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[受け取ったタオルを簡単に畳みながら。
人狼は既に排除されたのか、まだなのかは分からなかったが]
人狼退治には、牧師…異端審問官の方が。
[だからいずれは。
そこまで言って]
……怖い?
[首を小さく傾げ]
…お嬢様は、怯えていらっしゃいました。
[自分は怖くはない。その筈だけれど。
その後の言葉に眉を寄せる]
……捕まって、ない?
おじょうさま『は』?
[訝しげな表情]
[が、][問い掛けられ]
うん。つかまえたじんろうはころす。ちがう?
ネリーは「みつけた」といったけど、「もうころした」いってない。まだ、じんろうは、いきてる。
[ハ、と思い至った様な表情で]
……トビー。
かぎ、はずしてきた。はやくもどらないと。きけん。
[不安げな][落ち着かぬ素振り。]
トビーのところ、もどる。
ネリー、ありがとう。ネリーも、きをつけないと。
ヘンリエッタ。ひとり。
[メイド姿の女性に軽く会釈して]
[慌しく厨房を出て行く。]
[急ぎ][憶えている限りの記憶を辿って]
[迷いながらも二階の客室へ]
[やっとトビーの眠る部屋を見つけると]
[安堵の吐息。]
私は……いえ。
それ程までには。
[軽く苦笑する。憎しみのほうが強かった、とは言わず]
…ああ。
[後の説明にはそういうことか、と]
もうすぐ、殺される筈です。
……もう。終わります。
[言い聞かせるような言葉は男性に向けたものか、自身に向けたものか]
[トビーのしていた様に][内鍵を掛け]
[彼の眠る寝台に][物音を立てぬよう][静かに忍び寄る。]
[あどけない寝顔]
[乱れた上掛けを掛け直し]
…危険?
[また少し眉を寄せて。
だが彼はまだ殺されてないと思っていたから、そのせいだと思い直す。
トビーという言葉に、あの少年を思い浮かべる。いつの間に仲良くなったのだろうか]
[寝台を見る]
[それは、少年一人には随分と大きなもので]
[もう一人位は寝られそうなスペースはあるものの]
……
[怯えの色][目が泳ぎ][諦めた様な嘆息]
[暖炉に火を入れ]
[カーテンやテーブルクロスを外し][包まり]
[炉辺で丸くなって、横になる]
[赤く照らす火の]
[踊る様に魅入る内]
[浅い睡りへと*堕ちて行く。*]
…そろそろ、お休みになられたほうが良いでしょう。
お身体にも障ります。
[広間に一人残っていた少女に声をかけて。
少女を伴い、自室へと*向かう*]
―ニ階・客室 朝―
[ ――結局、青年は其の最期を目にする事は無かった。
静寂に包まれた此の部屋で、睡りについたのは大分遅くの事。然れど目覚めは早く、結果的に殆ど睡眠は取れていない。眠気は無いのに躰は休息を欲している様で、揺らぎかける頭を押え緩々と首を振り、寝台の端に腰掛けた。
昨夜の服装から上着だけを脱ぎ胸元を緩めた白のシャツの下、先日程では無いにせよ僅かに汗ばんだ肌の感覚がぞわりと背筋を震わせ、黒曜石の双瞳を伏せ床を見詰めれば睫毛の作りし影が頬に落ちる。]
[ 遅くになったのは当然ながら、狩りの所為が大きかった。
緋濡れの体躯を拭いた上着は既に崖下に棄て、闇の彼方に堕ちていった。人目に付かず館内に戻り後始末を終えるのは少々骨が折れたが、久々の食事を済ませた事による充足は得られた――が其れと同時に訪れたのは理由の解らぬ喪失感。
其れに途惑いを覚えながらも夢路を辿れば、女の死に様に過去の記憶が想起されたか、夢に見しは彼の夜の事。然し其れは朧気で所々が抜け落ちていた。まるで何かが思い出す事を拒否するかの如く。彼程麗艶なる光景を忘れるとは口惜しいと獣の彼は云うのだが。]
[ 使用人の部屋からでも取って来たのか、卓上には紙巻き煙草が一箱と硝子製の灰皿。侍女が居たのならば室内での喫煙を咎められただろうし、普段ならば青年も外で吸うのだが、現在は出る気には成れなかった。シガレットを指で挟み、先を銜えれば安物のジッポのホイールを回して着火させる一連の仕草は既に手慣れたもの。
微か開いた薄紅の口唇の間から吐き出される煙は開かぬ窓の外へは逃れる事も出来ず、暫しの間宙を漂う。通風孔が在りはするも矢張り喫煙には向かない環境で、普段彼が吸うものよりマシだとは云え、煙草特有の其の匂いは青年だけでなく軈て部屋中に染み込んでいく。]
……。
[ 喫煙の合間微か唇を動かすも声とは成らず、其れは他者の耳に届くことはない。煙草を持たぬ片手を躰の後ろに突いて体重を預け足を組めば、思考を放棄したかの如く遠い眼差しを遙か彼方へと向け、*唯、静かに紫煙を燻らせる。*]
[ 紡ごうとしたのは母親の名か同族の名か、或いは其の両方か。
然し仮令如何なる こえ が返って来たとて最早彼には きこえず 、此岸の生者たる青年は彼岸の死者の行方を知る事は出来ない。彼の巫女とは異なるのだ。
彼の眸は深き闇か冷き月か前髪に隠れし其の色は彼自身にも知れず、]
……ハ、
[口唇が歪みを抱き奇妙な笑みに象られれば洩れるのは嗤い聲、或いは嘆き声。
結局、彼には大切なもの等無く、傍に在りしものすら無い。家族を喪い同族を喪い、次に喪うは人としての理性か獣としての矜持か。唯解るのは、覚醒めし獣の欲望は未だ尽きはせず、寧ろ増長しているのだと云う事。
其の焔は全てを灼き尽くす迄、或いは己の生の焔が喪われる迄消えはしない。]
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