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[握った手に、少しだけ力がこもる]
…そう、ですか。
[小さく言葉が零れる。
聞きたかったこととは少し差があったが、それを聞きたくない気持ちがあるからこそ曖昧な問いになったのもあって]
支え…に。俺も、なりたかったな。
それこそ、誰もが安心していられる家の、大黒柱みたいな、すごい力強いやつがいい。
そんな、男になりたかったし、せめて、そんな場所を作りたかった、のに。
…情け無いし、かっこ悪い、な。
[独白めいた呟き。直後に、けほりと咳き込む]
[自分の部屋で独りになって、小さく息を吐く。
片手は前髪をかき上げ、傷跡に触れた。]
油断した、か?
それとも、あのヒトも何か・・・
[付けられた傷は刃物か、それ以外の何かによるモノか。
何時に無く険しい表情で、僅かに黙り込み。]
まァ、イイ。
終わったコトだ。
[手を額から外し、首を振り。
薄い傷は髪の下へ*隠れた。*]
[花の香り。血の匂い。そして琉璃の、空っぽではない亡骸]
私は、そもそも暖かくない人間です
[琉璃の開かれている目を閉ざす。弔いの言葉は投げない。悲しみはあっても口には出さない。
だって、必要ならば己だってやっていた。
琉璃や晴美を殺した涼や裕樹と一体なんの差があるというのか
利吉や史人のような。大事な人間のためには修羅にもなれるようなものは己には縁遠く感じる。]
[手に力が込められると、一旦視線はそちらへと向き]
…最初から、そう、なれる人は、そんなに、居ない、よ。
少しずつ、積み重ねて、そう、なって、行くの。
場所も、少しずつ、作って、行く。
こう言うのは、焦っちゃ、駄目、なんだって。
私も、良く、言われてた。
[誰に言われたかは言わなくて。それはきっと裕樹にとっても言われなくて正解だったかもしれない。言われたのは、琉璃だったから。
咳き込む様子に気付くと、握っていた手の片方を離し、背を擦るようにして]
大丈、夫?
どこか、苦しい?
[蓮実の言葉には、もう一度、ああ、とだけ返して、旅籠へと戻り]
……なんか、人、減ってる……か?
[人気の少なさに、ぽつり、呟いた]
あなたも昔のままだったのでしょうか
[琉璃に毛布をかける]
弔う暇ができるまで少しの間待っていてください
[言って店を後にする。二の舞なんてごめんで、一度小百合を置いていったところまで戻り、同じように目を閉ざし毛布をかけて]
少しだけ待っていてくださいね
[返事などないのはわかっているが、それでもいって、商店街を出て、旅籠までの道のりを歩く]
一人になるなっていうくせに。
[キッチンで料理をちゃんと作ったのに、結局無人になっちゃった。
ゆきおねーさんのお世話とか、色々大変だと思うけど、私一人でいいのかな?
…魔に殺されないから、問題はないけど。]
焦っちゃ駄目、ですか。
[ごくり、唾を飲み込み。
ゆっくりと言葉を吐き出す]
…ありがとうございます。
申し訳ないんですが、少し咽喉が渇いて。
冷たいお水、持ってきてもらっていいですか?
[こまったような表情のまま、尋ねる]
あ、お水。
用意してくるの、忘れてた。
今、持って来る、ね。
[頷いて、握っていた手を離した。立ち上がると扉へ向かい、部屋を出る]
……ん。
[呼びかける声に、そちらを見やり]
ああ……南部クン。
[名を呼んで。ふと過ぎったのは、古老の警告。ほんの少しだけ、表情に険しさが宿るか。
それ以前に、瞳が冥く、静か過ぎる点で異変を感じるかも知れないが]
[階下へと向かい、がらんとした雰囲気の食堂に足を踏み入れた。そこに居るのは料理を終えた涼と、戻ってきたばかりらしい史人の姿]
あ…おかえ、り。
無事で、良かった…。
[その姿にほっと安堵の表情を浮かべる]
[窓を開けてからどれだけ時間が経ったのだろう。そもこの部屋に入ってからも。どこかまだ思考には霞が掛かっていて]
…駄目。
[必死に頭を振り目を擦った。濡れていた。
まだ震えている手で窓を閉め、どうにかこうにか立ち上がった。
一度顔でも洗えば続けられるだろうか。左足の痛みも感じないままに歩き、部屋を出ようと扉を開けた]
ああ……榛か。
[声にそちらを見やり、ふと、表情が緩む]
ん、大丈夫、心配ない。
[短く答えて。
涼の問いには、一つ、息を吐く]
ああ。
小百合と、琉璃、を。
うん、一応、落ち着いてると、思う。
お水、頼まれたから、取りに、来たんだ。
[涼の問いに頷いて答えて。涼がしたことは極力考えないようにし、いつも通りに接した。
そう努めた理由の半分は、自分のため。全員を疑いたくなかったから]
[困ったような表情で、榛名が出て行くのを見送って。
呟く言葉は、誰に届くことも無い]
…油断してるように見えるのは、なんでかな。
怖いって、言ったのは…本当かな。
こんな時、生まれてきたのが…、
[個室に備え付けの鏡を覗き込み]
ひろき兄さん、あなただったら榛名先生を、それに琉璃を信じられていたのかな。
今のあたしには…できそうも、ない。
[鞄の中から剃刀を探し当て、ポケットに入れる。
そうして、何事も無いようにベッドの同じ場所に座った]
二人とも、どこにいるの?
……教えて。
[聲を交わせたるりにも、さゆりおねーちゃんにも会いたかった。
――それでも、りきっちゃんがいれば、それでいいって思ってしまうことを、少しは悪いと思っているから。]
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