情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
<薄っすらと雪が、地面を白く染めていく。
けれども積もることはなく、ただ、色を変えるだけ。
靴の爪先が、細かな結晶を蹴る>
[本物と、まるで変わりはない。
旋律からつたない音へと変わった音を探すように、足は廃墟の奥に向いた。
その発生源のある場所は、一度赴いた事があった。
ゆえに、辿り着くのは容易。
途中の争いの音は聞こえたが、立ち止まりはしなかった。]
…………。
[白い球体が少女の瞬きにあわせ明滅する。
目の前にはユリアンとユリアンのおともだち。
目線を合わせるユリアンにおずおずと。
…靴のことを言われても、
それが何かを知っていても、少女自身用は持っておらず。
困ったように眉を八の字。]
[背中を向けられれば、瞬間泣きそうになる。
……発された言葉に、言われたとおりしがみついて
泣きそうになったのとは違う理由で泣きはじめ]
[冷えた指先を、一度握って、緩める。
モニタを操作するボードへと、歩み寄って。
撫ぜるように触れると、何処か慣れた手つきで操り始めた。
幾つも並ぶモニタに映し出されるのは、各エリアの中継。
散らばる人影を追う様に、視点を切り替えながら
必要な映像だけ、拾い上げてゆく。
接続を切り替えて、録画。転送。]
……こんなもんですかね。
[点滅するDL完了の文字。悴む指先でキーを叩いて、画面を終了させる。
――と、僅かに強まった白の舞に、小さく舌打ちを零した。]
[跳ね上げられた糸を、引き戻し]
ああ……立ち止まってたら、何にも掴めやしない。
[だからこそ]
俺は、先に進む……それを阻むなら、ぶち破るのみ!
[言葉と共に、迫る雷撃に、舌打ち一つ。
一条は避けられたものの、時間差で来るもう一条は、態勢的に完全には避けきれず]
ちっ……。
Tanzen Sie einen Faden!
[念を強めた糸を叩きつけるように舞わせ、力の拡散を試みつつ、後退して、直撃だけは回避した。
それでも、伝わる衝撃はかなり、大きい]
[ぽつぽつと紡がれる歌声は発音も危うげで。
到底彼のものと似ても似付きやしないけど。
そういえば、アーベルは何処へ行っただろう。
遠くなければ、空から探せば見つけられる。
そう思い、窓にまた足をかけようとして寒さにふると震える]
――さむ、い。
[近付く者の気配には、まだ気付かずに]
……、だから。
[――室内で凍死する心算は、無いんですがね。
直ぐに弱まった六花の舞を見上げて、眉を寄せる。
この降り頻る白の原因も、仕掛けも判っては居るのだが――
判っていたところで、少なくとも現状対処する術は
…残念ながら、持ち合わせて居ないのだし。]
――、…。
[溜息を零して。再び、キーを叩く。
再度モニタに映し出されるのは、――白を降らした少女。
右下に表示された、場所を示す数値を記憶に入れると
素早い手付きで――僅か苛立ち交じりに、画面を閉じた。]
[背中で泣き出した李雪についてきたらしい藍苺が若干気まずそうに姿をあらわしたのを見れば、僅かに苦笑する。
猫はするすると定位置の肩に乗り、ちらりと金の少女のほうを振り向いたが尻尾をくるりとくねらせれば、どっちもどっち、とばかりににゃーと鳴いた]
…じゃ、お先。お前も風邪引く前に戻れよー。
[李雪を背負って立ち上がると、手を触れない主の変わりに黒い仔猫は尻尾を間歩く振ってにゃあと鳴き。
しばらくして、二人の姿はメディカルルームへと移り、ベッドの上に李雪を降ろせば、無言のまま手当てを始める]
−そしてメディカルルームへ−
破れるものならね。
[雷撃の軌道を追うようにして距離を縮める。
刃に纏わせた雷光の音が高くなり、白色の光となる]
こちらも掴みたいものがある。
[後退し糸で迎撃するのを見て、更に一歩踏み込む。
浮揚に回していた力が一時下がり、片足が地面についた。
そのまま左手の刃を突き込むようにアーベルへと伸ばす]
簡単に破れるとは思うな。
生き物たちは肩を寄せ合って、
厳しい冬の寒さにも耐えていく。
けれど、ひとりぼっちの子は?
雪をにくいと怨むのでしょうか、
それともきれいと思うでしょうか。
<灰色の空を舞う白はうつくしい。
生を奪う冷たさを有しているなど思えぬほどに>
……寒いのなら、暖めてあげようか。
[声は、イレーネの背後から。]
[背後からの声に、室内を振り向く。
謎かけのように紡がれる言葉には]
ううん、別に――良い。
このくらいならまだ凍えないもの。
それに、寒い時はね。
温かいものをいっぱい感じられるんだよ。
[そう言って、手を自分の頬に当てて見せる。
冷たい指先は頬の熱を温かいと感じ、
掌の中心に触れる頬は掌を温かいと感じる]
……はっ……そうでなきゃ、面白くねぇってな!
[簡単に、という言葉に、笑う。
突き出される、白く輝く雷光の刃。
まともに食らえば、さすがに身は持ちそうになく。
雷撃を迎撃した後、一時力を失っていた糸に再び念を込める]
Verhaften Sie meinen Feind!
[命じるのは捕縛。
刃がこちらに到達する前に、本体を押さえ込もうと。
地面に落ちていた糸が力を得て、ティルを中心に螺旋状に舞い上がる]
[モニタ越しに映る映像には、白は存在しない。
在るのは、ただ、寒々とした鉄色の残骸の群れ。
月は煌々と地面を照らしている。]
[猫の声に球体6つ、緩やかに明滅。
球体は少女を背負ったユリアンを取り囲んで。]
[おともだちと一緒にユリアンの背に揺られながら
着いたのは、前にいた場所を思い出すお部屋。]
…………。
[そっと、寝台に降ろされ、
そっと触れられて、その足の痛さにやっと気づく。]
[寒いと感じるのは、雪が冷たいから。
冷たい雪が降るから、ではない。
ならば、イレーネが温かいと感じるのは、
――温かいと知っているから?
同じように頬に手を当てても、頬が指先の冷たさを感じるだけだった。
体温を奪っていくようにしか、思えない。]
……わたしには、わからないみたい。
[首を傾げた。
しゃらり。
玉は絶えず、音を奏でている。黒は、深い。
それは、聞こうとせずとも、脳に直接伝わっていく。]
<雪は変わらず降り積もる>
[むすっとした表情のまま、手馴れた様子で消毒し、薬を塗布し、くるくると包帯を巻く。
その瞳は一度も李雪を見なかったし、ましてや声を発する様子もなく。
傷の手当が終わればわざと大儀そうにひとつため息をついて巻き終わった包帯の端をぽん、と叩いた。
終わり、と]
楽しむか。
確かに我らは悪魔とすら踊るもの。
[刃を突き込む直前、周囲の糸に視界すらも塞がれる。
刃ともなりうる糸に絡め取られるわけにはいかず]
Wendung!
[その身体に達する前に刃の軌道を変え、糸の一部を切り裂くように掻き分けて。
白刃に纏わせていた力を己の足元へと集中させた。
踏み込んでいた足を撓め、宙にあった足で作り出した磁場を蹴る。
包み込まれるよりも一瞬だけ早く上空へと跳び上がり、空を蹴るようにして後方へと移動して]
流石だよ、本当に。
[体勢を整え直しながら、再び刃へと雷光を這わせた]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新