍動鈍、足留。氷結!
[残されていた水の名残、急いでの呼びかけは幼い頃に習った方で行われたが、効果は同じく。
足元から這い上がる凍気で動きを封じようと。
威力は揺らめく壁にも減じられてしまうだろうか]
ちょ、冗談!
[手元に描き終わっているルーン。
使わずにいられるかと思ったのに]
生命、力強い波動、分け与えん。活性!
[治癒魔法の一種。深くない傷なら数拍の内には血が止まる程度の活力を与えるそれを、気合入れて自分とリーチェに]
[降り注ぐ銅の槍に、しばし立ち止まって考えた後、少女は犬のぬいぐるみをロープでひっつかんで、そのまま槍に向けて放り投げた。
犬のぬいぐるみはさして驚く様子もなく降ってくる槍を見据えると――]
『ウバゥ!』
[そう遠吠えにも似た、会場中の大気を揺らすほどの鳴き声を放った。
古来より犬の遠吠えには魔を払う力があると言われているが、犬のぬいぐるみは魔力で作られたものを拡散させるもしくは弱める力がある。
なるべく、飼い主とロミに当たる槍を拡散消滅させるように、力を入れていくが、その数本が犬のぬいぐるみを直撃した]
あ……。
[さすがに驚きを隠せない声色を発した少女の上に、魔力が弱まった槍が降ってくる――]
/*
思いっきりルール無視(?)した能力の上、治癒系はロミに一任と言う鬼のようなRPをしてしまった……。と、いうかこれ以上浮かばなかったww
/*
確実に一番無茶している俺が通りますよー。
流れ的には、
>>1600→>>1604→>>1601
的なイメージでよいんかね、これ。
/*
>>1606 ロミ
夜行性転化してる俺に時間の心配は無用!
つか、援護されやすく動く気がないよ、俺(てめぇ。
影輝は後衛待ちすぎるとほんとに動けない、と一戦目でしみじみ思ったもの。
あ、中発言ついでに。
次で決着ロール落とすよ、と。
/*
>>1610ライ
援護は捻じ込むものじゃないの?(ぁ
サポートらしいサポートしてないわぁ、私w
決着ロール了解ー。
[降り注ぐ鋼の槍に、やっぱ機鋼はハデい、などと思いつつ。
ホワイトカードにべたり、と右肩から滲む血をつけ、ルーンカードと重ねてこれまた強引に複写を行う]
……分の良くない勝負ってーのは、嫌いじゃねぇけどなっ……。
[動きを止めようとする凍気に、低く、呟く。
泡沫の障の影響もあり、すぐさま凍りつく、という事はないようなので、そちらは敢えて、無視した]
……無にして有なるモノによりて紡がれし旋律、鋭き風の刃と共に、混沌への回帰を引き起こさん……魔奏嵐撃!
[天へ向け、投げ上げるのは三枚のカード。
『竪琴』と風を示すルーン、そして『破滅』。
砕けし三種の融合が作り出すのは、一際鋭い、大気の乱撃。
それは相対する二人、双方を飲み込むように舞い、甲高い旋律を響かせる]
ん〜ん〜。
ちょっとチャレンジぃ。
[持っていた棒を腰に戻して、両掌を上に向ける]
fire water sander wind
bind form
-support elemental
[掌に二つずつ灯る四つの属性。
魔力で具現化したそれを魔導錬金の技術でそれぞれの特性を残したまま繋ぎ合わせる。
まだ研究中でもあるその方法で繋がれた四つの属性は、不安定に揺らめきながら結合を果たした]
transform crossblade
combination them!
[放たれるライヒアルトの攻撃に合わせ、結合した四つの属性を投げつける。
四つの属性は十字刃のような形に変化し、巻き起こった大気の乱撃に先んじるように飛びながらロミとベアトリーチェへと迫る。
意思を持つように、二人の動きを制限しようと周囲を駆け巡った]
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