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喜んで手伝うよ、エーリッヒ。
大したことは出来ないけど。
[クロエの料理は繊細なものではない。
見た目よりも一人暮らしを支える程度の、最低限だ。
それでも手がないよりは良かろうと名乗りをあげ、]
カルメンも手伝うだろ?
[笑顔でしっかり、女友達を巻き込んだ**]
うちワーテルゾーイ作るー。
パンも焼いとくなー。
[パン焼くのは専門やー、譲らんで。
ワーテルゾーイっちゅーんは、うちの故郷の料理なんよ。
肉と野菜とクリームあったら作れるさかい、大人数ん時も重宝すんで。
そないなわけで、うちは料理手伝うためにしばらく厨房籠もってん。
他に厨房入る人おったら手伝ってもらお]
[味?
流石に食えへんもんは出さんで!]
[そん後は皆して食事したり、借りる部屋決めたり、ベス愛で倒したり、ミリィに愛で倒されたり、色々あってん。
そん頃にはもう、外は嵐っちゅーてもええ様相やった。
樹がぶつかる音とか、なんかが飛んでく音とか。
雪が窓にぶつかる音も凄かったで。
こんなん絶対外には出れへん。
人なんて軽々ぶっ飛びそうやったわ]
朝には落ち着いとったらええんやけどなぁ。
[明日もパン届けなあかんとこあんねん。
いつもやったら前日に準備しよるけど、出来へんから朝早ぅに準備せなあかん。
今日は早よ寝て、明日落ち着いたら直ぐ出れるようしとこかな。
そう思たから、うちは早めん寝て、早起き出来るようにしたんや]
─ 翌朝 ─
[普段から早起きの習慣つけといたお陰か、きちんと早起き出来た。
お兄ちゃんの教育の賜物やんな…。
朝ちゃんと起きんと怖かったさかい]
お、風止んどるやん!
[借りた部屋の窓から見た外の景色は滅茶苦茶やったけど、風は吹いてへんかった。
これやったら帰れるで。
うちは手早く身支度整えて、エントランスホールん降りたんや。
そしたら丁度ギュンターさんも屋敷の奥から出て来てん。
顔でも洗ろてたんかな、やっぱ歳食うと朝早いんやろか。
そう思うたけど、口には出さんで笑顔見したんや]
ギュンターさん、おはようさんやー。
昨日は泊めてくれはって感謝します。
うち、仕事あるさかいお暇さしてもらうわ。
今回の礼は後日改めてさせてもらうさかい、また今度に。
[そないに挨拶したら、気ぃつけるよう言われた。
それに頷き返して、うちはギュンターさん家出てん。
外は寒ぅけど、風はあらへん。
うちは足元に気ぃつけて村に向かってったんや]
─ 急流付近 ─
[はぁ〜……しゃーない話やけど、またあん橋渡らなあかんのやなぁ。
気ぃ滅入るわぁ。
愚痴ゆぅてもしゃーないさかい、口にはせんけど、村に近付くにつれて緊張してまうのもしゃーないよな]
もう少しやんな……よっし。
[気合入れ直して先に進んでく。
徐々にぎこちない動きになってったけど、そろそろと足進めて行ったん。
……やけど、途中でそん足が止まってもうた]
─── あれ?
うち、道間違えたやろか。
[いつもなら見えてくる橋が見えへんねん。
やから道間違うたかと思たんやけど…]
…道間違うはずあらへんな。
ここ、森ん入ろ思わん限り、一本道のはずやし。
[なんこれ、おかしいやろ。
道は間違うてへんはずや。
なんで、なんでや]
……… なんで、橋 ────
[うそや]
なんで橋、無いねん ────!!
[目の前には急流しかあらへん。
思わず急流覗き込んで、足が竦んだ。
あかん、足に力入らへん…!]
ひゃ!
[後退った拍子にカクンて膝落ちて、うちは尻餅ついてもうた。
雪の上やったから痛みはあらへんけど、めっちゃ冷たい。
冷たいけど、足が動かへんかった]
い……いや、や…。
お兄ちゃん、助けてぇな…!
[橋が無ぅなったことと、昔ん記憶が蘇って動けんなってもうた。
溺れた時にも叫んだことが口から出たけど、お兄ちゃんはそこにはおらん。
泣きそうんなって、ぎゅって目ぇ瞑った。
川見んかったらそんうち動けるようになるかもしれん。
やからうち、動けるようんなるまで尻餅ついたまましばらく目ぇ瞑っとったんや*]
―回想―
はぁい、後で部屋に持って行きます。
[カルメン>>30に微笑み返し。
ベッドカバーが置かれた場所を確認すると、ぺこりとお辞儀をして、礼とした。]
ほんと!?
私でもできるの?
わぁ…今度ね、絶対よ!
[ローザの言葉>>39にきゃっきゃ、と喜ぶ様は少女を幼く見せたかもしれない。
愛で倒す云々は、姉と慕う人たちだし、愛で倒されてもいいかな、と思った。
……ほんのり祖父の視線が刺さったが。
新たな客人>>75が現れれば、首をこてりと傾げつつローザの後ろへと隠れた。]
―回想2―
あ。あ。
あたしも手伝うー!
[エーリッヒの言葉>>128に少女も挙手した。
今まで少女が食事を作る機会があるなら、そのまま手伝うのだが。
手伝う人数が多いのなら運ぶ方を手伝う事となるか。]
―回想3―
[その後は、泊まる人たちと一緒に食事して、会話して。
ベッドカバーは早速新しい物と取り替えたり、
姉と慕う二人に愛で倒されたり、
ローザが愛で倒されてるのにちょっと参加してみたり。]
……明日、天気良くなってるといいな。
[そんな事を呟きながら、眠りについた。*]
―翌朝―
[少女が目が覚めたのは、朝のそこそこ早い時間で。]
………ねむい、の。
[くし、と眼をこすった後、服を新たなものに着替え。]
[その直後、扉を叩く音が響けば、そのまま開けて。]
…お祖父ちゃん?
どうしたの?
[祖父であるギュンターが自室の前にいて。
疑問を口にしたら、昨夜の事を聞かれ。]
大丈夫けど、……なにかあったの?
[不思議に思って、祖父に問うたものの。
その問いに祖父は答えてくれずに広間へと向かう為に階下に降りていった。]
……変なお祖父ちゃん。
[首を傾げた後、少女も広間へと向かう為に階下へと向かった。]
― 嵐前/広間 ―
それがいい。
ここにいれば安心。
[外を見て寒いのは心細くなるからだろう。
幼い頃は彼も特にそうだった。祖父は人と触れ合うのを好まない人だったから、暖炉の傍で毛皮にすっぽり包まって震えながら夜を過ごしたこともある。
それに慣れてしまうと今度は自分でも人と触れ合うのが得意でなくなってしまった。女性は特に。断念してくれなければ、慌てて紅茶が大変なことになっていたかもしれない]
……片付けるのなら。
[手伝い募集は女性達が率先して挙手してたので、後片付けの方に手をあげて。夕飯もいただき、部屋で休んだ**]
─広間─
[僅かな時間を経て、こめかみに当てられた手は外れる。
心配そうな視線>>106に気づけば、何でもないという風に首を振ってみせた]
嗚呼、旅のお方ですか。
外は随分と荒れているようですね。お辛かったでしょう。
[村の者ではない姿>>75が広間に現れた時、髪の乱れはまだ残っていたか。
眉を寄せて労わる言葉を掛けた後、周囲が宿泊を申し出る声も聞き、少し考えて]
……今から橋を渡るのは難儀だろうな。
ギュンター殿、もし宜しければ我々にも部屋をお貸しいただけませんか。
[シスターを見、次に家主を見て、そう申し出た]
む。あまり多くても邪魔になるか。
もし手が足りぬようなら言ってくれたまえ。
[食事の準備の手伝い>>128へは、既に立候補者が何人かいた為、それだけを申し出る。
必要なくとも自分の分の片付けくらいはしただろう]
明日は朝早くに発つから、その心算で。
[広間を後にする際にはパンの籠を持ち、肉は明日の朝取りに向かうことにして。
シスターにそう言付けてから、挨拶をして借りた部屋へと向かった]
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