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食事は埋もれちゃったな。
林檎…も無理、と。
[白かったふわふわの一部がほんのり色づいている。
その中心に見え隠れする手篭の柄。
ふわふわの波に胡坐をかき、帽子押さえて肩を竦める。
そのままユラユラ漂って辿りつくのは金色のフワフワ]
あれ? 珍しい色のふわふわ。
もしかして原因かな。
え、うそ。いつの間に!?
ゲルダ、ウェンデルしずんでる!
引き上げるの手伝って。
[クリクリの瞳がまん丸こ。
最埋没防止に髪をしっかり掴み、飛んでるゲルダに助力要請。
魔力を伴わない翼は最強で一緒にありがたく脱出成功]
−談話室−
[ウェンデル運搬にはゲルダの多大な奮闘がありました。
こういう時、小さく非力な種族は不便]
ごくろうさま、ゲルダ。
お礼はウェンデルに請求してね。
[壁の角に凭れさせるのはお任せして。
起きてる人に状況を聞き、代わりに寮母の行方報告]
そ。状況わかったら帰って来る筈だ。
待つしかないね。
‥‥‥あつい。
[床の上で むくり 起き上がり]
あれ、れ。ふわふわの海‥‥‥。
[やわらかさとは程遠い場所でがっかりです。]
―談話室―
[こてり 小首傾げ
きょろり ひとみが動く]
?
[くったり 眠る人がちらほら
ぽっかり 浮かぶはてなまーく]
大丈夫‥‥‥?
[反対側のソファのゼルギウスつんつん。]
[ライヒアルトの視線に応え、ゼルギウスの様子を見る。
カクカクしてるのはアレルギーの模様。
見覚えのある症状に、あーあと溜め息]
んー、どうしよ。
回復というより解毒…かな。
治癒はいないし、神聖はダウン中と。
[迷う素振りを見せてる内にツンツンし始める少女がいてた]
あ、起きたんだ。おはよ。
‥‥‥おはよ?
ヌシせんぱいだ。
[人の顔を覚えるのは苦手。
でもヌシは有名だったのでした。]
解毒は、出来るよ。
攻撃系よりそっちのほうが、
筋がいいって言われたくらいだ。
[しょんぼりしかけたけれど、
ふるふると首振って払います。]
せんぱい、習ってないんだ?
[いいながらきょろきょろして水差し発見。]
解毒得意なの?
えらいね。
[習ってないんだ、と訊く声には肩を竦めてお返事代わり。
精霊魔法の回復系が女性専門なのは基本中の基本]
[ぽたり
片手にしずくを受け
つくられる小さな泉]
水の乙女、
清らかなる貴女。
澱みを掬いとり、
流れを正してあげて。
[ゆらゆら 揺れる水の表面]
[そっと 手を口元へと導いて]
えい。
[鼻摘まんで口開けさせて飲ませました。]
[首を傾げるエーファに静かに微笑み返し。
水差しを手に近寄る少女に場を譲る]
じゃ、よろしく。
[実は体力も少な目の種族だったりする。
後輩の少女にゼルギウスの解毒の実地訓練はお任せして
エーファが元寝ていたソファーに、ぽすんと*腰掛けた*]
―食堂/脱出中―
沈んでる……って、ちょ、ウェン先輩ーっ!?
[カヤの言葉にそちらをみやり、ふわふわに埋もれる姿にぎょっとしつつ]
あー、もう……非常事態だし、しゃあないかっ!
[手で引っ張ると自分が巻き込まれそうなので。
束ねて腰に着けていた細鞭を手に取る。
大きく羽ばたいて周辺のふわふわを散らした後、鞭を一振り。
ウェンデルの胴体に巻き付けて、沈まないように確保した]
[魔法が使えれば、異空移動で済むのに、とかぶつぶつ言いつつ、談話室へと無事避難]
非力な乙女に、ムチャやらせないでよねー、もう。
[ウェンデルを壁にもたれさせた後、にこやかなカヤに文句を一つ。
どこが非力だ、という突っ込みは聞きません]
……お礼は……パスでいいわよ。
[続いた言葉にはちょっと疲れたような声を上げ。
その後のエーファ保護やらゼルギウスのダウンやらを窓際でぼんやり眺めていたのだが]
……ちょ。
今の……ナニ?
「……ふわふわに見えたが」
[一瞬視界を過ったパステルカラーに、思わず上がるぽかん、とした声。
グラナートの冷静すぎる突っ込みに、答える余裕は*ちょっとなかった*]
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