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―オフ当日・専門学校―
[翌朝は難なく目が覚めて。いつもより早い時間に学校へと向かう。
瑠衣や少ない友人と会えば軽く声を交わし、昼休みにはすぐさま裁縫室へと向かい課題の仕上げに入る。バイト前には9割方終わらせる予定だった。
すれ違い様、クラスメイトの「クソ真面目」「友達いないんじゃ」などの囁きが聞こえたが、全力で無視した。
気にならないわけではないが、気にした方が馬鹿だという事は経験済み。
裁縫室に入るとすぐ、トルソーに掛かっていたワンピースの胸から肩口にかけてシフォン白いの大きなフリルを三段つける。本体には薄緑の綿生地を使って、気易いようにしておいた。
全体的に淡い色調のワンピースは、自分なりに春先用をイメージしたものだ。
課題にはそこまで複雑なデザイン性は要求されなかったが、自己満足と点数稼ぎという奴だ。]
…まぁまぁ、だよな。
[完成間近のワンピースを見て、口調よりずっと満足げに呟いた。
学校に入って何度目かの課題品。最初の頃より大分良くなったのは、自惚れではないと思いたい。
女物は好きではないのに、手が普段よりスムーズに動くのは皮肉だなと思ったり。]
[ベルト代わりに、同じ布でリボンを作ろうとした所で鐘がなった。]
後は明日か。
[ぐいと手の甲で額を拭う。リストバンドが汗を吸って少し気持ちよかった。
課題服はそこに置いたまま、午後の授業を受けに教室へと戻り。
授業が終わればすぐにバイトへと向かう*予定だ。*]
「12.ナタリー
デフォルトで悪かった な!
ふふふ、完成させたよ。見たかアタシの実力。
今の時間は気にするな。
見たかったらオフおいで!
アートたんだけオフレポ写真見れないように限定公開しちゃる(意地悪)。」
[ダメージがあるんだかよく分らない意地悪を書き込んだ]
レス完了、っと。
寝る時間があるって素晴らしい。
寝過ごさないようにタイマーかけてー……。
よっし、待ってろよオフ会!
[寝る前だと言うのにハイテンションのままベッドに横になり。
直ぐさま夢の中へと旅立ったのだった]
─オフ会当日・自宅─
[遅く寝た割に起きるのは早かった。
とは言えセットしたタイマーできちんと起きただけでもあるのだが。
二度寝しなかっただけマシな方だろう]
えーと、これとあれと……これも持って行こう。
[待ち合わせ場所へ向かうにはまだ時間がある。
出発の時間までは腹ごしらえと持って行く物の再確認に時間を費やすことにした]
─オフ会当日─
……いよっし、準備はOK。
[鞄に詰め込むあれやこれや。
移動距離が長めだから、出掛けの服装はシンプルに]
んじゃ、行ってくるねー♪
[ぱたぱたっと手を振って家を出た時、かーさんが苦笑いしてたのは、きっと、気のせい。
というか、気のせい、という事にしておく、うん]
あー、でも、荷物重いなー。
[文句言いながら、やる事片して駅へと移動。
会場までの移動時間は、携帯からのネット接続で潰しておいた]
―オフ会当日・電車内―
お、HITした。
[カチカチと膝の上のミニパソコンを弄っていた。
下手な鉄砲数撃ちゃ当たる。ようやくSNSの中にも入れた]
何だ、今日はオフだったのか。
相変わらずタイトル揃ってんな。
[含み笑いは外から見ると不気味なものだったかもしれない。
乗客が少なかったのはせめてもの幸い]
会場って図書館先のあそこか。
調べもの終わったら覗きに行ってみるのもありかな。
バイトは休みになっちまったし。
[カチカチカチカチ。キーの音が響く]
─オフ会当日・自宅─
──うん、今から出るところ。
──そっか、やっぱり来れないんだ。あ、別にいいんだよ。
忙しいの分かってるから。
──うん、わかってる。気をつけるよ。それじゃまたね。
……お兄ぃ。
[電話口にそう言うと携帯電話の終話ボタンを押す。
パチンと携帯を畳むと、液晶画面に現在時刻が映し出される。]
…………あ、もうこんな時間。そろそろ出ないと。
[そう呟くと、衣装の入った鞄を肩に掛け部屋を出る。
ちなみに、今の服装もゴスパンクな衣装だったりする。]
おや、主婦 亜佐美 が来たようです。
[穏やかな昼下がり。お茶を片手にパソコンを立ち上げる。早速ブックマークからLiGへと飛んだ]
あらー。新しい村が立ってるのね。
[カレンダーを眺めて、指を折って計算し]
ええと、このままだと、まーちゃんの子ども会活動にはかからないわね。よし。
[にこりと笑うと、いつものようにパン屋の青年キャラを選択し、参加ボタンをぽちっと押す]
『 Title:今日はオフ会ですが。
そんなことも知らなかった浦島太郎。もといWen.です。
生きてますよと生存報告。
SNSのPASS忘れてただなんて、そんなことないんだからねっ! 』
[とりあえず日記を書いておく。
後は定番の日記巡りで移動時間は消えていった]
─オフ会会場近く・駅─
……いよっと。
遅刻だけはしてなるものか。
[荷物の重さに負けず、改札を抜ける]
えーと。
近くにコンビニあったよね。
水分補給、水分補給っと。
[呑気に言いながら、まず向かうのは、近くのコンビニ。
買うのはスポーツドリンクとミネラルウォーターのペットボトルを一本ずつと]
……お、季節物のお菓子が出てる。
[ちょっとそっちにも、気をとられてみたり]
─オフ会当日・自宅─
おし、こんなもんかなー。
っと、綾姉に連絡入れとこ。
[携帯を取り出すと、アドレス帳から綾野の名前を選び、通話ボタンを押す。
数度のコール音が耳に響いた後、「おかけになった電話は〜」の音声へと切り替わり、従姉の声を聞くことは出来なかった]
あっれ、おっかしーなぁ。
この時間ならもう起きてるはずなのに…。
とりあえずメール入れとこっと。
[電話に出ないことに首を傾げつつ、今度はメール作成画面を開いた。
内容は飛び込みで何人か参加者が増えると言うこと、オフ会の会場へは少し遅れるかも知れないこと。
用件だけを書き込むと、メールを綾野の携帯へと送信した]
…お、ヤバいヤバい、流石に出ないと。
いざ、オフ会会場へ!
[移動手段は徒歩だが、会場までは然程遠くないために問題は無い。
作り上げた衣装を身に纏い、荷物を持って自宅を出た]
[しかし、画面に現れたのは、白い画面とエラーメッセージ]
まあ、村のデータ壊れちゃってるのかしら。noR_aさんにしては、こんなの放置してるなんて珍しいわね…
ああ。もうすぐオフ会だったかしら。準備で忙しいのかもしれないわね。しょうがないわ。
[そう言って、別の画面に切り替える。程なくすれば、いつものように買い物に行き、いつものように子供が帰ってきて、いつものように夫も帰ってくる。毎日変わらないライフスタイルが繰り返され続ける。
それは昨日の話――]
[結局、買い物は水分+糖分。
荷物は増えたが、気持ちは幸せ]
おっとと、急いでいかないと。
[一口サイズのチョコ一つ、ぱくり、口に入れて。
バッグを肩にかけなおして、会場への道を急いだ]
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