情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
― 二階廊下→大広間 ―
[道中、運良くメイドとすれ違った。
他の来客の案内の帰りだったのかもしれないが、人形のような無表情からはそうした経緯は読み取れない。
救急箱を借りたと言っていたキリルの言葉を思い出しつつも、メーフィエはメイドに別のことを訊ねた。]
その、お腹が空いてしまったんですけど、何か――
――ありがとうございます。
大広間の方ですね。判りました。
[食堂を兼ねているというその場所までの道筋を聞いたのは、少しだけ気力が戻ってきている今、再び案内を頼むのが少し忍びなかったからではあった。
それから、途中で幾らか迷いそうになりながらも、大広間の前へと辿り着いた。]
[扉の近くに、メイドではなく、若い男>>130の姿が見えた。]
あら。 えっと、ここ……屋敷の方?
こんばんは。暫くの間、お邪魔します。
[濡れ鼠にも見えないスーツ姿の青年に、少しだけ自信無さげに会釈ひとつ向けてから、足を踏み入れた。
温もりのある室内を見回せば、暖炉にきちんと火が点いているのが見えた。
それから、既に大広間に来ている人の姿もまた目に映り、小さく会釈をした。]
……食事は向こうの席でいいのかな。
[暖炉の温もりにも心は寄せられたが、足はロングテーブルの方へと向かっていた。
先程道を教わったメイドづてに、食事の手配があるかも、と。
厨房から直接何か食べられるものを持ってくることはまだ考えていなかったメーフィエは、空腹を抱えながらも、席を立つことなく、その場にいた。**]
[雷鳴に思わずぎゅっと目を瞑る。
音が鳴り止むと恐る恐る目を開けた。
サーシャの竦みは知れず案じる声>>129を受け漸くぎこちなく微笑んだ。
こんなことで狼狽えてしまう己を恥じる思いと
案じさせてしまう申し訳なさを感じ謝りたくなるけれど]
ありがとう。
[一番伝えたい気持ちを選び言葉にする。
大丈夫と応えたいのに先の雷鳴の衝撃から立ち直りきれず
差し出された右手に自分の左手をおずおず重ねた。
伝う温度に安堵するようにぎこちなさもとけてゆく。
凄い音でしたね、と他愛ない言葉を交わしながら大広間に向かう。
途中出会ったメイドの無表情さにまるで人形のようだと思いながら
答える彼女に軽く会釈向けて先ゆくその背を見詰めた]
― 大広間 ―
[大広間の入り口で道譲るサーシャの所作にはたと瞬く。
仄かな笑みを浮かべ重ねた手をそっと離して
大広間の中へと身体を滑り込ませた]
わぁ。
[広いその部屋に感嘆の息を漏らす。
暖炉の方からはじわりとあたたかな空気が漂うを感じた]
本当に、あったかいです。
こんなに立派な暖炉ならみんなであたれますね。
[扉を閉めるサーシャを振り返り嬉しそうな笑み向けて
暖炉の前へと歩み寄れば運ばれたソファが目に留まる。
ことと首を僅かに傾げてパチパチと火の弾ける音を聞いた]
─ 大広間 ─
[呼び方について>>135は雷鳴鳴り響く前に、分かった、と了承を返せた。
轟音が耳を劈いた後は、僕の手に重なったオリガの手>>136を引いて大広間へと。
感謝の言葉には笑みを返して、他愛無い会話をして通路を進んだ。
右手に伝う体温は雨に濡れたせいか、やや低めに感じる。
尤も、お風呂に入ったお陰で僕の体温が高めになっていたせいなのかも知れないけれど。
オリガの体温が低いと思ったから、早く温めてあげたいと言う思いが強くなった。
だから大広間に着いた時、暖炉に火が入っていたことにとても安堵したんだ]
うん、大きいからこんな広い部屋でも隅々まで暖まるだろうし。
全員集まっても何とかなりそう。
はい、オリガ。
ここ座って、暖炉に近いから暖まるよ。
[暖炉前に運んだ一人掛けソファーの背凭れをぽんぽんと叩いて、首を傾げるオリガ>>137に言う。
前髪に隠れていない右目と唇で笑みの形を作った]
……なんっか、こう……引っかかるんだよな。
[小さく呟く声は低く、開いた目はやや鋭さを帯びる]
間取り、確かめといた方がいいかも知れん。
[そう思うのは、危険が日常茶飯事の場所で生きる者の本能のようなもの。
現状を手放しで受け入れてはならない、と、そんな気がしてならない]
俺の気のせいなら、それに越したこたぁないんだけどねぇ。
[轟く雷鳴に紛れさせながらそんな呟きを、落とした後。
懐に忍ばせてきた愛用の短剣の存在を確かめた後、ゆっくりと屋敷の中を歩き出した]
─ 屋敷内 ─
[進んだのは、大広間に向かうのとは逆の廊下]
……これだけの規模の屋敷なら、もうちょっと人の気配もありそうなんだけど。
[メイドの他にも、屋敷を維持する使用人がいそうなものだが、その気配は感じない]
場所的に、通いってのは、あんまりなさそうだし……っと。
[呟きながら歩いて行くと、両開きの扉が一つ、目に入る。
立ち止まり、前に立って扉を見上げていると]
「……そちらは、大浴場になっております」
ぅにぇっ!?
[いきなり背後から呼びかけられて、うっかり妙な声が出た。
無意識、身構えながら振り返った先に見えたのは、メイドの無表情な顔]
……あ……あー。
大浴場。
そうなんだ。
[こちらの奇声にも動じた様子のないメイドに、張り詰めていたものが違う意味で、切れる。
一体いつからいたとかどっからでてきたとか、言いたい事は色々あるが、言葉にはできなかった]
……ちなみに、男女別?
[代わりに投げたのはこんな問いかけで。
それに、メイドは首を横に振った。どうやら、男女別にはなっていない──つまりは混浴であるらしい]
「支度は常に整えてございますので、こちらもご自由にお使いくださいませ」
[そんな言葉と共に礼をすると、メイドは踵を返して立ち去っていく。
その姿が見えなくなると、はあ、と深く、息を吐いた]
……心臓わるー。
[口をくのは、こんなぼやき]
─ 屋敷内・廊下 ─
[気を取り直して、また歩き出す。
進む廊下はやがて、小さな片開きの扉に突き当たった]
……勝手口……にしちゃ、不自然だな。
[呟きながら、扉を開ける。
直後に響いたのは、一際大きく聞こえる雷鳴。
白の稲光が視界を染め、それが消えた後に目に入ったのは──鮮やかな、緑]
外……? いや……。
[雨音は響くけれど、風雨が身を襲う事はなく。
周囲に見える草花には濡れた様子もない]
……え、なにこれ。室内庭園、ってヤツ?
ちょっと、ここのご主人ってばどんだけ……。
[財力あんのよ、という呟きは、雷鳴に飲まれて消えた]
[隻眼と唇の形作る笑みに後押しされるように
こくんと頷き暖炉傍に置かれたソファーにそっと腰を下ろした。
暖炉の炎は森の中で見た夕暮れの空を思い出させる。
一瞬見入り、ちいさな息を零して]
あたたまります。
……ありがとう、サーシャさん。
[サーシャへと顔を向けて表情を綻ばせた。]
─ 室内庭園 ─
[ぐるりと周囲を見回す。
踏み込んだ空間は、壁の一部が硝子張りになっており、叩きつける雨が流れ落ちる様が見えた。
二階部分は吹き抜けになっていて、天井は、高い]
……こんな場所じゃ、この位の気晴らしは必要なのかも知れんけど。
……怪しい草とか、植わってんじゃねぇだろなぁ。
[冗談とも本気ともつかない口調で呟きながら、柔らかな緑の空間を見て回る。
中央には小さな池と噴水。植えられている花は色々とあるが、目を引くのは紅と白の花咲く薔薇の茂み]
趣味は、悪くないっぽい?
[目利きできるほどではないが、『何でも屋』として庭の手入れを請け負う事もある身。
庭園の花木、一つひとつに手入れが行き届いているのは見て取れた]
─ 大広間 ─
もっちろん。
そのために動かしたんだから。
[良いのかと問うオリガ>>144に頷いて、僕はもう一度笑った。
オリガがソファーに座るのを見れば、その傍らに立つようにして。
僕もまた暖炉の恩恵に与る]
どう致しまして。
…さっき手を繋いだ時、冷えてたみたいだったからさ。
早く温めてあげたくて。
そうだ、温かい飲み物が無いか聞いてこようか?
中からも温まった方が体温も戻るだろうし。
[綻ぶ表情>>145と感謝の声。
それを見、聞けて嬉しいと言う表情は隠すことなく表して、僕はもう一つ提案を口にした。
僕自身、何かお腹に入れておきたくなってきたからだ]
― 大広間 ―
[そのためにとサーシャが言えば>>147
笑みは少しだけ照れたようなはにかむものが滲む。
気さくで優しい人だという印象を受けるその人の言葉に
釣られるようにその手を見詰め、己を軽く握る]
冷たいの、サーシャさんに移してしまいましたよね。
少し心細かったから、手を引いてくれたの、嬉しかった。
[時折言葉遣いが緩むのは心を許し始めた証拠か。
心遣いに感謝しながら、訊ねにこくんと頷いた]
お願いできますか?
――…此方のメイドさん、少し話しかけ難くて。
[雨宿りを了承してくれたのだから親切とは思うけど
あの無表情さが気に掛かり話し掛けるのに勇気がいるのだとも漏らす]
― 大広間 ―
あら。
貴方も、だったんですね。失礼しました。
[その青年>>134から挨拶と共に返ってきた訂正の言葉に、メーフィエは瞬き。
自分もまた「雨宿り客」であると認める言葉を返した。
それからロングテーブルの席に着いたところで、少し離れた暖炉の方から先程の青年からの声が掛かり、振り向いた。]
あぁ、あたしは、メーフィエ。
サーシャさん、ね。それに、其方の方も――、
その、宜しくお願いします。
[暖炉の方に顔を向けると、サーシャが立つ傍にあるソファに、もうひとり若い女>>145の姿が見えた。
この名乗りは、そのふたりに向けたもの。]
─ 客室 ─
[「こちらをお使い下さい」と案内されたのは品良く整えられた部屋。
メイドは「不自由があれば申出を」とだけ言い置き、音もなく去っていって。
一人になり扉に鍵をかけてから部屋を見まわせば、着替えも入浴の準備も既に済まされていた]
…本当に至れり尽くせり、だな。
こんな森の中じゃ維持するのも大変だろうに。
[口に出す言葉は感嘆だが、表情は険しいもの。
此処に来る前から腑に落ちない事はあった、が]
…朝になって雨がやんでいなくても、出ていくべきか。
[下手に首を突っ込むと厄介そうな気がして。
長居しなければ大丈夫だろうと、深く考えることは一旦止め]
─ 客室 ─
しかし。
部屋に風呂がついているのは有り難いな。
[代わり、考えるのは現状のこと。
着替えだけで済ませるのは辛いと思っていたから人目を気にせず入られることは正直助かる。
水が滴る程に濡れた外套を脱ぎ、絞った後ハンガーにかけ。
着ていた服も同じようにしてから、胸に巻いた幅広の包帯を外して湯に浸かる。
雨に冷やされていた体がゆるゆると解けるように湯の温度に馴染んでいくのが解って。
存分に疲れを癒すと、包帯を胸に巻き直して用意されていた着替えを手に取る。
シンプルなパンツとドレスシャツで、別段不思議に思うことなど無いはず、なのだが]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新