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あー、そこの、熱出てそーなにーちゃん、なんならついでに二階に連れてくぜ?
[この場で一番具合が悪そうに見えた若い修道士に、声をかけたのは、気まぐれだったか。クレメンス辺りが、自分が連れていくといえば譲るだろうが、本人が了承すれば、真面目に二階に運んでいくつもり**]
[青ざめながら大丈夫と>>107言う主の肩に手を置いて、多少強引に近くから椅子を引いてきてそこに座らせた。素直>>115なのは良い事だね、とこれも内心で。]
そうそ。……ま旦那だけじゃなくてエステル姐さんとか知ったらおっそろしい事になるから、戒厳令でも敷いてるのかもしれんケド。
[表情を読んだのか、そんな言葉を呟いて。
手を離した後にまた視線が動いたのを見れば、んーと少し考えるように。]
あー、フォルカーはなんつーか。
友達…というか。
狩りの弟子?ボヤキ相手?自衛団睨まれナカーマ?
[適当に言ったが、どれもだいたい合っていたと思う。]
よろしい
[そして行動にまで移してもらいたいものだが、エーリッヒも素直に頷いた>>121のでよしとして]
特にエーリッヒさんのはねぇ。
本来の薬と、更に薬から出る副作用をとめるための薬が必要だもんね。
[かなり悪くなると倍々になっていく。ゆえにさっさと良好になってもらわねば、洒落にならないのは当人もわかってることだろう]
別に、ないがしろにしてるわけじゃ。
[エーリには意地を張ろうとしたものの。>>118
ゲルダからもナータのことまで出されて諭されれば、もう大人しくなるしかなかった。>>127]
咳は少し。喉はそんなに痛くないです。
[ゼルギウスの問診に簡潔に答えて、はぁと息を吐いた。熱い。>>125]
―→二階の部屋―
エーファが謝ることじゃないよ。悪いのは言いがかりつける向こうだ。
[謝るエーファにはそうはっきりと言ってから、他の人の話を聞くよりは部屋の確保を先にしようと思い]
それじゃあ、行こうかエーファ。
[エーファを連れて二階へと向かった。
そのうちの左の一番奥の部屋に二人で行ってから、エーファの傍にしばらく*一緒にいた*]
[ゲルダが掲げた毛布>>104を彼女が言うように
おとうとに、と思ったがそれは叶わず]
いえ、お役にたてたなら何よりです。
これはこの奥のリネン室からお借りしたものですが……
[リネン室がある方を指差して説明するも
彼女に持って行かせようという気はないらしく]
では、それは此方でお預かりしますね。
[両の手をゲルダの持つ毛布へと差し伸べてみせた]
ふぅん?
てーことは…今までは人狼としての自覚は全くなかったわけか。
自覚ないまま生を終えるのも居るってのは聞いた事あっけど…。
このタイミングでの覚醒か、何か嫌な予感がするな。
[覚醒せざるを得ない状況になった可能性があるよな。
まさかなー、無いと良いなー、とか思ってると聞こえてくる、リートのコエ。
まだ信じ切れて無いっぽいな、自分が人狼だってこと。
無理もねぇかぁ]
まぁあれだ。
一気に情報が頭に入って整理出来てねぇだろうし、一旦寝たらどうだ?
調子も悪そうだしな。
[聖職者達と、カウンターから離れて行ったゼルギウスがリートの傍にいるのを知ってたから、オレはそう言ってリートに休むよう促した]
あ、座るくらい自分で…もう。
…ありがとう、アーベル。
アーベルも、ヴァルターに似てきたみたい。
[>>131肩に手を置かれ座らせてもらい。
礼は言ったものの、ぽつりと零したのはここまで手間をかけてしまっていることが恥ずかしくて。
執事とゼルの母のことには、そうよね、と頬に手を当て頷いた。
フォルカーの名を聞けば、以前にお話で聞いたかしら?と首を傾げつつ。]
そうだったの、フォルカーちゃん、ね。
エーファちゃんの、お姉さん…かしら?
[そう言ったのは、エーファに寄り添うフォルカーの様子がナターリエとライヒアルトのそれに似ていたから。]
[兄のような人の言葉に、更にウッと詰まった。>>129
その辺りの実体験は一通りしているわけで。
それでもまだ横にならないのは、倒れるまでにはなっていないという根拠レスな確信と、横になったら起き上がれなくなりそうな気分から]
あ、ああ。
手か肩を貸していただければ。
[顔に覚えのない相手でも、その申し出は渡りに船だった。>>130
ふらふらしながらソファから立ち上がろうとする。
顔が真っ赤なのは熱のせいばかりでもなかったかもしれない]
ですよねー。
逃げたくても逃げれない状態は遠慮願いたいところだったんですがね。
[肩を竦めてから]
あぁ、お好きなようにどうぞ。
気にしないですから。
[と言って、ライヒアルトが部屋に戻るようなら手を貸すつもり*。*]
[本当に限界を知ってます?とでもいいたげな眼差しをしっかりエーリッヒ>>128には送りましたが、それよりも先に]
ふむふむ、咳と喉が…
[ここでは薬の調合もできやしない。いや後で探せばできるのかもしれないが、風邪薬だけでも多種類存在するため、あまりに個性的な病状でもなければ問題もなく]
はい。この粉薬。飲む前にできれば食事を…なんでもいいから取ってくれ、胃を動かしてからのほうが効果がいいから。無理な場合はこっちの丸薬も合わせて飲むように。
もしも何か変化が起きたら教えてくれ。
[と、普段の無意識に発動していた避けるような態度はなかっただろう。薬の説明を交えながら簡潔に症状を応えたライヒアルト>>134へ今日の分と経過観察という意味もあって、何回か分渡した]
人狼は伝承の中の存在だと。
昔はいても今はいないと。そう思ってた。
[教会の資料はその実在を感じさせるものがちゃんとあって。
けれど遠い世界の話だと、友人に言ったように思っていたのに]
……そうする。
頭、痛い。
[ゼルギウスには言わなかった事実を一つ伝えた。
これは風邪の症状や熱のそれとは違うと、無意識下では知っている。そう。認めたくない。認めてしまったら]
俺は、神に仕えるものだ。
[今まで積み上げてきたものが無に還るような気がして]
ありがとう、リエル。
[一方で気遣ってくれる「仲間」に感謝をする。その矛盾]
――…そういうものなのですか。
[無駄に健康な女にはエーリッヒの言葉>>128がピンと来なかったようで
一度瞬いて不思議そうに頸を傾げる。
けれど彼が偽りを言っているようにも見えなかったから
やがて素直に頷いてその言葉を受け取った。
ゼルギウスによる診察>>143につとライヒアルトの方へと眼差しを戻し]
お義兄さまも消化にいいものをって言ってたし……
ラーイ、ミルク粥くらいなら、食べられる?
[薬を飲むなら、と、ライヒアルトに問い掛けた]
そんで、ヴァルターさんもやってきて俺が傍に居たら、無言で睨まれるんだろうなぁ。
[なんとなくたやすく想像がつくことにブリジット>>133と同じく苦笑して]
そうそう、病は気からっていうし、悩むより笑ってたほうがお得だ。
無意識で居てもらっても困るが意識しすぎてもダメと難しいけどね。
[表情が少しでも和らいだことにほっとしながら言った]
[ライヒアルトに声をかけて行くヴィリーにオレは小さく肩を竦めた。
迷惑掛けたりはしねぇとは思うけど、どうにも不安が勝るな]
さって、使ったもの片付けるか。
[ゼルギウスに出したマグカップと、ヴィリーに出したグラス。
それとステアに使ったマドラーやお湯を入れたポットと洗いものは少なくない。
それらを持ってオレはカウンターから厨房へと入って行った]
[頸を振るゲルダ>>145に瞬きをした。
伸ばした手は彼女が持つ毛布に届かぬまま。
迷うように視線を彷徨わせるが彼女の厚意を素直に受けることにした]
ありがとうございます、ゲルダさん。
[小さく頭を下げて感謝の言葉を向ける]
まぁまぁほら遠慮せず……って。
えええ!
ねーよ、俺旦那た真反対と思ってたんだケド。
[主の言葉に>>139珍しく群青の目を開いて、素で驚いた後で遠い目をした。
やだなーと思っているのがすぐ分る顔だ。
フォルカーの事は、名前を教えた記憶はなかったが、数度程度なら主の話のネタに持ってきたように思う。大抵狩りの話が中心で、彼女の事情やらは語ることも無かっただろうが。]
そうそ、妹が居るって聞いてたから多分そだろうネ。
会った事無いから、初見じゃ分らなかったけど…。
[性格はともかく、並ぶと流石に似てるもんだねぇとは上を見ながら呟いた。]
そりゃねぇ…うん。
ま、よくなるにこしたことはないってね。
[強い薬は逆に毒になる。というのも含めて難しいのだ。と口には出さずにいって]
んじゃま、ゆっくり休んでね。
[と、二階に行くエーリッヒを見送った]
─二階・個室─
……まったく、もう。
[小さく呟いて、翠を向けるのは机の上に出した書きかけのレポートと、研究資料。
そちらに近づくと、一際目立つ黒の革表紙の本を手に取り、ぱらぱらとページをめくった]
……興味は、あったよ。
だから、知りたいと思った。
けれど……。
[はあ、と。零れ落ちるのは、ため息]
何ができるって訳でもないのに。
……実体験なんて、冗談じゃ……。
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