情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
――ッ!
[ゲイトの囁きは燻る熱を煽る]
…はは。
仲間である貴女を食べたいとは思いませんよ、ゲイト。
それに許されるとも思いませんから。
そちらにいらっしゃる…先達に。
[エウリノに向けた意識は複雑なもの。
流石に『親』とは呼びたくなかった]
[深く眠りについていたためか。
ロストの呟きとゲイトの進言は耳に入ることは無く。
それは二人にとって幸運だと言えるだろうか]
[ゲイトの言葉を聞いたなら、必ずそれを止めようと殺気を漂わせるだろうから]
―――昨夜―――
[アーベルにオトフリートのことを茶化されて、気持ちを落ち着かせるのには、結構な時間が必要だった。
気づけば、夜の帳が訪れ始め、辺りを暗く染めていた]
……お腹すいたな。
うむ。気分転換はこれぐらいで充分じゃろ。わはは。
[オトフリートのことを振り払うように、わざと明るい口調で呟いて、家に戻った]
―――え?
[家に、灯りはついていなかった]
[エウリノから即座の反応が無かったことに胸を撫で下ろす。
一瞬とはいえ誘惑を感じなかったわけではない。
それはきっとエウリノの怒りを呼び起こしただろうから。
何よりも、自分がそうした感覚を強く覚えるようになっていることを、まだ直視したくなかったから]
な、何よ、もー。
二人でどっかに遊びに行ったのかしら?
可愛い愛娘置いて、何さらしてんじゃ、こんちくしょー。
[家の扉を開けて、居間へと。
そこには、すっかり冷めたご飯と、一枚の手紙]
ん?こんなの残すの珍しいな。
どしたんだろ。
[なんとなく、胸がざわざわする。
不安が、どんどんと増大する。
だが、それを見ずにはいられない。
ミリィは意を決して、その母の字で書かれた手紙を読んだ]
[―――曰く、手紙の中身を要約すると、自衛団の連中が家に来て、人狼と呼ばれるものが現れ、村の閉鎖をした。
そして、その人狼の容疑者の一人が自分であること。他にも知った名前が連なっていることが書かれていた。
そして、最後に―――]
『……自衛団の人達は、私達をこの家から離れたところへ隔離するように言ったわ。
何故なら、貴方が容疑者であるということは、その血筋である私達も、その可能性はある。
父さんは、最後まで抵抗して怒ってた。
そんな危険な存在が本当にいるならば、可愛い一人娘を一人にしておけるかって。
だけど、それも、自衛団が私達を隔離する理由の一つだったらしいわ。
もしも、貴方だけが人狼で、私達が人間だったとしても、私達はきっと貴方をかくまうから……ですって。
―――当たり前じゃない!娘を、容疑者だと疑われ、違ったとしても人狼というものの手の届く場所に置いておくなんて、出来るわけないわ!
自衛団はそんな私達を、無理矢理に連れ去った。私達は最後まで抵抗したけど、何も出来なかった。今は、父さんとも隔離された場所で、この手紙を貴方に書いているわ。
ミリエッタ。貴方を守ることを出来なかった私達を恨むなら恨みなさい。怒るなら怒りなさい。
その感情を忘れずに、私達にどんな報復をしようかということを糧に、最後まで生き抜きなさい。
どんな形であれ、またもう一度貴方と再会できる日を待っているわ。
ミリエッタ。体には充分気をつけてね。
―――愛してるわ』
……。
[半ば、呆然とした面持ちで、ミリィがそれを読み終わった。
頭が混乱して、何も分からない。
何を思えばいいのか、それすらも分からない。
ただ―――冷めた食事から、ほのかに漂うおいしそうな匂いに、お腹がくーと鳴った]
……お腹、すいたな。
[ぺたん、と力なくイスに座り込んで、冷たいスープを喉に流し込む。
とても、冷たくて、時間が立って油さえういているそのスープは、それでもおいしくて、何故か、心の中を溶かすようなあったかさに満ち溢れていた]
―――ぐ…ひぐ……。
[ミリィの目から一筋涙が零れ落ちて、スープに落ちた。
そして、一度流れ出した涙は止まってくれずに、次から次へと、あふれ出す]
う……ふえ……ん。
あ、あああ……あぁあああ……。
ふええぇぇぇえええん!
[まるで赤ん坊のように、顔を歪ませて、その涙を抑えることも無く、ミリィが泣いた。泣き続けた]
……。
[しばらくたって、涙も枯れおちた頃、死んだ魚のような目をしていたミリィが、ふらり、と立ち上がる]
……絵……描かなきゃ……。
[幽鬼の様な足取りで、ミリィは自分の部屋へと向かった。
テーブルに、ほとんど手付かずのままの、母からの*最後の食事を残して*]
―ミリィの家の前―
………。
[数ヶ月前まで世話になっていた家は、暗闇と静寂に包まれていた。
寝てしまったのかもしれないと思いながら裏へと回る]
!
[一つだけ付いている灯りはミリィの部屋のもの。
あのご夫婦は、こんなことがあって娘が眠れずにいるのに寝てしまうような、そんな人々ではない]
…親子を無理に引き剥がすことまでしますか。
[右手を強く握りこむ]
―昨晩・宿屋―
[先生や他のみんなと一緒に宿の入れば、久しぶりに見た自警団長の顔]
ギュンターのおっちゃん?
[エーリッヒが問いかければ、ギュンターが話し始める。『人狼』のことを]
おっちゃんどーしたんだよ、そんな御伽噺のよーなことで真面目な顔しちゃってー
[さらに自分も容疑者の中に入ってると言われ、思わず軽く噴いた]
おっちゃん、冗談にしてもやりすぎだってー……
[冗談のように話しかければ、それでも真顔の自警団長に戸惑いを覚える]
……マジ?
[正直、話の内容はきちんと理解できていないが。
それでも周りの大人たちの様子も見ていれば、一大事だとは理解できる。
ふと、肩をぽんぽんと叩かれる感触がする]
オト先生…
[若干青ざめた顔をしていながらも、心配してくれる姿に少しだけ安心をする。
ブリジットの声が響き渡る。何を言っているかはわからないけど、オトフリートが叫ぶ口調に、なにやら不吉なものを感じた]
[席を立つオトフリートに、思わず声をかける]
俺は大丈夫だけど…むしろオト先生の方が心配なんだけどなぁ。
[子供のティルにはまだ、事態の深刻さが理解できていない。その分、他の人よりも元気な雰囲気を見せている]
先生。気をつけてね。
[宿を出て行くオトフリートの姿を見送った]
[少し逡巡してから、表へと戻る。
一拍、一拍、二拍という独特のリズムでノッカーを叩く。
癖となった叩き方は自己主張にも使える]
……。
[玄関からノックの音がしているような気がする。
どうせ、幻聴だ。
此処には、誰も帰ってこない。
両親も、先生も、誰も、だ。
ならば、今は目の前にある絵を描き続けよう。
せっかく、ここまで描いたのに、
せっかく、ここまで出来たのに、
未完成のまま、終わりたく、無い]
[嗚呼。
頭が痛い。
耳鳴りが止まらない。
吐き気がする。
―――だけど、自分が思い描いたものは、今すんなりと形に出来て。
きっとこれが、父が言っていた
「神が降りてきた」
というやつなのだろう。
ハヤク。
カミガキエテナクナルマエニ、カキキラナケレバ]
[ノックをしても反応が無い。
眠っているのだろうか。だとしたら起こすのも忍びない。
だがポツリと灯っている光がどうしても気になる。だから]
不審者ですね、これじゃ。
[苦笑しながらその木に登った。
丁度ミリィの部屋の窓が見える位置まで]
……。
[画布へと向かうミリィの姿はどこか虚ろで痛々しく。どう声を掛ければ良いかわからなくなって、無言のまま作業の様子を見つめていた]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新