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「生真面目ね。
そいつは苦労しそうだ」
[ 形式的な挨拶を述べ離れ行くその者を見やり、イズマルームは日常茶飯事というように言った。]
「ノーラ、お前も休んでばかりいないで、話して来たらどうだ」
[ 影輝の長が、眼差しを己が背後に向け名を呼んだ刹那、彼のつくる影が揺らいだ。夜を映した海に、漣が起こるが如く。
音も立てず、影より生まれし淡闇と螢火の連なりが、色彩を纏い、人を象る。
今しがた眠りから覚めたばかりなのか、伏せた眼は虚ろだった。僅か、首が傾げられる。]
「難しいとも。されど君もこの花を受け取らなかったな」
[そんな事を言った月闇の竜王は、揺らめく影から現れた姿に、わざとらしく黒曜石の目を瞬かせる。]
「おはよう?
……っと、早い。渡し損ねたじゃないか。随行者か?」
[そんなやり取りを知らずにいたオトは、唐突な声に動きを止める。]
―― はい。
あなたは、影輝の竜王様の?
[驚きはすぐに身の裡に沈み、翠の目は影輝の竜へとそそがれる。]
[ 驚きを見せる月闇の長に、影輝の長は首肯した。
ノーラが付き従ってより短くない時が経っているとは言え、滅多に会議に参加せぬどころか、郷にすら帰らぬ彼だ。影の存在を知らぬ者も多い。
当の影はと言えば、容を整え、オトフリートの近くの地に降り立っていた。重みは感じさせない。長い紫紺が波打った。]
はい。
エレアノーレと申します。ノーラと。
我が主がご迷惑をおかけいたしました。
[ 声色こそ違えど、科白の調子は先程オトフリートの発したものと酷く似通っていた。]
何処かへ、お急ぎでしたか。
14人目、陽光竜 ミハエル がやってきました。
―陽竜王の館―
[或る晴れた昼下がり。
麗らかな日差しの中。
―――――べちゃり、と勢いよく転んだ、布の塊が一つ。
少しだけ間が開いたかとおもえばモゴモゴと動いて]
―――――わ、ぷ。
[小さい紅葉の手がニョキリと生えた]
[覚えているのか、忘れたのか、それとも見ていないのか。
だいたい月闇の竜王とて、さほど会議が好きなわけではなく。
久方ぶりに会う王同士、店先で会話をする姿は周りから見たら異様でもあるかもしれない。]
私は、オトフリート=カルクと申します。
こちらこそ、王がご迷惑をお掛けいたしました。
私の事は、オトとお呼びください。
[謝罪を返す。矢張り調子は変わらずに。]
いえ、格別に急いではおりませんでした。
彼のお方がまじめに会議に参加するかを見届けねばと思いましたが、ノーラ殿の王君がおられるならば、離れても大丈夫であろうと。
あなたはどこかへ行かれるのですか?
―竜都―
[カツリ、固い踵が石畳に音を立てる。
その後ろから、光の当たり方によっては蒼にも見える、翠色の蛇がのたりと続く。]
もう少し、移動の着地を練習して頂かないと。
広い場所が無い所も在るのですし、色々不便で御座いましょう?
前にもエミーリェはその点を注意した筈ですけれども、お忘れになりましたか?
「忘れてはいない。
帰ったらするぞ、ミリィ。」
[紅い髪の少女が言いながら振り返ると、蛇はチロリと長い舌を出してみせる。
少女は掌を天に向けて肩を竦め、大仰な溜息をついてみせた。]
返事だけは良いのですから、本当に。
「しかし相変わらず賑やかだな。
良い酒を土産に買って帰ろうか」
…暢気なものですね。
エミーリェは色々不安で溜まりませんよ。
[後ろから掛かる声に、苦笑をしつつ背筋を真っ直ぐに伸ばして紅いマントを翻しながら、真っ直ぐに路を北へと歩く。
その後ろ、のたりと続く蛇は割りと左右の店や家々に目を奪われてはうろうろとしているけれど、色々口煩い教育係を怒らせない程度に留めているようだ。]
私も格別に急いではおりません。
彼のお方も此処にいらっしゃるのは久方ぶりのこと、楽しんでおられるのを邪魔するのは無粋ゆえに、つい先程まで黙しておりました。
随行者の方とお話しして来るよう仰せつかったので、こうして参った次第です。
[ 生真面目な口調を写し取り、ノーラは言う。]
話を。
[僅か困ったように後ろを振り返る。
しかし翠の目には、会話をする王たちの姿しか捉えられない。]
……それでしたら、どこかに座ってお話しましょうか。
女性が立ったままはお辛いでしょう?
王をお待ちになるなら、ですが。
[そうでなくば、歩きながらでもと微笑みを。]
[ オトフリートの申し出にの途中、ノーラは僅かに頭を傾けた。しかしそれは、明確な疑問や否定として示されることはなく、代わりに、座ることに対して短く了承の意を告げる。
幾許か会話を交わせど、暫くすれば*沈黙の帳を下ろすのだろう*]
どうか?
[ノーラの動きに問い返せど、答えはなく。
それから、座る場所をと目をやった。
木陰のベンチへ導くと、ノーラを先に座らせて、いくつかの言葉を交わす。
やがて互いに黙りあって、平和に時間は過ぎていくのだった。]
[もぞもぞと動いた布からでてくるのは、手の次はもう片方の手、両足と小さな靴、そして顔]
し、しぬかとおもった。
[両の手を持ち上げる。
てろん、とたっぷりとした布が垂れ下がった。
やっぱり長くてたっぷりとした服を布で埋まったままの手で持ち上げて立ち上がる。
きょときょととあたりを見回して、小さい子供はまた走り出した]
よーん。
[声を上げる]
ヨン、どーこー?
[人ごみの中、皇竜殿へと歩を進める。
真っ直ぐ、真っ直ぐ。
曲がるときは、90度で曲がる――後ろの王はふらふらのたくたしているが。
調子よく歩いているもやがて、角度によっては蒼にも見える翠の鱗に羽毛を湛えた王は何処かから漂う酒の匂いにふらふらと、足(?)の向く先を、変えてしまう。
背後で体の方向を変えた気配に紅い少女がキッと目を吊り上げて振り返った時はもう既に遅し、店の扉が閉まる音がした後だった。]
あああ、もう。
本当にあのお方は…!
[肩を怒らせて今閉まったばかりの扉を開く。
中で上機嫌にしている王の向かいに座り、半眼で睨むも当の本人は何処吹く風。
かくして彼が満足するまで、机には酒が運ばれる事となる。]
―竜都:酒場―
[とたたた、と音をたてて走っていくと、廊下の先に目的の相手──陽竜王]
ヨン、みっけ!
[大きく声を張り上げると、自分を待っていてくれたらしい普段とは違う装いの竜王の広げられた腕にぴょん、と飛び込む]
ちゃんと着たぞ!
[着ろ、と言われたら、面倒な格好をした。
それを王は褒めてくれて、ぐりぐりと頭をなでてくれた]
『じゃあ、行こう』
[両の腕に抱えられ彼の王の趣味によって選ばれたこってりと着飾った長衣に埋もれる本当に小さな竜は、こうして弟バカの陽竜王に連れられて、自分の羽で飛ぶことよりも先に王の随行者としての肩書を得ることになったわけで*ある*]
■名前:明 夏玲(ミョン・ハリョン)
■属性:陽光
■年齢:実年齢も見た目も8歳。
■刻印:不明。
■経歴:陽竜王・白龍の本当に最近生まれた末弟。
今まで陽竜王の館を出たことはない。
弟バカの陽竜王が見せびらかしたいがために随行者の仕事を与えられて伴われ、既に初めてのお使い状態。
/*
縁故はほぼ0になると思います、頑張って作りたい方はどうぞ。
服装は貴族(女性)の婚礼用チョゴリを参考にしています。
陽竜エリアは韓国ぽい文化の*予定*。
―竜皇殿―
御意。
何か御用あらば、いつなりとお呼び下さい。
[磨き上げられた床に長い赤銅色の髪を蛇行させて皇竜王へ挨拶に赴く王を見送り、青年は随行者名簿へレンズ越しに紫紺の視線を落した。
しゃらりと鎖の鳴る音が零れ、広口の袖から指先だけ覗いた手が重厚な装丁の名簿を捲る]
………。
[懐古や興味、僅かな懸念などの感情が眼差しに過ぎり、常に微かな笑みを浮かべる口元から微かな息が漏れる。
今ある全ての頁を捲くり終えると、丁寧に文字を追う事で自らの記憶に刻み付けた冊子を閉じ思案気に瞼を伏せた]
[命の数だけ心がある。竜の首都である竜都は青年の住処である砂漠地帯よりも幾多の心が感じられた。
その中でも一際強い気配が幾つか散らばり、または集っている。
机に置く指先がコツコツと数えるように幾度小さな音を鳴らし、紺碧の瞳を合わさぬよう竜皇殿の者の顎に向けた]
ありがとうございました。
全ての王が揃われるには未だ時間がある様子。
久方ぶりに旧知の友へ挨拶して参ります。
[今回の発端を思えば、友はこれから忙しくなる事はあれど暇になる事はないだろう。青年も同様に。
名簿閲覧の謝意と場を離れる断りを告げ、随行者名簿の最初に書かれた旧知の友ギュンターへ短い挨拶を交わしに*歩み去る*]
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