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[太陽が出る前から起き出して、家の裏手の小屋にいる羊の乳を搾って瓶に詰める。
羊の寝藁を掻き集めて纏め、新しい寝藁をひいてから古い藁を細かく裁断し、袋に詰める。
その辺りで太陽が出始め、眩しくも嬉しそうな表情で出迎えると母親の朝ご飯の声が聞こえ、長身を屈めて家へと戻った。]
今日は、スティーヴさんとこ行って来るよ。
仕事、貰えそうなんだ。
昨日の実も届けてくるし、あぁ、親父の薬も貰ってくる。
[簡単な食事を済ませると籠に実を纏めて手に持ち家を出る。
膝を屈めて飛び上がって開く翼は、太陽の光を跳ね返す様に薄金に煌いた。]
あぁ、思い出した、そうだ「虚」は――
俺に、生きる力を、くれる。
[何かすがすがしい気分でくるりと宙返りをした。
ふと、思い出すのは昨日の少女との頭の中での会話。]
巫女の力の影響?
あの巫女さんが出て来てから、急にふわっと俺の中の「闇」が膨れた気がした。
護りの陣の強化、とかも言ってたし…どうも、なぁ。
[かり、と頭の後ろを掻く。]
[ふるり、頭を振り、
寝惚け眼を擦ると、伸びをした。
しぱ、しぱ、ぱち、ぱち。
まばたきを幾度かして、辺りを見回す。
顔を上げた先には、あたたかな木漏れ日。目がきゅぅと細まった]
……しまった。
[ぽつりと呟く。
大して後悔の混じる声音ではなかったが]
[風に乗って飛行を楽しんでいると、ふと、眼下に昨日見た顔。
羽根を縦に伸ばし、やや垂直気味に下降する。]
おい、大丈夫か?
[声が届く距離まで降りたら声をかける。
何かあったのか、と。]
[地面に座り込んだ侭、
降って来た声に顔を上げる。
風を切る羽の音。
僅かばかり眉は顰められて、
細まった目と相成り、睨みつけるような形になる。
それでも、首を振るのは、否定の意]
[とす、と小さく音と砂埃を舞わせて地面に降り立つ。
只でさえ長身なのに相手が座り込んでいる状態で、見上げる目は睨んでいるようにも見え、何もするつもりはないと言いたげに両手のひらを立てて振って見せた。
首を横に振られて何も無いと分かれば、自らの首の後ろを手でさすりながら]
何も無いなら良いけど。
助けが必要なわけじゃないんだな?
[とぼけた声を出した。]
[降り立つのを見れば零れる吐息。
視線も下へと逸れて、眼は伏せられた。
立ち上がり、服についた草を払う。
それでもやはり自分より頭一つ半は高い相手を、
数歩距離を置いた場所から見やった。
問いかけに、一度、頷いて]
……帰ろうとして休んでいたら、
つい、寝てしまっていただけ。
[口数が少ないのは、寝起きの所為もあった。
返す声は、変わらず、平坦]
[問題なく立ち上がる姿に、首の後ろをさする手を止めてふ、と細い目に笑みを浮かべる。
表情ねぇなぁ、等と思うけれどもそれは口には出さずに]
そか。
疲れてんなら、無理すんなよ?
[自分よりも大分年下に見える少女の頭へと、手を伸ばした。
抵抗されなければ、髪についた木の葉をそっと取るつもりで。]
疲れてはいない…… けれど、
眠いのの次には、お腹が空く。
[手は所在なげに、身体の横に。
言葉選びも、幾らか幼い。
伸ばされる手を拒むことはないけれど、
ぱちりと一度、大きく瞬いた]
腹か。
[髪に絡まる小さな木の葉を、骨ばった長い指で挟んで取ろうとしたが、くせっ毛に絡まるそれには少し苦労をして、片眉を上げながら両手で取った。
ぱちりと瞬いた目に、驚かせてすまん、などと口の中で謝りながら、腰につけた籠から赤い実を3つ、片手で取り出す。]
甘くて旨い。
足しにはなるだろ。
[目を糸のように細めながら、実を掴んだ手のひらを下に向けて少女の前へと差し出した。]
[自分の頭の傍で動く手を、金糸雀色が追う。
時間をかけている間に数度目を瞑りはしたが、厭う素振りはなく。
手が離れると、ふるりと左右に首を振る。否定というよりは、身震いをするようだった]
……そちらのものではないの?
[差し出された手と、
細められた目を交互に見る。
そっと指を伸ばして実をひとつ摘むも、
その手には触れないよう、慎重だった]
[手に触れないようにしているのは、その不自然な手の動きからすぐに分かったから、少女の手が自分の手の下に来た時に、ぱっと軽く握られていた手を開いた。
赤い実が、少女の手へむけてみっつ。零れ落ちた。]
数あるから。
…ごめん、俺臭い?
[少しだけ眉尻を下げながら2歩ほど下がり、そっと自分の手の甲あたりを匂いでみた。]
[男より小さな手のひらから零れかけた実を、
地に落とさぬよう両の手で掬い取る。
予想外の行動と、謝罪と、問いかけ。
きょとりとした表情になった]
ありがとう、……?
[ふるると首を振り、実をひとつ齧る。
口内に染み渡る甘さと、喉を潤す果汁が脳を覚醒に導く。
指の腹で己の朱唇をなぞりながら声を紡ぎだす]
においについてを指すならば、
個々人の感覚は異なるから一概には言えないけれど、
私にとっては別段、不快なものとは感じない。
ただ、……ああ、そうか、
先程の私の行動を気にかけているならば……
それは恐らく、心的外傷が要因であるだろうから、
貴方自身が原因ではないと思う。
[言い終えてから、また、ひと齧り]
/*
こんにちわ。さっそくお便りが届いているようなので読んでみます。
とっ…と…とりぞく?さんからのお便りです。(カラスだけど。)
ありがとうございます。
・共同戦線風味でいくか、個人戦で行くか
利害が一致すれば共同で基本個人で問題ありません。逆に負の感情を抱かれているのはそちらなので、最終判断はそちらになりそうですね。
・展開について。
これは現段階ではなんとも。
占い師様がどう動くか、狂信者様がどう動くか。
他の方たちの動きによっても変わりますでしょうから、どちらにも対応できるようにしておくべきでしょうか。
ただ、あんまりにも吊られないようでしたらその時相談しましょう。
・今日の襲撃
どうやらこちらは巫女姫には良い感情を抱いていないようです。
えぇと、そちらは縁故的には幼馴染でしたっけ?展開的にはそちらでも面白いかもと思いますが。
理由が薄いようでしたら、私が思いっきり暴れることも可能ですよ、と。
*/
[少し、へにょりと眉を下げていたが、その唇から紡がれる言葉に次はこちらが目を瞬いた。
右手を首の後ろに回してさすりながら、頭を傾けて]
心的外傷?何が―
[無遠慮に繰り返してから、あぁ、と口の中で呟き、片手で口を押さえてもう片方の手をひらひらと振った。
思い出したくない事もあるだろう、聞いて欲しければ聞くけれどそんな仲でも無い、と思い直して、目線を気まずげに上へと逃がした。]
いやすまん。
俺の匂いが原因じゃなくて、良かった。
−岩場の小屋−
[ 飾り気のない木の椅子に腰掛け、無言で狩りの道具を整える。
不要とした自らの羽根の主軸に、鏃を細く強い糸で留めた物。
再利用できぬそれを整える事は日課であり、精神を研ぎ澄ます時間でもある。]
…………これでいいだろう。
しばらくは狩りに出る時間もあるまいが、
[昨日の出来事を思い、眉の皺が深くなる。]
……出来れば、人に向けたくはないものだがな。
[紫紺と黒金のそれを指先二本で軽く回す。
鏃が付いても所詮はただの羽根でしかない。それでも堕天尸がいると聴いた以上、何もないよりマシと判断したが。]
掴んだものを、離してしまっただけ。
[こくんと、喉を鳴らす。
ひとつは胃の中に収められた]
人ひとりが抱え込めるものというのは限られているから、
心的負担を軽減するためには分かち合う行為というのも必要――
とはいえ、貴方にその荷を背負わせる理由はないかな。
[思考を連ねる言葉に、感情はない。
思い出したくないということも、
聞いて欲しいといことも、
互いの仲を考慮することも。
逃される目線を追うように天を見上げ、地に下ろす]
私が感謝をすることはあれど、貴方が謝罪することはない。
[水平に戻して、再度、首を振った]
……匂いに関して言えば、好い部類に入ると思う。
………なあ、―――。
お前ならただ人でしかない俺と違い、クローディアを守れただろうにな。……才能の在るヤツが、さっさと死にやがって。
[窓の外、岩場向こうの白い小波を見ながら呟く。
太陽に照らされ輝く、綿にも似た柔らかい海。だがその下にあるのは吹き荒れる風と、翼の自由を奪う重い雨粒、光と熱の稲妻。
―――巫女の夫と認められた男すら、帰ること敵わぬ程の。]
[顔はゆると上を見たまま、視線だけを彼女へと戻す。
その言葉は、何故か、何処か、響いたのを感じて、視線に遅れて顔も向けた。]
人ひとりが抱え込めるもの、か。
そうだよな。うん。
本当、限界って、あるよな――
[瞬間細い目を更に細め、ふわり、背の薄金の羽根が揺れた。
少女が紡ぐ言葉に、少しだけ嬉しそうに眉を上げながら、両手を首の後ろで組んで悪戯っぽく笑う。]
ま、誰かに背負って欲しければ背負うから言いな。
理由は――匂いを好いって言われて嬉しかったから、じゃ駄目か?
そう。人は、脆い。
限界を超えてしまえば、特に。
だから、付け入られ易くなる。
[嬉しかったから。
はた、はたり。
金糸雀色の瞳が細い眼を見た。
男の顔に浮かぶ感情を認め、
実を持っていない手を、口許を覆うように添える]
……駄目、というか。
理解し難いというか。
初対面の、しかも、余所者相手に、珍しい。
限界……付け入れ易く。
[目の前の少女の小難しい言葉を口の中で繰り返し、続く言葉は笑んだまま聞くと、ぽり、と頬を人差し指で掻いた。
少し目を泳がせて、後ろの羽根をぱたぱたさせながら暫し考えて]
んー…なんだろ。
俺、捨て犬とか、拾っちゃう性質(たち)…。
[犬と一緒にされれば少女が怒るだろうか、等は考えもせず。]
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