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[館内の反応を待つよりも早く外に人の気配を感じた。
肩を抱くようにして背後を振り返る]
だ、誰…。
[震える声とは逆に視線は強く睨みつけるよう]
─広間─
[膝を抱えて震えていると、また一人増えた気配がした。
耳を塞いでいるために声での判別は出来ない。
ラッセルは恐る恐る、伺うように眼を開けた]
………にー、ちゃ………。
[涙眼に映ったのはぼやけた茶色。
誰かと混同したらしい声が小さく漏れた]
…おや。うさぎがいた。
[先ほど見失った赤い影は、館の入り口でちんまりとしていた。
よくみると泥で汚されていて。
何かあったのかと怪訝そうな顔のまま近づいて、声をかけた。]
どうした?そんな泥だらけで。
物取りにでもあったか?
[そう声をかけたが、赤い少女は警戒しているようだった。
誰と問われると、ああ、とつぶやいて。]
俺はハーヴェイ=レイ。しがない旅人だな。
今日はちょっと、この館に用があって訪ねてきた所だ。
で、嬢ちゃんはどなたで、泥まみれでこんな所で何してるんだ?
[警戒を和らげようと、屈み視線を下げ、微笑み首を傾げながら尋ねた。]
[周囲の様子に、セシリアの頬の赤みが戻ってきた]
そ、そうですか…よかったです…。
………あれ、よかったんでしょうか……。
[機嫌を損ねたわけではないようだが、恐らく自分の滞在は不快なのだろう。
目的に達するまでここを去るつもりはない。
しかし申し訳ない気持ちになってしまう……。
なんとか仲良くなる方法はないかと、セシリアはまた視線を宙に泳がしている]
[声を掛けられて視線をそちらに戻して]
あぁ、さっきな。
この前来てくれた時に切らしてたもんと、後はいつもの定期便、持ってきた。
しかし、相変わらずだな…
[視線を一度だけラッセルに向けて、今度は女性二人に目を向けて]
俺も初対面はこうだったんだぜ?
[女性が言うのを受けるようにそう言って]
―館外、玄関付近―
[少女越しに知った顔が手を振っていたので、少女から視線を外しそちらに微笑むとひらりと手を振り返した。
近づいて話しかけないのは、とりあえず目の前の少女に意識を向けていたからだ。
ちょっと待ってな、と目で合図して、再び視線は少女に戻った。、]
─広間─
[新たにやって来た青年に気づくと、軽く、一礼を。
訪れた際に幾度か見かけたか。
言葉を交わす機会は、余りなかったけれど]
ううん、よかった……といえるかどうかは、難しいところよねぇ。
[セシリアの言葉に、微笑は苦笑へ形を変える]
なんにせよ、慌てて距離を詰めようとしない方がいいわ。
……一足飛びに踏み込まれるのは、好きではないようだから。
[玄関を開けて挨拶をするのと少女が振り向くのは一緒くらいだっただろうか。
向こうの意識もこちらが手を振った人物にあったらしく会話する様子はおとなしく見ていた]
ハーヴ……
[その名前を小さく呟く、自分にとって一番特別な人。
自分にとっての憧れの人。
手を振り替えされて目で送られた合図に小さくこくりと頷く。]
ん?どうした?
[小さな声を拾って視線を向ければ、こちらを伺うそれと合って。
驚かさないようにゆっくり側によって、腰を落として]
大丈夫。怖くないって。
[出来るだけ優しく、諭すようにそう言って。
彼の言った言葉の意味はわからないけれど]
いつもありがとうございます。
[雑貨屋に頭を下げる]
御主人もそうですけれど、クラフ様も変わりません。
[青年が館に来た当初から墓守がしている、客人に対するような呼び方もまた変わらない。
話す途中で玄関の開く音を聞き付け、墓守は廊下の方に目を遣った。
使用人が出たなら聞こえる筈の、応対の声は皆無]
失礼します。
[広間にいる者に頭を下げて、廊下へ出た]
うさぎ…とは私のことですか。
[警戒していた相手の物言いに虚をつかれた。
元より逃げようもなかったが気づいた時には男は目の前に居た]
…ヘンリエッタ=ウィロビーです。
拐かそうとする方々から逃げて参りました。
このような態で失礼を。
[この館に用事をと聞けば男の顔をじっと見て]
あの。
この館のご主人は、アーヴァイン様と仰いますでしょうか。
[館内から出てきた女性の方も振り向き、頭を下げる。
警戒されている相手にはやはり警戒が外せない。
少し解れかけた緊張も直ぐに戻ってしまった]
─広間─
[呼んだ相手が近付いてくる。
眼元を拭おうと耳から手を外すと、諭すような優しげな声が耳に入った]
……うん……。
[素直に頷きながら、右手の甲で涙眼になった眼元を擦る。
もう一度見上げると、今度ははっきりと見慣れた顔──ギルバートの顔が見えた]
………ぁ………。
[いつものように、身体を強張らせる。
先程よりは酷くなかったが、呼んだ対象が違ったことに少し恥ずかしそうに俯いた]
―廊下―
[墓守は微かに話声のする方へ足を進める。
周囲に使用人の姿はない]
シャーロット様。
[玄関が見えて来る頃、館の養女の後ろ姿が見えた]
どなたかいらしたのですか。
[離れた位置からはその先は伺えず、尋ねる]
―館外、玄関付近―
ああ、ホーランドロップのようでな。
[うさぎ、にきょとんとした少女にそう告げて。
名を聞きだし、状況については気の毒に思ったが。]
この近くで襲われたのか?物騒というか…なんでまたこんな辺鄙な所で。
ああ、ここの主殿はアーヴァイン卿であってるよ。知り合いかい?
っと、とりあえず中に入ってからだな。
そのままでは体が冷えて風邪引く。
服を変えるなりして、暖めないと。
[さぁと少女の手を取り、館の中へと導いた。
触れた手は冷たく、外にいた時間を物語っているようだった。]
[広間から出て行くユージーンに軽く頭だけを下げて、視線はすぐにラッセルへと。
もう一度目が合って、すぐにいつものように俯くのにも表情は変えずに]
大丈夫か?
少しは落ち着いたか?
[細かい事は聞かずにそれだけを尋ねて。
視線を上げて二人の方へ。大丈夫、と言うように頷いて見せて]
[後ろから声がかかると振り向き、よく見知ったユージーンの顔が見える。
尋ねられるとこくりと頷いて立ち位置をずらして視線で玄関の方を示す。
その頃にはハーヴェイがヘンリエッタを連れて中に入るところだっただろうか]
……ぁ……。
[蚊の鳴くような声をわずかに漏らす、手を握っているのが見えたから。
いろいろはやる気持ちはあったけど、ハーヴェイに待てといわれたので大人しくしている。
少しだけ片足のつま先を床にぐりぐりとしていたかもしれない。]
─広間─
[出てゆく墓守は、行ってらっしゃい、と送り出し。
ラッセルと、彼を宥める青年とをしばし見守っていたが]
……大丈夫そうね。
[こちらに視線を向けて頷く様子に、小さく呟く]
―玄関―
[我慢して待っていたシャーロットの頭を、開いていた手でぽんと撫でてやる。]
久しぶりだな、シャロ。元気そうでよかった。
[くぃと撫でると、機嫌は少しでもよくなるだろうか。
その後ろの方にいた男に気づくと、そちらにも声をかけた。]
よぉ、ジーンも久しぶり。
早速で悪いんだけど、この子…ヘンリエッタ嬢を着替えさせたいんだが、メイドに頼めるか?
ついでに、温かいミルクかスープでも飲ませてやってほしい。
だいぶ冷えてるみたいだ。
[そう言って、手をつないだままの少女をちらと見た。
まだ怯えるか警戒するか、しているだろうか。]
―館外・玄関付近―
…褒め言葉と思えば宜しいのかしら。
[小さな兎の姿を思い出し悩むような顔になる]
嗚呼、良かった。
私は直接の面識を得ておりませんが、母が。
この地で何かあった時は頼りなさいと。
[安堵に張り詰めていた力が抜けそうになる。
手を取られると驚き身を強張らせるが芯まで冷え切ってしまっているのは間違いなく大人しく従って中へと歩き出す]
[セシリアはしばらく考え込んだ後、何か思いついたように自分の荷物を探り始めた。
底の方から一冊の小ぶりな本が顔を出した。
手のひらサイズのソフトカバーで、茶色い表紙は真新しい。
その本を手におずおずとラッセルに近づき、ギルバートの横から本を差し出した]
あ、の、これ、ここにくる途中に寄った村の古物商の方に頂いたんです。
もうボロボロで、虫食いもあるからいらないって……。
あ、ちゃんと修繕してます、はい!
虫食いも紙を当てて、わかる範囲で書き込んであります。
虫食いが大きすぎて文脈が分からなかった部分や絵のとこは白いままなんですけど……。
え〜〜っと、その、ラッセル、さん、の手、黒くなってるの……土……ですよね?
[差し出した本の表紙には細い字で『世界の植物-分布・生態-』と書かれている。
内容は主に草本類で、鮮やかなボタニカルアートの横に生息地や分類等注釈が書かれている]
私は植物のこと、よくわからないので……好きな人に持っていてもらうのが一番いいと思うんです!
[不安げな顔で、それでもまっすぐラッセルを見つめて言い切った]
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