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[老婆の言葉にしばし考えて、]
"あのひと しろ みえた …きば つめ しっぽ ない"
[たどたどしくもなんとか伝えようとしている。]
死んだ人は死んだ人…か。
そうね、グレンが戻ってくる事は無いもの。
[ギルバートに、]
…優しい女になりたいわ。
でも、怖いの。それに…あたし、明日シャーロットが殺される事を…考えてる。優しくなんて無い。
あたしの父親は今、ブタ小屋にぶち込まれちまってる様な酷い年寄りだけど、人狼事件の被害者で生き残りだったのかもしれない。
何が言いたいか分からなくなって来たわ。
これから、あたし達、人狼と出会うことになる。
[ギルバートの言葉に、]
奥の作業部屋に寝間着が無いかあたしは探してくるわね。…おやすみなさい。
[おもいだしたように、はっと。]
"きこえた"
[その後、]
嫌だ!助けてくれ!!死にたくねぇっ!!
[そこだけはっきりと、この国の言葉で。
男性の彼の言うようなイントネーションで。]
─会議室─
復讐。
[そう言ったあとでまた軽く就寝の挨拶をしてシャーロットを運んで行ったギルバートの言葉を繰り返してみる]
キャロルさんの事はよく分からない…。ギルバートさんは少し、そう、きっと人間なんじゃないかと…思うけど。
デボラさんの言うことは実は、私はよく分からない。それでもシャーロットは狼だってデボラさんは言った。
シャーロットを………るの?
[キャロルが階上へ上がって行くのを見てからまた硝子に向かう]
─二階・祭事泊まり込み用の部屋→シャーロットの部屋─
[箪笥の中から比較的新しい寝間着を発見して、すでに寝かされているシャーロットの元へ運ぶ。着替えを自分がしていいのか悩ましく、結局彼女の衣服の襟元だけを緩めて、枕元に寝間着を置いた。少し考えてから、デボラとミッキーの言葉とアーヴァイン殺害死の旨をメモに書留め、寝間着と共に置く。]
…あたしはどうしよう。
アーヴァインが殺された今、家に戻る機会は最後になるかもしれない。人狼事件の記録が──あの親父は兎も角、ママなら。
[海辺の夜闇は深い。]
[カミーラの言葉を反芻し、頭の中で自分の言語に戻して、間違いがないことを確かめる。
そしてカミーラに、それがここでは『霊能者』と呼ばれる能力であること、同じ力を持つとネリーが主張しているが、その能力の持ち主は一人しかいないはずであることを伝える。
さらに、『霊』や『狼』といった単語も彼女が自分で使えるよう、口に含んで説明した]
[彼は、デボラが「霊」や「狼」と英語で含めるように言って聞かせているのを見ている。
ネリーの視線を感じると、そちらを一度見た。]
何…かしらね。
[窓を背にして窓枠へ軽く腰掛ける。
さっきの声は何だったのかと。デボラがカミーラと話した内容は何なのかを訊ねてから、帰る*つもりだ*]
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