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< 主なき剣は真の姿を現さない。
鎖を手首に巻き、宝飾の部分を握り、その手で結界に触れる。
話したい、と。
ただ、それだけ。
ほんの僅かな願いを篭めて。
見えない波紋が広がる感覚。伸ばした手は敢えなく弾かれ、しかし干渉を加えた所為か、振動が伝わってくる。石が熱い。肌がちりついた >
……どうして、
< 焼けつく痛みに目を向けず、結界の彼方に視線を注ぐ >
名など与えてくれなければよかった。
< 王に対しての、小さな恨み言 >
―中庭―
[夢を渡り青年が姿を現したのは中庭だった。外していた連なる腕輪指輪を付け直して西殿の方角を見る]
――…剣を。
[ただそれだけを呟き、青年は東殿へと歩き出した]
―東殿/回廊―
[求めるのは剣、故に青年が向かった先は腕輪――精神の属を感じる方向だった。まだ眠りに落ちている者が多いのか、感じる気配は少ない]
剣は…大地殿は何処に?
[回廊は水の気配が濃い。眉を少し寄せて集中を高める]
―東殿/回廊―
[氷破の封印に抑えられた為か、腕輪の気配は掴み難かった。
真っ先に尋ねた大地の随行者の部屋は空で寝た気配も無く、扉を開けただけで踵を返す]
………。
[回廊に残る破壊の跡に眉を顰め、それでも青年は順に探していく]
―東殿・氷破の部屋―
ん……、うぅ……。
[身をよじり、薄っすらと目を開いていく。
少し辺りを見回すと、己に宛がわれた部屋だろうと言うことに気付いた]
……確か、ザムエルの腕輪が何か暴走していて……
それで、ナターリエに名前呼ばれて、身体が動いて……
[そこまで、整理するように呟いた後。
己の手の内にある氷の歯車に気付いた]
……封印を施した。
[ゆっくりと上半身を起こすと、床に老地竜の姿が見えた。
毛布が敷かれてはいるが、殆ど倒れ伏せたようにも見えて]
一応、暴走見たいなのは落ち着いたの、かしらね。
―東殿/回廊―
[やがて辿り着いたのは氷破の部屋。夢を渡るのは出た先で何が起こっているかわからない以上危険だった為、試してはいない]
――…あぁ、なるほどね。
ブリジット殿が抑えたのかな。
[かつての――仔竜の頃の出来事を思い出し、視線を伏せる。青い睫毛の陰で紫紺の瞳に過ぎるのは懐かしさと苦味。暴走し赤紫に染まった、否、それこそが真実の色である事を恩人である竜は知っている。
首を緩く振り、扉を叩いた。しゃらり瀟洒な音が少し遅れ鳴る]
―東殿・氷破の部屋―
[これからどうしたものかと悩んでいた時、
ノックの音が、部屋へ響いた。思わず普通に反応し]
はい、開いていますよ?
[老地竜を起こさないように、控えめな声でノックに返した]
―東殿/氷破の部屋―
[微かな鎖の音も精神の気配も気付いた様子なく返る声に口元に笑みが浮かぶ。けれど、恩人とて引くつもりは無い。開けた扉からするりと入り込み、後ろ手に鍵を閉めた]
……おはようでしょうか?
お目覚めのところ申し訳ありませんが――…動かないでいただけるとありがたく。
[広口の袖から半ば出た指先が眼鏡をずらし、隙間から赤紫が覗く。体の動きを縛ろうとする心の力が氷破の竜へと伸びる]
―東殿・氷破の部屋―
[心竜の姿が見えた時点で、袖に手を入れていて]
おはよう、かしらね。
正直、時間感覚が狂っているのだけれど……これも虚竜の王の影響かしら。
[息を吐いた所で、袖からとあるものを取り出し、両手で顔へと持っていく]
―東殿・氷破の部屋―
……、皮肉なものね。
貴方の為にと頑張って作ってたものを、こんな形で使うことになるなんて。
[それは、アーベルへと与えた物と同じ形をした眼鏡。
本来赤紫に見えるべき心竜の瞳は、紺碧の色に見えた]
―東殿/氷破の部屋―
[氷破の竜がかけた眼鏡に、青年の笑みが苦笑に変わる]
……迂闊でした。貴女は氷破なのに。
[足元で未だ眠りにある様子の大地の老竜に視線を落し、直にブリジットへと戻す]
時が移り、陽が消え、闇が隠れた。
時の流れなどもはや意味はない――…感傷も。
[完全に眼鏡を外し胸に落す。青玉の銀鎖が眼鏡を支えて揺れた]
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