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─湖畔─
[紡がれる呪は、覚えのないもの。
しかし、その波動から精霊に由来する魔法であるのは察しがついて]
……っと!
[足元が崩れる感触に、とっさに横へと飛び退く]
あれは余裕なのか、素なのか。
どっちだ。
[ティティエンに怒鳴られながら準備をする様子に思わず突っ込みつつ、白のカードの上に紅を走らせる]
……猛る疾風、刃となりて、駆け行け……疾風刃!
[初手に放つは風のルーン。砕け散ったカードは風の刃を生じさせ、ヴィリーへ向けて、飛んだ]
―丘陵エリア―
『気にいって、もらえたら、うれしいな……。』
[シチがゲルダ>>106にそう言うと、ふと首をもたげて辺りに気をはらった。]
なんかいるみてえだな……。
……熱気探索、感知……
[シチの様子を察して、手のひらに小粒の鉱石をにぎりこみ、意識をそちらに集中する。]
ゲルダ、後ろになんかいるんじゃねーの。
[ちらり、とゲルダの後方をみやった。]
―隔離空間・避難所→隔離結界・風の間―
[一休みを終えて、ふわ回収袋を手に、避難所の次にたどり着いたのはふわふわもそこそこいる空間。
なにかがひそんでる気配はないけども、壁のそこかしこに小さな穴が見える]
こことか捕まえやすそうじゃないかしらん?
[適当にふわを追い込みながら、捕らえようとしたその時]
やぁーん、もう♪
[突風が吹いて、あわてて足元の裾をおさえる。
ふわふわは風に乗ってあたりに舞い散り始めた。
壁の方によると穴に手をやり]
この穴から吹き込んでるみたいね〜、さっきまではたまたま無風だったのかしらん?
[そこかしこの穴から強さもタイミングも不定期な風が吹き込み、ふわふわは風にのって部屋の中を舞っていた]
─結界内
えー、だってさー影輝の術とかは学科混合ばとるろいやるとかでみれるけどー。
同じ学科同士の戦いって中々観る機会ってないじゃん?
在校生VS卒業生のカードなんてそれに輪をかけてめずらしーんだよー?
見逃すほーがもったいないってー。
『馬鹿、彼の言うとおりだろ。
大体お前はそんな余裕持ってていい立場じゃないっていい加減自覚をだな…』
もー、クロウまでそんなかたいこと言わなくてもいいのにー…!
わかったわかった、欠片あつめいくってばー…
[リーだけじゃなくこちらにもお説教するティティエン>>82には、お説教何処吹く風といった感じに口答えする少女だったが。
肩の鴉からも同じようにお説教されるとさすがに堪えるようでいやっそーに眉をひそめて降参しました。
さすがにお説教サラウンドはきついです。]
そんじゃ、私ちょっと欠片あつめてくるねー。
―隔離空間→―
[そんな中かかった声にカードを手にし、裾は風まかせになり…]
『めくれてるっ!めくれてるっ!』
別に誰にも見られてないし、大丈夫〜よん♪
『じゃあ、なんでさっきおさえたんだよっ!』
[突っ込みには涼しい顔でカードに語りかけた]
そうね〜、もちはもちやに、詳しい分析は任せて、現場は事態の収集優先よね〜♪
でも、なんかちらっと聞いただけでもやっかいそうな相手ね〜♪
[そもそも、それなりの人物であるはずのライヒアルトが問題視するほどには、と冷静な分析は心の内だけに、続いてかかった声にすぐに思考は途切れ]
は〜い♪そっちも頑張って頂戴ね〜♪
[探索はそこで一度打ちきり、魔獣の欠片探しに行こうとカードを手にして意識を集中しはじめた]
さーて、どーしよーねー。
とりあえず水から離れるとしてー、どーせなら周り気にせず燃やせるとこがいいなー。
『…とすると、草原や林付近からは離れた方がいいな…
岩場があれば良いんだが。』
んー…岩場かー。
あ、そーいやあっちに無かったっけ。
ほら、滝とかあったとこ。
『…おもいっきり水に近いが大丈夫か。』
大丈夫だ、問題ない。
[ヴィリーと彼にお説教してて気付いてないっぽいティティエンに手を振り、歩き始めながら肩のクロウに話しかけ。
なんやかんや騒がしくしながら岩場へと向かった。]
─ →岩場エリア─
―丘陵エリア―
大切にさせてもらおう。
[シチとハインリヒにもらった石はポケットにしまわれた。
気配を指摘されれば抱えていた本を一冊残し、残りは地面に落とした]
上からも何か来ているようだが。
[と言いながら、背後と上空どちらにも目を向けずに、傍目マイペースに分厚い本を開く]
一人一つ担当と行こうか。
[顔を上げ、ハインリヒを見た]
─湖畔─
[素でお馬鹿行動を起こした後、迫り来るのは風の刃]
おっは、来たどー。
坤甲、金剛たる堅固なる地壁。
守護せし力、眼前に現れん!
[八卦にて坤を示す符と、十干にて甲を示す符。それらを取り出し宙へと放る。ひら、と舞い砕けたそれは、地面から土壁を競り上がらせ。風の刃の威力を減じさせる。防ぎきれなかった分はリーの身へと届き、右肩に紅い線を走らせた]
あだー、足ぃねがったが。
震丙、伸長しませい鳴動せし雷(いかづち)。
穿つ力、矢となり駆けん!
[更に二枚、震を示す符と丙を示す符を投げ、雷光の矢を作り為す。雷鳴を轟かせ、ライヒアルトを貫かんと宙を駆けた]
[符を使う時だけは訛らないらしい]
―丘陵エリア―
おいおい、本をそんな雑に扱うもんじゃねえよ。
じゃ、俺は空をやるよ。あんたは後ろのそれ、頼んだ。
[こちらをまっすぐ見てくるゲルダの様子に苦笑しながら、空の怪鳥を見やった。
じゃらり、と石を握る。]
―湖面エリア・湖の中―
[足に絡まった藻をはずそうとワニは激しくもがいている。
水の流れで黒に近い髪がゆれるのをすこし邪魔に思いながら、近くにいた水精霊に力をかしてくれるよう頼んだ]
流るる水よ、形なきもの。
凍てつく刃となりてかの者を切り裂け!
[鋭い氷の刃をつくりだしてワニのクリーチャーへと放つ。
逃れることの出来ないクリーチャーを氷の刃が襲った]
─岩場エリア─
おー、いるいるー☆
んじゃ早速〜…
『いや待て、まず魔力探知をして実際に欠片が実体化したものを識別してk…』
[着いた岩場には大きな鳥が数羽集まっているのが見えて。
媒体である眼鏡を左手でくいっとあげた少女を見て、肩にのった鴉は慌てて制止しようとしたのだが。
天をさすよに伸ばされた少女の右の指先には、既にマナが凝縮されていた。]
―湖畔エリア・湖の中―
[やはり間近に水精霊がいる場所で使う術はとても威力が強くなる。
あっというまにワニを撃退してしまったことにほっとしながら水精霊には有賀と、と感謝を向けて]
あ、そだ、欠片の回収回収。
[慌てて回収袋を取り出してワニから出た欠片を回収した]
─湖畔─
へぇ……実際に見るのは、初めて、だな。
[独自の符を用いての符術の存在は知っていたが、現物を見るのは初めてだった。
天鵞絨に宿るのは、好奇のいろ。
もっとも、それはこちらへと駆ける雷光の矢に掻き消えて]
雷撃導く樹の力、雷捕らえし標となれ! 雷避の垣!
[『樹』のルーンを描いたカードを地面に叩きつける。
現れるのは複雑に幹を絡み合わせる緑の立ち木。
雷撃と対成す翠樹の力を秘めたそれは雷光の矢の力を引き寄せはするものの、消し去るには至らず。
左の肩に、走る、衝撃]
……中々、やる、な……んーじゃ、こういうのは、どうかなっ!
全てにありて何れにもなき影の力、集い、空翔る刃となれ! 影飛刃!
[お返し、とばかりに投げるのは、『影』のルーンを描いたカード。
砕け散った白から濃紫の刃が三本生み出され、複雑に乱舞しながらヴィリーへと向かう]
そーれ、焼き鳥になっちゃえーーーーーー☆
『待てといっとるだろうがああああああああ!!!
それといい加減まともな呪文を覚えろおおおお!!!!』
[苦労性な鴉の叫びは肝心の少女には届かないのか、めがっさ良い笑顔で狙った鳥に放たれた炎の玉は結構なでかさで。
幸か不幸かそのおかげで他にいた鳥たちは一斉に飛んで逃げていって、残ったのはただ一羽、だったのだが。]
ありゃ。火力足りなかったか。
レアなまんまだ。
『レアとかいうなレアとか。』
[割かし焦げてはいるけれど、ピンピンしてるっぽい鳥を見て、残念そうな顔をした。
主に残念な理由で。]
―草原エリア―
距離がある時は弾けちゃ駄目。
[反省をこめて再度詠唱。
Uターンして突っ込んでくる馴鹿にすれ違いざま杖を突きつける]
Energiebrandung!
―湖畔エリア・湖の中―
[結構な数を回収して小さく息をつく。
クリーチャーを形作っていた欠片を回収したからこちらはもう大丈夫と判断して。
同じように水蛇と相対しているローザはどうだろう、と心配そうな視線を向けた。
水の中でみる彼女ははやりなにも着ていない上半身を露しているが、さすがにいまはそんなことに気をとられている余裕はなくて、手子摺っているようなら、拘束が弱まる瞬間に再度捕縛する術を行使するつもりで術を練った]
―丘陵エリア―
[雑に扱っているつもりはなかったらしく、少し首を傾げたが]
了解だ。
[ハインリヒに返答して、本に目を落とす。
背後の気配は熊のような生物を模した巨大クリーチャー。
振り返らずに、本の中の一文を人差し指でつとなぞる]
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